以下のような症状に心当たりはありませんか?
- パソコンの動作が異常に遅く、フリーズして操作ができない
- ファイルを開こうとすると、数分待たされる
- タスクマネージャーを確認すると「ディスク使用率100%」の表示が続いている
これらの症状が現れた場合、パソコンはすでに深刻なトラブルを抱えている可能性があります。放置するとシステム全体の動作が不安定になり、大切なファイルの破損や消失といった取り返しのつかない事態に発展しかねません。
こうした状態を改善するためには、「原因の特定」と「正しい対処」が不可欠です。本記事では、Windows 10においてディスク使用率が100%に張り付いてしまう原因と、その具体的な解決策をわかりやすく解説しています。
原因不明でお困りの方も、まずは状況を把握することが重要です。私たちは24時間365日体制で無料診断を行っております。どんな小さな疑問でも、ぜひ一度ご相談ください。
目次
ディスク使用率100%になる原因
Windows 10でディスク使用率が常に100%に張り付いている状態は、ただの一時的な負荷ではなく、システム内で何らかの異常が発生しているサインです。この状態が続くと、動作遅延だけでなく、データ破損やOS起動不能といった重大トラブルに発展するおそれもあります。
ここでは、ディスク使用率が100%になる主な原因を詳しく分類・解説し、それぞれが引き起こすリスクを明確にします。これらを理解することで、適切な対処へとスムーズに移行できます。
アプリやサービスによる負荷
OneDrive、Dropbox、ウイルス対策ソフトなど、複数のアプリやバックグラウンドサービスが同時にディスクへアクセスすると、I/Oが集中してディスク使用率が100%に張り付く現象が起きやすくなります。
特にスタートアップに多くの常駐アプリが設定されていると、起動直後に高負荷状態が続き、パフォーマンスの低下を招きます。
一時的な不具合やバグ
Windowsやインストールされたアプリケーションに起因する一時的なエラーやバグが原因で、ディスクアクセスがループ状態に陥ることがあります。特にWindows Update直後に発生することが多く、再起動やキャッシュクリアで改善されるケースも見られます。
長時間続く場合には、他の根本原因が潜んでいる可能性もあるため、注意が必要です。
Windows Updateやバックグラウンド処理
Windowsは、更新ファイルのダウンロードやインストール準備に加え、インデックス作成・ウイルススキャンなど多くの処理をバックグラウンドで実行します。これらが同時進行することで、ディスク使用率が一時的または継続的に100%に達することがあります。
特にHDDを搭載している古いPCでは、この負荷を処理しきれず、システム全体の応答が極端に低下することもあります。
SuperFetch(SysMain)やWindows Search
SuperFetch(現在のSysMain)は、使用頻度の高いアプリを高速に起動できるよう事前にメモリへ読み込む仕組みですが、これがかえってディスクに高負荷をかけてしまうことがあります。
また、Windows Searchのインデックス作成も常時ディスクへアクセスするため、使用していない場合は無効化するのが有効です。
ドライバーやファームウェアの不具合
ストレージドライバーの一部(特に「StorAHCI.sys」)にバグがあると、割り込み処理が異常をきたし、ディスクアクセスが無限ループに入る場合があります。また、ファームウェアが古い場合や互換性に問題がある場合も、同様の症状を引き起こします。
この問題はOS標準ドライバーのまま使用しているPCで起きやすく、更新によって解消できる可能性があります。
メモリ不足
物理メモリが不足していると、Windowsはディスクを仮想メモリとして利用し始め、頻繁な読み書きが発生します。これがディスク使用率の上昇を招きます。
特に搭載メモリが4GB以下の環境では、ブラウジングや複数アプリ使用時に常に高負荷状態となりやすく、根本的な解決にはメモリの増設が有効です。
ウイルスやマルウェア感染
ウイルスやマルウェアに感染していると、裏で勝手にファイルを作成・暗号化・送信するなどの挙動を繰り返し、ディスクアクセスが異常に増えます。
特にランサムウェアのような悪質なプログラムは、CPUやディスクへの負荷が高く、早急な検知・駆除が求められます。
ディスクの物理的故障

ディスク使用率100%を解消する方法
原因に応じた適切な対処を行うことで、Windows 10のディスク使用率100%現象は多くのケースで改善が可能です。ここでは、初心者の方でも実行できる手順を中心に、効果的な対処法を具体的に紹介します。
PCを再起動して一時的な不具合を解消する
システムキャッシュの過剰な蓄積や一時的なエラーによって、ディスク使用率が上がっている場合は、再起動だけで改善することがあります。
- 「スタート」メニューを開き、「電源」アイコンをクリックします。
- 「再起動」を選択し、PCを再起動します。
- 再起動後、タスクマネージャーでディスク使用率を確認します。
不要なアプリや常駐ソフトを停止する
常駐しているアプリケーションがディスクに負荷をかけている場合、停止することで改善されることがあります。
- 「Ctrl+Shift+Esc」でタスクマネージャーを開きます。
- 「スタートアップ」タブをクリックし、不要な項目を右クリックして「無効にする」を選びます。
- 再起動して効果を確認します。
SuperFetch(SysMain)サービスを無効にする
SysMainはディスクへの負荷を増大させることがあるため、一時的に無効化して動作状況を確認します。
