Linuxパソコンの電源を入れても、画面は真っ暗なまま──BIOS画面すら表示されず、まったく反応しない。そんな深刻なトラブルに直面し、「このまま何もできないのでは?」「中のデータはどうなるのか…」と不安を感じた経験はありませんか?
- 電源ボタンを押してもロゴやBIOSが表示されない
- ファンは回るが画面は完全に無反応
- マウスやキーボードが一切効かない状態になる
このような症状は、マザーボードや電源系統の障害、メモリの接触不良、さらにはストレージやOSの破損など、複数の要因が絡む非常に厄介なトラブルです。誤った操作や放置によって状況を悪化させると、内部データが二度と取り戻せなくなる可能性もあります。
本記事では、LinuxパソコンがBIOSすら立ち上がらないときに考えられる原因をパターン別に解説し、初心者でも試せる初期対応と、修理・データ復旧の判断ポイントを丁寧にご紹介します。正しい手順で対処することで、大切なデータを守る第一歩となります。
もし「この状態から復旧できるのか不安…」という場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。専門スタッフが現在の状態を迅速に確認し、最適な対応策をご案内いたします。
目次
BIOSが起動しない主な原因
Linux環境に限らず、BIOSが起動しないトラブルはさまざまな要因で発生します。以下に代表的な原因を挙げ、問題の切り分けに役立てていただけます。
周辺機器や外部デバイスの影響
USBメモリや外付けHDDなどの周辺機器が原因で、起動が停止することがあります。特にLinux環境では、ブート順の影響でBIOSが停止したように見えるケースもあります。
外部デバイスを取り外すだけで正常に起動することもあるため、まずは機器を外して確認することが重要です。誤った判断でOSやHDDの障害と勘違いし、データを失うリスクがあるため注意が必要です。
帯電や静電気による誤作動
静電気が内部に溜まると、電源は入るのにBIOS画面に進まないなど、故障のような誤作動が起きることがあります。特にノートパソコンは、ACアダプタを接続し続けることで帯電しやすくなります。
放電で改善する場合もありますが、繰り返す場合は電源系統やマザーボードの異常が疑われます。放置すると基板の損傷や他の故障を招く可能性があるため、注意が必要です。
BIOS設定・CMOSの問題
BIOSはパソコンの起動を管理する仕組みで、CMOSはその設定を保存する役割を持ちます。これらに問題が起きると、起動しない原因になります。
誤った設定やCMOSバッテリー切れ、BIOSアップデート中のトラブルなどで設定が破損すると、正常に起動できなくなることがあります。特にLinuxでは、UEFIやセキュアブートの設定ミスが起動エラーを引き起こすこともあります。
こうした場合はCMOSクリアや初期化が必要になり、慎重な対処が求められます。
ビープ音から判別できるエラー
起動時に鳴るビープ音は、パソコン内部の異常を示すエラーコードです。たとえば、短い連続音はメモリエラー、長音と短音の組み合わせはグラフィックボードの不具合を示すことがあります。
ビープ音を無視して通電を続けると、パーツの損傷が進みデータ復旧が困難になる恐れがあるため注意が必要です。意味が分からない場合は、音のパターンと型番を控えて専門業者に相談することが重要です。
HDDやSSDの故障
LinuxパソコンでBIOSが起動しない原因のひとつに、OSが搭載されているHDDやSSDの物理的な故障があります。ストレージに深刻な異常があると、マザーボードとの通信が妨げられ、BIOS自体が立ち上がらなくなることがあります。
こうした障害は、経年劣化だけでなく、落下や衝撃などの外的ダメージでも発生します。「ストレージが認識されない」「電源は入るが画面が真っ暗なまま」といった症状が出ている場合は、故障が進行している可能性があります。
HDDは異音や動作不良といった前兆が見られることもありますが、SSDは突然故障するケースが多く、発見が遅れがちです。物理障害は見た目で判断できないため、通電や再起動を繰り返すと悪化するおそれがあります。
異常に気付いた段階で、専門業者に相談して正確な診断を受けることが、被害を最小限に抑えるために重要です。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「電源ボタンを押してもロゴやBIOSが表示されない」「ファンは回るが画面は完全に無反応」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、ロゴやBIOSが表示されない場合は、内部パーツの異常が原因であることが多く、自己流の対処はかえって悪化を招く恐れがあります。無理な分解や接触によって、さらなる故障やデータ消失につながるリスクがあるため、慎重な対応が求められます。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
BIOSが起動しないときの対処法
