突然「0x80070035:ネットワークパスが見つかりません」と表示され、NASや共有フォルダ、別のパソコンにアクセスできなくなりお困りではありませんか。Windows 11で多く見られますが、Windows 10など他のバージョンでも発生する共通のネットワークエラーです。
一見すると設定の問題のように思えても、共有先の機器や内部ストレージの不具合が関係している場合もあります。誤った操作を続けると重要データへアクセスできなくなる危険性があるため、慎重な対応が必要です。
本記事では、OS共通の原因と対処法に加え、Windows 11特有の変更点も補足しながら解説します。自力での対応に不安がある場合は、当社の24時間365日対応の無料診断をご活用ください。
目次
0x80070035とは?ネットワークパスが見つかりませんの症状
0x80070035は、Windowsがネットワーク上の共有フォルダやNAS(ネットワークに接続して複数の端末で利用できる外部ストレージ)へ接続できないときに表示されるエラーコードです。Windows 11だけでなく、Windows 10などでも発生します。パソコンが指定した「共有パス(共有フォルダの住所のようなもの)」へ到達できない状態を示します。
原因は、通信方式の不一致や認証情報の誤りなどさまざまです。特にWindows 11では、SMB(ファイル共有のための通信規格)1.0が無効化されるなど仕様変更がありました。しかし他のWindowsでも設定不備や機器側の異常によって同様の接続トラブルが起こる可能性があります。
0x80070035の主な症状
エラーコードの表示だけでなく、共有環境に関連するさまざまな不具合が同時に見られることがあります。次のような症状が代表的です。
- 「ネットワークパスが見つかりません」と表示される
- \\NAS名やIPアドレス(機器のネットワーク上の番号)で接続できない
- 共有フォルダがエクスプローラーに表示されない
- 再起動してもアクセス不能が続く
- Windows 11アップデート後から突然接続できなくなる
見た目の症状だけでは原因を特定できず、設定変更を繰り返すことでデータ破損や消失を招くリスクがあります。
エラー0x80070035の原因
このエラーはWindowsのバージョンを問わず発生します。Windows 11では仕様変更の影響もありますが、基本的な原因は共通しています。代表的な要因を確認していきましょう。
SMBプロトコルの不一致
SMBとは、パソコン同士やNASとファイルをやり取りするための通信規格です。Windows 11では古い規格であるSMB1.0が無効化されています。NASがSMB1.0のみ対応の場合、接続できなくなります。
認証情報(ユーザー名・パスワード)の不一致
共有フォルダへアクセスするには、接続先と同じユーザー名・パスワードが必要です。Windows 11ではゲスト接続(認証なし接続)が制限されていますが、他のWindowsでも認証が一致しなければ接続できません。設定に迷う場合は、専門業者に相談する判断も重要です。
ネットワーク設定や共有権限の不備
ネットワークが「パブリック(外部公開扱い)」になっていると共有機能が制限されます。また共有フォルダの「アクセス権限(誰が利用できるかの設定)」が不足している場合も接続できません。
ファイアウォールやセキュリティソフトの影響
ファイアウォールとは、不正な通信を防ぐための仕組みです。SMB通信に使用されるポート445が遮断されると接続できません。セキュリティソフトの更新後に発生することもあります。
NASやHDDなどストレージ機器の故障
共有先のNASや内蔵HDD(ハードディスク)・SSD(半導体ストレージ)に物理障害や論理障害(データ構造の破損)があると、OSに関係なくアクセス不能になります。異音や極端な動作遅延がある場合は特に注意が必要です。
この状態で通電や再起動を繰り返すと、障害が悪化し復旧困難になる恐れがあります。自力対応は避け、データ復旧業者へ相談することが安全です。当社では相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。
エラー0x80070035の対処法
以下では、Windowsのバージョンを問わず実施できる基本的な確認方法を紹介します。重要なデータが保存されている場合は、無理な初期化や再設定は避けてください。
ネットワーク設定の確認
ネットワークの種類が「プライベート(家庭や社内向け)」になっているか確認します。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く
- 現在接続中のネットワークを選択
- 「プライベート」に変更
- 再度共有フォルダへアクセス確認
認証情報の再設定
接続先機器と同じユーザー名・パスワードを設定します。
- NAS管理画面へログイン
- Windowsと同じユーザー名を作成
- 同じパスワードを設定
- 再度アクセスを試す
SMB設定の見直し
NASがSMB2.0以上に対応しているか確認します。Windows 11ではSMB1.0は利用できません。
- NAS管理画面を開く
- 「SMB設定」または「ファイル共有設定」を選択
- 最小プロトコルをSMB2.0以上に設定
- 保存後、再起動して確認
ファイアウォール設定の確認
共有通信がブロックされていないか確認します。
- 「Windowsセキュリティ」を開く
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」を選択
- 「ファイルとプリンターの共有」が許可されているか確認
- 許可されていなければチェックを入れる
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この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































