ノートパソコンが突然起動しなくなり、原因が分からず困った経験はありませんか?実はそのトラブル、内部に搭載されている小型のCMOSバッテリー(CMOS電池)の消耗が関係している可能性があります。
- 電源は入るのにOSが立ち上がらない
- BIOS設定が毎回リセットされてしまう
- 日時や時刻が勝手に初期化されている
CMOSバッテリー(CMOS電池)はマザーボード上に搭載され、BIOSの設定やシステム時刻をオフ電源時にも保持する重要な役割を果たします。この電池が切れると、設定が毎回消えてしまい、起動エラーやシステム不具合が発生することがあります。
放置するとストレージの認識不良やデータ消失リスクを引き起こす恐れもあるため、早めの確認が必要です。
本記事では、CMOS電池(CMOSバッテリー)切れが原因で起動しなくなるトラブルについて詳しく解説し、正しい確認方法や交換手順を紹介します。大切なデータを守るため、まずは無料診断(24時間365日対応)で現状を安全にチェックすることをおすすめします。
目次
CMOS電池とは?
CMOS電池(別名CMOSバッテリー)は、ノートパソコンのマザーボードに搭載されており、BIOS設定やシステム時刻を維持するための小型のボタン電池です。通常はCR2032などの3V ボタン電池が使われ、その寿命は3~5年程度とされています。
このCMOS電池が劣化または消耗すると、BIOSの設定がリセットされるようになり、ノートパソコンが正しく起動しない原因となります。
ノートパソコンが起動しない原因
CMOS電池が原因でノートパソコンが起動しないときには、次のような症状が現れることがあります。特にCMOS電池の寿命が近い、または交換時期を過ぎている場合は、他のハードウェアにも影響が及ぶ可能性があるため早めの対応がおすすめです。
CMOS電池の消耗
CMOS電池は常に微小な電力を使用してBIOSの設定や時計情報を保持しています。そのため、使用年数が経つと電圧が低下し、消耗してしまうことがあります。電池の消耗により、BIOSが設定を保持できなくなり、ノートパソコンが起動しなくなることがあります。
BIOS設定の消失
CMOS電池が切れると、BIOSの設定情報(起動ドライブの順序、セキュリティ設定など)が保存されず、電源を入れるたびに初期状態に戻ることがあります。その結果、OSがあるドライブから起動しなくなったり、設定がリセットされるため起動に失敗することがあります。
時刻設定の異常
CMOS電池の寿命が尽きると、パソコンを起動するたびに日時や時刻がリセットされてしまうことがあります。正しい時刻で動作しないと、セキュリティ証明書やネットワーク認証の失敗、ソフトウェアの更新の問題などが発生し、システムが正しく動かない原因となることがあります。
ハードウェアの問題
CMOS電池以外にも、マザーボード自体の故障、電源ユニットの劣化、メモリの接触不良、SSDやHDD等ストレージの物理的損傷などが起動不能の原因になることがあります。特にノートパソコンでは筐体の設計がコンパクトなため、交換可能なバッテリーも入手しにくかったり、分解が難しかったりすることがあります。
また、無理に通電や頻繁な電源オン/オフを繰り返すと内部ストレージに負荷がかかり、大切なデータが失われるリスクが高まります。
当社では、ノートパソコンのハードウェア障害に対応した無料診断を24時間365日体制で実施しています。起動しない、電源が入らないなどの異常がある場合は、まずはご相談ください。データを守りながら、最適な復旧方法をご提案いたします。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

ノートパソコンが起動しない――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
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大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
ノートパソコンが起動しない場合の対処法
CMOS電池の消耗が原因でノートパソコンが起動しない場合、適切な手順を踏めば改善できる可能性があります。ここでは、確認から交換・再設定まで、安全に進めるための具体的な方法をご紹介します。
CMOS電池の交換
CMOS電池が寿命を迎えると、BIOSの設定を保持できず、ノートパソコンが正しく起動しない状態になります。以下の手順で、安全にCMOS電池を交換してみましょう。
- パソコンの電源を完全に切り、バッテリーとACアダプターを取り外す
- 本体底面のネジを外し、内部へアクセスする(機種によりキーボードを外す必要がある場合あり)
- マザーボード上にある小型のボタン電池(多くはCR2032)を確認し、丁寧に取り外す
- 同型番の新しいCMOS電池を装着する
- カバーを閉じてネジを締め、バッテリーとACアダプターを元に戻す
- 電源を入れて正常に起動するか確認する
※一部のノートパソコンではCMOS電池が基板に直接ハンダ付けされている場合があります。その際は専門家に相談するのが安全です。
BIOS設定の再構成
CMOS電池を交換した後は、BIOSの設定が初期化されている可能性があります。以下の手順で設定を再構成しましょう。
- パソコンの電源を入れ、起動時に「F2」「DEL」などのキーを押してBIOS画面に入る
- 「Date & Time」メニューで正しい日時を設定
- 「Boot Order(起動順)」の項目で、OSがインストールされたストレージを最優先に設定
- 「F10」で保存してBIOSを終了
- 再起動してOSが正常に立ち上がるか確認
※起動順が間違っていると、パソコンがOSを読み込まず「起動できない」状態になるため注意が必要です。
システム日時の修正
CMOS電池の交換後に時刻がずれていると、ネット接続やソフトウェアの動作に支障をきたす場合があります。以下の方法で正しい日時に修正しましょう。
- Windowsを起動後、タスクバーの時計を右クリック
- 「日付と時刻の設定」を選択
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにする
- 手動で設定したい場合は「日付と時刻を変更する」を選択
- 日時を正しく設定し、パソコンを再起動
※正確な時刻設定がされていないと、ブラウザやメールソフトなどでセキュリティ証明書エラーが発生する可能性があります。
他の原因の確認
CMOS電池の交換後も改善が見られない場合は、他のハードウェアトラブルが起きている可能性があります。以下の手順で確認を行いましょう。
- 起動時にファンやLEDの点灯など、通電の反応があるか確認
- 外部モニターを接続し、表示されるかを確認
- メモリを一度抜いて挿し直す
- ストレージ(HDDやSSD)が正しく装着されているか確認
- BIOS画面すら表示されない場合、マザーボードや電源回路の不具合が考えられます
※ハードウェア障害の可能性がある場合は、内部データ保護のためにも早急な対応が必要です。
専門家への相談
CMOS電池の交換や設定の再構成を試しても問題が解決しない場合、無理な対応は避け、データ復旧の専門業者へ相談するのが安全です。内部に重要なデータがある場合、誤った操作によってデータが完全に失われるリスクがあります。
デジタルデータリカバリーでは、ノートパソコンの起動不良やハードウェア障害に対して、無料の初期診断を24時間365日体制でご提供しています。ご自身での復旧に不安がある場合は、お早めにご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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電話番号:0800-333-6302
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。