作業中に大切なファイルをうっかり削除してしまったり、間違って上書き保存してしまった経験はありませんか?慌てて「元に戻す」操作を試しても、時すでに遅し…というケースは少なくありません。
- ドキュメントや画像を誤って削除してしまった
- 保存済みのファイルを意図せず上書きしてしまった
- 最新の作業ファイルが見当たらない
こうした事態でも希望が残されているのが、Windowsに標準搭載された「VSS(ボリュームシャドウコピーサービス)」です。過去のスナップショットを「以前のバージョン」から呼び出すことで、消えてしまったファイルを元に戻せる可能性があります。
本記事では、VSSを使った復元手順や対応条件、注意すべきポイントまで、専門家の視点でわかりやすく解説します。
もしファイルが見つからずお困りの場合は、初期診断・ご相談は24時間365日無料で承っています。取り返しがつかなくなる前に、まずは安全な対応を始めましょう。
目次
VSSバックアップから復旧できるケース
VSSとは、Windowsが自動的にファイルやフォルダの「以前のバージョン(スナップショット)」を保存しておく機能です。この機能が有効になっているドライブであれば、誤って削除したり上書きしたデータも復旧できる可能性があります。
以前のバージョン機能でファイルを復元する
個別ファイルを過去の状態に戻したいときに使えるのが「以前のバージョン」機能です。
- エクスプローラーで対象のファイルを右クリックし「プロパティ」を選ぶ。
- 「以前のバージョン」タブをクリックする。
- 復元したい日付のバージョンを選択し「開く」または「復元」を選ぶ。
- 「開く」を選ぶと別ウィンドウで内容が表示され、コピー&貼り付けで復旧可能。
- 「復元」は元のファイルを上書きするため、慎重に操作する。
フォルダごと過去の状態へ復元する
ファイル単体ではなく、フォルダ全体を復旧したいときにもVSSは有効です。
- 復元したいフォルダを右クリックし「プロパティ」を選択。
- 「以前のバージョン」タブから復元ポイントの日時を選ぶ。
- 「復元」を選ぶと、その時点の状態にフォルダ全体が戻る。
- 誤操作を避けるため、復元前にフォルダのバックアップを取得しておく。
VSSバックアップの履歴から必要なデータを抽出
特定の日時にだけ必要なデータがある場合、VSSの履歴から目的のファイルを抽出することで無駄なく復元できます。
- 対象フォルダのプロパティから「以前のバージョン」タブを開く。
- 「開く」を選ぶと別ウィンドウでその時点の内容が表示される。
- 復元したいファイルだけを選び、任意の場所にコピー&貼り付けする。
しかし、この「以前のバージョン」機能は、VSSが有効になっている環境でのみ使用可能であり、全てのファイルやフォルダが必ず保存されているわけではありません。また、保存期間や容量の制限により、肝心の復元ポイントがすでに消去されていることもあります。誤って操作を進めると、データが上書きされてしまい、復元不可能になるリスクもあるため注意が必要です。
そのため、大切なデータが消えてしまった場合や、復元操作に不安を感じる場合には、早い段階で専門業者へ相談することをおすすめします。当社では、初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けています。大切なファイルを失ってしまう前に、まずはお気軽にお問い合わせください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

データトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
復元できないケースと注意点
VSSは万能ではなく、状況によってはバックアップが残っていない場合があります。以下のような場合には注意が必要です。
- VSS機能が無効だった、または使用されていなかった。
- ストレージ容量不足により古いバージョンが自動削除された。
- VSSサービスが停止・障害状態だった(例:0x800423f3エラー)。
- 「以前のバージョン」に目的の日時の履歴が存在しない。
VSSは一時的な保護機能であり、恒久的なバックアップとは異なります。業務用途では、外部HDDやNASへの定期バックアップと併用することが重要です。
VSSからの復旧がうまくいかない場合や、履歴が消えてしまっている場合は、専門の復旧サービスをご活用ください。当社は「46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)」と「一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)」を持ち、確かな技術と体制で対応します。
大切なファイルを取り戻すには、早期の相談と正確な診断が鍵となります。初期診断と見積もりは無料、24時間365日受付中です。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。