ここでは、LinuxパソコンでBIOSが起動しないトラブルに直面した場合に、状況別で有効な対処法を解説します。それぞれの方法は、症状やハードウェアの状態に応じて適切に使い分けることが重要です。
周辺機器をすべて取り外す手順
USB機器や外部デバイスが原因でBIOSの起動が妨げられている場合、接続を解除することで回復する可能性があります。
- パソコンの電源を完全に切ります。
- すべてのUSB機器(マウス、キーボード、プリンタ、外付けHDDなど)を外します。
- LANケーブルやHDMIケーブルも含めて、周辺機器をすべて取り外してください。
- 電源を入れ、BIOS画面が表示されるか確認します。
パソコンの放電を行う方法
静電気による誤作動は、放電作業で改善することがあります。とくにノートパソコンは内部に電気が残りやすいため、定期的な放電が有効です。
- ノートPCの場合はACアダプタとバッテリーを外します。デスクトップPCは電源ケーブルを抜きます。
- そのまま2〜3分放置し、内部の静電気が自然に放電されるのを待ちます。
- 次に電源ボタンを30秒以上長押しして、完全に電気を抜きます。
- 再度電源を接続し、通常起動できるか確認します。
メモリ・内部パーツの再接続方法
メモリやグラフィックボードの接触不良は、非常に多い起動不能の原因です。再接続することで改善する可能性があります。
- パソコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
- ケースを開け、メモリを一旦取り外して、接点を乾いた布で拭きます。
- 再度しっかりと差し込みます。グラフィックボードや電源ケーブルも同様に抜き差し確認します。
- すべての部品が確実に装着されていることを確認してから、電源を入れます。
CMOSクリア・BIOSリセット手順
BIOS設定の誤りや、設定ファイルの破損が原因の場合、CMOSクリアで出荷時設定に戻すことで解決することがあります。
- 電源を切り、PCケースを開きます。
- マザーボード上のボタン電池を数分間取り外します。または「CLR_CMOS」などのジャンパピンをショートさせます。
- バッテリーを戻すか、ジャンパを元の位置に戻し、電源を入れてBIOSがリセットされたか確認します。
CMOSクリアはBIOSのリセットに有効ですが、内部パーツに直接触れるため、静電気や誤操作による故障のリスクがあります。作業に不安がある場合は、無理をせず専門業者に相談することが安全です。
電源やケーブル類の確認方法
電源ケーブルの緩みや、マザーボードへの接続ミスはBIOSが起動しない大きな原因の一つです。特に組み立てPCでは要注意です。
- パソコンのコンセントや延長タップが確実に通電しているか確認します。
- マザーボードに接続されたATX電源ケーブルがしっかり刺さっているか確認します。
- SATAケーブル、フロントパネルの配線なども含めて、再度接続を見直します。
- 通電していることを確認した上で電源を入れ、BIOS画面が表示されるか確認します。
ビープ音の種類と対応方法
ビープ音はBIOSが自己診断で異常を検出した際のサインです。パターンによりトラブルの部位がわかります。
- ビープ音の「回数」「長短の組み合わせ」を記録します。
- マザーボードやBIOSメーカー(AMI、Phoenix、Awardなど)に対応するエラーコード一覧を参照します。
- 該当するパーツ(例:メモリ、グラボ)を抜き差し、交換・修理を検討します。
画面が映らないときの確認方法
ファンは回るが画面が真っ暗な場合、ディスプレイや信号ケーブルの不具合の可能性があります。
- 別のモニターやケーブルに交換して映像が出るか試します。
- グラフィックボードがある場合は、一度外してオンボード出力を使用します。
- ファンは回っているが映らない場合、マザーボードや電源異常も視野に入れて対応を検討します。
専門業者に相談する
紹介した対処法を試してもBIOSが起動しない状態が続く場合、OSが内蔵されているHDDやSSDに重大な障害が発生している可能性があります。特にLinuxパソコンでは、独自のブートローダー設定やファームウェアとの互換性により、問題が複雑化するケースも少なくありません。
自己判断でCMOSクリアやパーツ交換を繰り返すと、基板損傷や保存データの消失といったリスクを高める恐れがあります。状況が改善しない場合は、早めに専門業者に相談することが安全です。
当社デジタルデータリカバリーでは、Linux環境を含む各種パソコンの起動トラブルに対応しており、これまでに7,300件以上のご相談(※1)を承っています。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い実績を維持し、BIOSが起動しない深刻な障害にも多数対応しています。
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※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。