「うっかり削除してしまったファイル、本当に完全に消えてしまったのか…?」そんな不安を抱えている方は少なくありません。実際、以下のような操作をしてしまった後でも、条件次第で復元できる可能性は十分にあります。
- ゴミ箱を空にしてしまった
- Shiftキーを押しながら削除してしまった
- 外付けHDDやUSBから削除した
これらのケースでは、削除されたファイルが見えなくなっただけで、実際のデータはまだ残っていることが多いのです。ただし、対応を誤ると上書きされて完全に消えてしまうリスクもあるため、時間との勝負になります。
本記事では、ファイルが復元可能なケースと、完全に削除されてしまうケースの違い、そして復旧に向けた正しい対処法と注意点を専門的な視点から解説します。
大切なデータを失わないためにも、今すぐ状況をチェックし、適切な対処を始めましょう。
目次
ファイルが「復元できるか」「完全削除されるか」は、削除方法や機器の状態によって大きく変わる
ファイルが「復元できるか」「完全削除されるか」は、削除方法や保存媒体の状態によって大きく変わります。ここではその原因を分類して解説します。
通常削除とその後の操作
多くの人が日常的に行う「削除」操作にも、いくつかのパターンがあります。
ごみ箱に残っている場合
ファイルをDeleteキーや右クリックで削除しても、ごみ箱に入っている間は復元可能です。
- デスクトップ上の「ごみ箱」を開きます。
- 復元したいファイルを右クリックします。
- 「元に戻す」を選択すると、元の場所に復元されます。
ごみ箱を空にした場合やShift+Delete
見た目には消えてしまったファイルでも、ディスク上にはデータ本体が残っている場合があります。
- 復元ソフトをPCにインストールします(別ドライブ推奨)。
- 削除されたドライブを選択しスキャンします。
- 検出されたファイルから必要なものを保存します。
削除後に上書きされた場合
削除した領域に新しいデータが書き込まれると、復元は非常に困難になります。
- 削除後はすぐにPCの使用を停止します。
- 復元ソフトまたは専門業者に相談します。
- 書き込みが少なければ、復元できる可能性があります。
意図的な完全削除
復元を防ぐ目的で行われる「完全削除」では、データの復元は極めて困難になります。
データ消去ソフトで上書きした場合
市販の消去ソフトで何度も上書きすると、復元ソフトでも回復できません。
- 特定のソフトを使って「ゼロ」「ランダム値」でデータを上書きします。
- この操作により、元のデータが完全に消えます。
- 復元は物理的にも不可能に近くなります。
物理的な破損
水没・落下などでストレージそのものが壊れると、論理的な復元は困難です。
- 電源を入れずにすぐに使用を中止します。
- ストレージの状態を確認し、専門業者に相談します。
- クリーンルームを有する業者で復旧を試みます。
暗号化されたデータと鍵の紛失
暗号化されたデータで「鍵」が失われると、データ復元は理論的に不可能になります。
鍵を紛失した場合は、まず使用していた暗号化ソフトやOSの種類、設定状況などを確認してください。あわせて、過去に保存していたバックアップや復元用のリカバリ情報がないかも探すことが重要です。
ただ、自力での確認には限界があり、状況を誤って判断すると貴重な情報を完全に失う可能性もあります。復元が不可能と決めつける前に、専門家へ相談することをおすすめします。状況によっては、わずかな手がかりから復旧できるケースもあります。
初期診断は無料で受けられますので、不安がある場合は早めにお問い合わせください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

データトラブルが起きた場合、多くの方がメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
削除後にできる対処法
削除後にできる対処法を紹介します。削除の直後か、上書きされているかで方法は変わります。
初期対応
削除直後であれば、データを上書きしないようにすることが重要です。
復元ソフトの使用方法
市販またはフリーの復元ソフトを活用する方法です。
- 信頼性のある復元ソフトをダウンロードします。
- 削除されたドライブを指定し、スキャンを実行します。
- 復元可能なファイルを選択し、安全な場所に保存します。
クラウドやバックアップの確認
定期的なバックアップがあれば、そこからの復元が可能です。
- クラウドサービス(例:OneDrive、Google Drive)にログインします。
- 削除前に同期されたファイルがあるか確認します。
- 該当ファイルをダウンロードまたは復元します。
業者への相談
上書きの恐れがある、または物理障害の疑いがある場合は専門業者の判断が必要です。
- デバイスの使用を中止します。
- 信頼できるデータ復旧業者に問い合わせます。
- 診断・見積もりを受けたうえで復旧を依頼します。
上記のどれを試しても改善しない場合や、異音・重度の障害が疑われる場合は、放置や自己対応はさらに状態を悪化させる恐れがあります。重要なデータが消失する前に、データ復旧専門業者へのご相談を強くおすすめします。
当社では初期診断無料、24時間365日対応で、HDD/SSD/USB/SDカード/RAID/NAS/サーバーなど幅広く対応可能です。まずはお気軽にご連絡ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。