Windows Server 2008 R2で、以下のようなWindows Updateトラブルに繰り返し直面していませんか?
- 「更新プログラムを確認できません」と表示され先に進まない
- 署名の検証で失敗し、「コード署名エラー」が発生する
- サーバーとの通信ができず、更新が止まる
これらの不具合は、Windows Server 2008 R2がSHA-2署名形式に対応していない状態や、TLS1.2通信設定が無効になっていること、さらにESU(拡張セキュリティ更新プログラム)が未適用といった複数の要因によって発生します。
更新の失敗を放置していると、セキュリティパッチが適用されず脆弱性が残ったまま運用を続けることになり、深刻な情報漏えいのリスクにつながります。
本記事では、Windows Server 2008 R2でWindows Updateが正常に動作しないときの代表的な原因を解説し、各要素に対する具体的な解決手順を、順を追ってわかりやすくご紹介します。
「このままでは不安」「業務に支障が出る前に解決したい」とお感じなら、24時間365日、無料で状況を診断いたしますので、お気軽にご相談ください。
目次
Windows Updateが失敗する主な原因
Windows Server 2008 R2は2020年1月に延長サポートが終了しており、現在は特別な更新構成が必要です。これらが未設定のままだと、Updateがエラーとなる可能性が高くなります。
Windows Updateエージェントのバージョンが古い
古いバージョンのWindows Updateエージェントでは、現在のMicrosoft Updateサービスとの通信に対応していません。その結果、更新プログラムを正しく認識できず、更新に失敗します。
この問題を放置すると、重要なセキュリティパッチが適用されず、脆弱性を抱えたままの運用となるリスクがあります。
SHA-2署名対応パッチが未適用
Microsoftは2019年8月以降、すべての更新プログラムにSHA-2署名を必須化しています。そのため、KB4474419およびKB4490628の両方が未適用の環境では、以降の更新プログラムがインストールできません。
署名エラー(例:0x80092004)が発生する場合、このパッチ未適用が原因の可能性が高いです。
TLS 1.2が無効または設定不足
MicrosoftのUpdateサーバーはTLS 1.2通信を必要とするため、Windows Server側でTLS 1.2が有効になっていないと通信エラー(0x80072EFEなど)になります。KB3140245の適用とレジストリ設定が必要です。
ESU未導入・ライセンス期限切れ
Windows Server 2008 R2は2020年にサポートが終了しており、それ以降のセキュリティ更新を受け取るにはESU(拡張セキュリティ更新プログラム)の契約が必要です。未加入または期限切れの環境では、更新に失敗します。
ネットワーク・セキュリティソフト・サービスの不具合
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

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Windows Update失敗時の対処法(Server 2008 R2)
Windows Server 2008 R2のUpdateエラーは、構成を適切に整えることで解決できるケースが多くあります。以下に、代表的な更新トラブルに対する具体的な手順を紹介します。
Windows Updateエージェントを最新化する手順
エージェントが古いと、Updateサーバーとの通信や更新の検出ができません。手動で最新版を適用します。
- Microsoft公式サイトより「Windows Update エージェント 最新版(Windows Server 2008 R2用)」をダウンロードします。
- ダウンロードした.msuファイルをダブルクリックしてインストールします。
- 完了後、再起動し、更新が進むか確認します。
SHA-2パッチ(KB4474419/KB4490628)を適用する方法
SHA-2署名の更新プログラムに対応するには、これら2つのパッチが必須です。
- Microsoft Updateカタログから「KB4474419」と「KB4490628」の両方をダウンロードします。
- 先にKB4490628を適用し、完了後に再起動します。
- 続けてKB4474419をインストールし、再起動します。
- インストール順を守らないと正常に動作しない場合があるため注意が必要です。
TLS 1.2を有効化するレジストリ設定方法
TLS1.2に対応させるには、パッチの適用だけでなく、レジストリ編集も必要です。
- 「KB3140245」をダウンロードして適用します。
- レジストリエディタを開き、以下のキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.2\Client
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.2\Server
- それぞれに「DWORD:Enabled=1」「DWORD:DisabledByDefault=0」を追加します。
- さらに、以下のキーにDWORDを追加:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\WinHttp
DWORD:DefaultSecureProtocols=0x00000A00
- 完了後、サーバーを再起動します。
ESUライセンスの確認と適用方法
ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)を契約していないと、2020年以降の更新は受けられません。
- マイクロソフトまたは取扱販売パートナーからESUライセンスを取得します。
- 提供されるESUライセンス認証キーをサーバーにインストールします。
- 適用確認用のテスト更新(例:KB4528069)を手動でインストールし、適用成功を確認します。
- 有効期限が切れていないか、適宜ライセンス状態を確認してください。
その他トラブル解決手順(サービス確認・修復など)
設定以外にも、Updateサービス自体が停止していたり、ネットワークやセキュリティの影響で失敗することがあります。
- 「services.msc」で「Windows Update」「Background Intelligent Transfer Service」が実行中か確認。
- セキュリティソフトを一時的に無効化し、再度更新を実施。
- 「コントロールパネル」→「トラブルシューティング」→「Windows Updateの問題解決」を実行。
- 「sfc /scannow」「DISM」コマンドなどによるシステム修復を試みる。
Windows Server 2008 R2はすでに延長サポートが終了しており、更新トラブルは今後さらに増えることが予想されます。重要なデータを扱う業務環境においては、早期の対処が不可欠です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。