- 「Windowsキー+R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力してEnter。
- 一覧から「SysMain」を右クリックし、「プロパティ」を選択。
- 「スタートアップの種類」を「無効」に設定し、「サービスの停止」をクリック。
- 「適用」→「OK」で設定を保存。
Windows Searchを一時停止または無効化する
Windows Searchサービスもインデックス作成でディスク負荷をかけるため、影響を見極めるために一時停止します。
- 「管理者としてコマンドプロンプト」を開きます。
- 以下のコマンドを入力して一時停止:
net.exe stop "Windows search"
- 恒久的に無効化する場合は、services.mscで「Windows Search」を「無効」に設定します。
Windowsやドライバーを最新状態にアップデートする
古いドライバーやOSバージョンが原因でディスクに不具合が発生している場合があります。
- 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」を開きます。
- 「Windows Update」→「更新プログラムの確認」をクリックします。
- 表示された更新があればインストールし、再起動します。
- デバイスマネージャーからストレージ関連のドライバーも更新します。
仮想メモリの設定を見直す
メモリ不足が仮想メモリの過剰使用を引き起こすことがあるため、設定を自動に戻すことで改善が期待できます。
- 「コントロールパネル」→「システム」→「システムの詳細設定」を開きます。
- 「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」タブをクリック。
- 「仮想メモリ」の「変更」をクリックし、「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動的に管理する」にチェックを入れます。
- PCを再起動します。
ディスクチェックやシステムファイルチェックを実行する
ディスク自体にエラーがあったり、システムファイルが破損している場合、ディスク使用率が常に高くなることがあります。Windowsにはそれを診断・修復する機能が標準搭載されています。
- 「スタート」を右クリック→「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開きます。
- 以下のコマンドを順に入力します:
chkdsk /f /r
(※「Y」で再起動時に実行を許可) - 次に以下のコマンドを入力します:
sfc /scannow
- 完了後、PCを再起動します。
セキュリティソフトを一時停止する
一部のセキュリティソフトはリアルタイムスキャンがディスクに過剰なアクセスを行うため、使用率が上がる要因となります。安全を確保したうえで、一時的に停止して影響を確認します。
- タスクバーの右下にあるセキュリティソフトのアイコンを右クリックします。
- 「保護を一時停止」「リアルタイム保護をオフにする」などのオプションを選択します。
- ディスク使用率が下がるかタスクマネージャーで確認します。
- 確認後は必ず保護を再開してください。
メモリの増設を検討する
物理メモリが少ない環境では、仮想メモリへのアクセス頻度が高まり、ディスクに大きな負荷がかかります。特に4GB以下のメモリでは、ディスク使用率100%が慢性化しやすくなります。
- 「タスクマネージャー」→「パフォーマンス」タブでメモリ使用状況を確認します。
- 使用率が常に90%を超えている場合は、増設の検討を始めます。
- PCのマザーボードに対応したメモリ種類(DDR4など)と最大搭載容量を確認します。
- 可能であれば、最低でも8GB以上への増設を推奨します。
ブラウザを軽量なものに切り替える
Google Chromeなどの一部ブラウザはバックグラウンドで多数のプロセスを起動し、ディスク負荷を高めることがあります。軽量なブラウザへの切り替えで改善するケースもあります。
- 現在使用中のブラウザでタブ数や拡張機能を見直します。
- FirefoxやEdgeなど、比較的軽量なブラウザをインストールします。
- 一時的にそちらを既定ブラウザに設定し、負荷の変化を確認します。
ディスクの物理故障やウイルス感染を確認する
ディスク自体の物理障害(不良セクタなど)やウイルス感染があると、通常の対処では解消できないことがあります。専用ツールで状態を確認し、必要に応じて専門業者への相談も検討してください。
- CrystalDiskInfoなどのツールを使い、S.M.A.R.T.情報で「異常」「注意」が出ていないか確認します。
- ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実施します。
- ディスクが劣化・感染している場合は、重要データのバックアップを優先し、専門のデータ復旧業者へ相談するのが安全です。
ここまでご紹介した対処法を一つひとつ丁寧に実践することで、多くのケースで「ディスク使用率100%」という深刻な問題は解消される傾向にあります。しかし、それでも症状が改善されない場合や、チェックの過程でディスク自体の異常が確認された場合は、放置によってデータの損失やシステム障害が深刻化するリスクが高まります。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。