kernel32.dllはWindowsの基本的なシステムファイルの1つであり、アプリケーションの実行やメモリ管理などに関わる重要な役割を持っています。64ビット版Windowsでもこのファイルに関連するエラーが発生することがあり、放置するとPCの動作が不安定になる可能性があります。
主な原因として、システムファイルの破損、Windowsアップデートの不具合、ドライバーの互換性問題、マルウェア感染、ハードディスクの不良セクタなどが考えられます。
本記事では、kernel32.dll 64bitエラーの原因と対処法について詳しく解説します。適切な方法を試して、エラーを解消し、PCの正常な動作を取り戻しましょう。
目次
kernel32.dll 64bitエラーが発生する主な症状
kernel32.dll 64bitエラーが発生した際の主な症状は次の通りです。
- 特定のアプリケーションが起動しない、または頻繁にクラッシュする
- 「kernel32.dllが見つかりません」などのエラーメッセージが表示される
- Windowsの起動時にエラーが発生し、正常にログインできない
- システムがフリーズする、または動作が極端に遅くなる
同じ症状でも、原因はさまざまです。適切な対処法を実行しないと、状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
正常に使用できない原因は、見た目や使用感だけでは判断できないため、自己判断では原因を見誤るケースが多いです。そのため正確な原因を把握し、適切な対応をするには専門業者の診断が必要です。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
kernel32.dll 64bitエラーが発生する主な原因
kernel32.dllエラーの主な原因として、以下の点が考えられます。
Windowsの更新プログラムの問題
一部のWindowsアップデートが原因でkernel32.dllに関連するエラーが発生することがあります。特に、最新の更新プログラムが正しく適用されていない場合に問題が起こることがあります。
ドライバーの互換性問題
古いドライバーや不適切なバージョンのドライバーがインストールされていると、kernel32.dllエラーが発生する可能性があります。特に、グラフィックドライバーやオーディオドライバーが原因となるケースが多いです。
マルウェア感染
ウイルスやマルウェアがkernel32.dllファイルを改ざんしたり削除したりすると、エラーが発生する可能性があります。特に、不審なソフトウェアをインストールした後にエラーが発生する場合は注意が必要です。
システムファイルの破損
kernel32.dll 64bitエラーが表示される場合、システムファイルが破損している可能性があります。システムファイルとは、Windowsが正常に動作するために必要な構成要素で、これに異常が生じるとアプリの起動や動作に支障をきたし、エラーメッセージが表示されることがあります。
たとえば、アップデートの失敗やソフトの強制終了、セキュリティソフトによるファイルの隔離など、日常的な操作の中でもシステムファイルの破損は起こり得ます。「突然特定のアプリが起動しなくなった」「エラー画面が繰り返し表示される」といった症状がある場合は、この問題が疑われます。
このような状態でネット上の対処法を安易に試すと、さらにシステムを不安定にさせてしまうおそれがあります。見た目では原因を特定しづらいため、早い段階で専門業者に相談することをおすすめします。
ハードディスクの不良セクタ
kernel32.dll 64bitエラーの原因として、OSが搭載されているHDDやSSDに発生した不良セクタが考えられます。不良セクタとは、読み書きができなくなった領域のことで、ここにシステムファイルが保存されていると、エラーの発生につながります。
特にHDDやSSDを長年使用している場合、経年劣化によって不良セクタが生じやすくなり、「アプリが突然開かない」「起動時にエラーが出る」といった症状が現れることがあります。加えて、落下や衝撃などの外的要因でも、セクタが損傷することがあります。
不良セクタは放置すると拡大するおそれがあり、自力での修復は難しく、誤った操作で状態を悪化させるリスクもあります。異常を感じたら、早めに専門業者へ相談することが重要です。当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料で対応しています。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「kernel32.dllが見つかりません」などのエラーメッセージが表示され、Windowsに正常にログインできない――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
焦って再インストールや初期化を試みたり、誤った操作でファイルを上書きしてしまうと、パソコン内部に残っていたデータまで失われるリスクがあります。データを保護したい場合は、まずシステムの状態を正確に把握し、専門的な対応を行うことが重要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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kernel32.dll 64bitエラーを解決する主な対処法
kernel32.dllエラーを解決するには、以下の方法を試してください。
Windowsの最新更新プログラムをインストールする
Windowsの更新プログラムには、kernel32.dllに関連するバグ修正やパフォーマンス向上が含まれることがあります。最新のアップデートを適用することで、エラーが解消される可能性があります。
- 「スタートメニュー」を開き、「設定」→「更新とセキュリティ」をクリックする。
- 「Windows Update」タブを開き、「更新プログラムの確認」をクリックする。
- 利用可能な更新プログラムがあれば、「今すぐインストール」を選択する。
- インストールが完了したら、PCを再起動する。
ドライバーを最新バージョンに更新する
古いドライバーや互換性のないドライバーがkernel32.dllエラーの原因となることがあります。デバイスマネージャーを使用して、関連するドライバーを最新バージョンに更新しましょう。
- 「スタートメニュー」を開き、「デバイスマネージャー」と入力して開く。
- 「ディスプレイアダプター」「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」などの項目を展開し、影響を受けているデバイスを右クリックする。
- 「ドライバーの更新」を選択し、「自動的に最新のドライバーを検索」を選ぶ。
- 更新が完了したら、PCを再起動する。
マルウェアスキャンを実行する
ウイルスやマルウェアがkernel32.dllファイルを破損させることがあります。信頼できるアンチウイルスソフトを使用して、PC全体のスキャンを行いましょう。
- Windows Defenderまたはインストール済みのセキュリティソフトを開く。
- 「フルスキャン」を選択し、スキャンを開始する。
- 検出された脅威があれば、削除または隔離する。
- PCを再起動し、エラーが解決したか確認する。
システムファイルの修復を行う
Windowsのシステムファイルを修復することで、kernel32.dllのエラーを解消できる可能性があります。
- 「スタートメニュー」を開き、「cmd」と入力して、管理者として実行する。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
sfc /scannow
- スキャンが完了するまで待ち、修復が行われた場合はPCを再起動する。
システムの復元は有効な方法ですが、復元ポイントが破損していたり、途中でエラーが出ると状態が悪化する恐れがあります。操作に不安がある場合や復元で改善しないときは、無理をせず専門業者に相談することが安全です。
ディスクチェックを実行する
ハードディスクやSSDに不良セクタがあると、kernel32.dllファイルが正しく読み込めず、エラーの原因となることがあります。Windowsの「chkdsk」コマンドを使用してディスクチェックを行いましょう。
- 「スタートメニュー」を開き、「cmd」と入力して、管理者として実行する。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
chkdsk C: /f /r
- 「このボリュームは別のプロセスで使用されているため、次回の再起動時にチェックしますか?」と表示されたら、「Y」と入力し、Enterキーを押す。
- PCを再起動し、ディスクチェックが完了するのを待つ。
「chkdsk」はディスクの不良セクタを検出・修復する有効な手段ですが、実行中にエラーが発生すると、かえってファイル構造が崩れたり、重要なデータが失われるリスクがあります。特に異音がしている場合や読み込みが極端に遅い場合は、無理に操作せず、専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者に相談する
kernel32.dllのエラーが続き、アプリが強制終了したり正常に起動できない場合、OSが搭載されたHDDやSSDに異常が発生している可能性があります。こうしたエラーは突然発生することが多く、通電や操作を繰り返すことで状況が悪化し、保存データが破損・消失するリスクも高まります。
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なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なパソコンの復旧事例が多いのか
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。