富士通製パソコンでリカバリディスクを使って初期化を試みた際に、「ディスクが読み込まれない」「リカバリが開始されない」などの問題に直面することがあります。
こうしたトラブルはBIOS設定の不備やディスク・ドライブの物理的な問題、起動モードの不一致など複数の原因が考えられます。本記事では、富士通のリカバリディスクが起動しない原因を特定し、的確に対応するための具体的な対処法を詳しくご紹介します。
目次
リカバリディスクが起動しない原因
リカバリディスクが起動しない場合、その要因はハードウェア・ソフトウェアの両面にまたがっています。以下に主な原因をまとめました。
BIOS設定の不一致
リカバリディスクを正しく読み込むには、BIOS(UEFI)で起動順が適切に設定されている必要があります。初期状態ではハードディスクやSSDが優先されていることが多く、ディスクを入れてもスキップされる場合があります。
光学ドライブの不具合
内蔵のDVDドライブが経年劣化などでレーザーが弱まっていると、ディスクを正常に読み取ることができず、起動処理に失敗します。
セキュアブートの設定
UEFIモードでセキュアブートが有効になっている場合、認証されていないブートメディア(多くのリカバリディスクが該当)からの起動が制限されることがあります。
リカバリディスクの不良
ディスク自体に傷がついていたり、作成時にエラーが発生していた場合は、起動可能なメディアとして正常に認識されないことがあります。こうしたケースでは、メディアが正しく作成されているか、別の環境で読み取りが可能かを確認することが重要です。
とはいえ、原因の特定は簡単ではなく、自己判断で対応を進めると状況を悪化させる可能性もあります。だからこそ、専門的な診断と適切な対応が求められます。
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リカバリディスクが起動しないときの対処法
以下に、富士通パソコンでリカバリディスクを正常に起動させるための対処法を順に解説します。
BIOS設定の確認と変更
起動デバイスの優先順位やセキュアブートの設定を確認・変更し、リカバリディスクを最優先で読み込むようにします。
- PCの電源を入れた直後に「F12」キー(または「F2」「ESC」など)を連打してBIOSに入る
- 「Boot」タブに移動し、起動順序で「CD/DVD Drive」または「Optical Drive」を最上位に設定
- 「Secure Boot」の項目を「Disabled(無効)」に変更
- 変更を保存し、「Exit」でBIOSを終了し再起動
光学ドライブの確認と交換
内蔵ドライブの読み取りエラーが原因である場合、ドライブ自体の確認と交換も視野に入れます。
- 別のパソコンで同じリカバリディスクを挿入し、読み込めるか確認
- 読み込めない場合はディスク不良の可能性が高い
- 読み込める場合は富士通PCの光学ドライブに問題があるため、外付けDVDドライブなどで代替
リカバリディスクの再作成
ディスクに傷や焼きミスがある場合は、再作成によって正常なブートディスクを準備し直す必要があります。
- 別のPCで富士通の「リカバリメディア作成ツール」を起動
- USBメモリまたはDVDを使用し、新たにリカバリメディアを作成
- 作成後、対象PCに挿入して起動を確認
外部ドライブを使用する
内蔵ドライブが故障している場合、USB接続の外付け光学ドライブを使うことでブートが可能です。
- USB接続の外付けDVDドライブをパソコンに接続
- リカバリディスクを挿入し、電源を入れて「F12」キーを連打
- 表示される起動メニューで外部ドライブを選択
CMOSクリアでBIOSを初期化する
BIOS設定に不具合がある場合、CMOSリセットによって初期状態に戻すことで起動できることがあります。
- パソコンの電源を完全に切り、ACアダプターを外す
- 本体カバーを開けて、ボタン電池(CMOS電池)を取り外す
- 数分間放置後、再び電池を装着
- 電源を入れてBIOS設定を初期化し、再度ディスクからの起動を試みる
すべての対処法を試してもリカバリディスクが起動しない場合、マザーボードやストレージの障害、またはリカバリイメージ自体の欠損など、より深刻な問題が潜んでいる可能性があります。無理な操作を続けると、大切なデータが完全に失われるリスクも高まるため、早めに専門業者への相談をおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。