自作PCを組み立てたのに電源が入らない、起動しないといったトラブルはよくあります。せっかく組み上げたのに動かないと、不安になりますよね。
しかし、正しい手順で原因を特定すれば、多くの場合、問題を解決できます。この記事では、自作PCが起動しない原因と具体的な対処法を詳しく解説します。
目次
自作PCが起動しない主な症状
自作PCが起動しない場合、次のような症状が発生することがあります。
- 電源ボタンを押してもまったく反応がない
- ファンは回るが画面が映らない
- マザーボードのLEDが点灯するが、起動しない
- ビープ音が鳴り、エラーコードが表示される
同じ症状でも、原因によって適切な対処法が異なります。誤った対処をすると、パーツが故障する可能性もあるため、慎重に対応しましょう。
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自作PCが起動しない主な原因
自作PCが起動しない原因には、以下のようなものがあります。
電源供給の問題
電源ユニットが正常に動作していない場合、PCは起動しません。電源ケーブルが正しく接続されているか確認し、可能であれば別のコンセントに差し替えてみましょう。
ケーブルの接続ミス
マザーボードと電源ユニットの接続が不完全だと、電源が入らないことがあります。特に24ピンATXコネクタやCPU用の4ピン/8ピン電源コネクタが確実に挿入されているか確認してください。
メモリの挿入不良
メモリがしっかりとスロットに挿入されていないと、PCは起動しません。1枚ずつメモリを挿して起動を試してみると、問題の特定がしやすくなります。
CPUやマザーボードの初期不良
CPUが正しく取り付けられていなかったり、マザーボードが故障していると、起動しないことがあります。CMOSクリアやBIOSアップデートを試してみるのも有効です。
自作PCが起動しない場合の対処法
自作PCが起動しない場合、以下の方法を試してみましょう。
電源ユニットの動作確認
電源ユニットが正常に動作しているかチェックするために、「ペーパークリップテスト」を試すことができます。
- PCの電源ケーブルを抜く。
- 24ピンATXコネクタの緑色のピンと黒色のピンをペーパークリップで接続する。
- 電源をコンセントに接続し、スイッチを入れる。
- 電源ユニットのファンが回れば、電源ユニットは正常に動作している。
最小構成でのテスト
余分なパーツを外して、最小限の構成で起動するか試してみましょう。
- GPU、HDD/SSD、不要なメモリを外す。
- CPU、1枚のメモリ、マザーボード、電源ユニットのみ接続する。
- 電源を入れ、起動するか確認する。
CMOSクリアを行う
CMOSクリアを行うことで、BIOSの設定をリセットし、問題が解決することがあります。
- パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く。
- マザーボード上のCMOSクリアジャンパーを確認する。
- ジャンパーを指定の位置に移動し、数秒待ってから元に戻す。
- 再び電源を入れて、PCが起動するか確認する。
マザーボードのエラーコードを確認する
マザーボードのLEDインジケーターやビープ音で、エラーの内容を確認できます。取扱説明書を参照し、該当するエラーコードの対処法を試してください。
これらの方法を試しても解決しない場合は、各パーツの不良を疑い、交換や専門店での診断を検討しましょう。
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この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































