以下のような症状に心当たりはありませんか?
- Excelファイルを開こうとすると「ブックは破損しているため、Microsoft Excelで開いたり、修復できません」と表示される
- ファイルを開こうとしても何も表示されない
- 「ファイル形式またはファイル拡張子が正しくありません」という警告が出る
こうしたエラーが出た場合、Excelファイルはすでに破損している可能性が高いです。特に業務に使う重要なデータが含まれていた場合、復旧できないことでプロジェクトの遅延やデータ損失につながる恐れがあります。安易な操作を繰り返すと、修復可能だったデータまで失われてしまうリスクも。
本記事では、Excelファイルが突然開けなくなる主な原因と、それに対する具体的な解決策について、専門的な観点から丁寧に解説しています。破損状況に応じた対応手順や注意点も紹介していますので、まずはご自身の状況にあてはめて確認してみてください。
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目次
このエラーが表示される主な原因
「ブックは破損しているため、Microsoft Excelで開いたり、修復できません」というメッセージは、ファイル構造が破損している場合に表示されます。その背景には、ファイル保存時のトラブルやExcelの処理限界、記録メディアの障害など、さまざまな原因があります。以下では6つの代表的な原因を紹介します。
保存中の強制終了や電源断
Excelファイルを保存中に突然PCがシャットダウンした場合、ファイルが正しく書き込まれず中途半端な状態で保存されることがあります。これにより、Excelがファイルの整合性を検証できず、破損エラーが表示されます。
クラウド同期やセキュリティソフトとの競合
OneDriveやDropboxなどのクラウドサービスがファイルを同期している最中に、Excelでの編集や保存が行われると、競合が発生してファイル構造が壊れることがあります。また、ウイルス対策ソフトがExcelのアクセスを一時的にブロックすることでも破損が起こる場合があります。
Excelファイルの構造破損(形式異常)
拡張子は「.xlsx」でも、内部のXML構造やマクロ、定義名、リンクなどが破損していると、Excelがファイルを読み込めなくなります。これは他のソフトでファイルを変換した際にも発生する可能性があります。
ファイルサイズや要素数の過剰
数十万件のデータ、複数のグラフ、条件付き書式、大量のピボットテーブルを含むExcelファイルは、内部処理の上限を超えると動作が不安定になり、破損しやすくなります。特にメモリ不足や保存時の一時エラーが重なるとリスクが高まります。
メディアの論理障害(ファイルシステム破損)
USBメモリやSDカード、外付けHDDなどが、見た目には問題なくても、内部でデータの並びや管理のしくみ(ファイルシステム)がこわれてしまうことがあります。
このようになると、中にデータがあっても読み込めなかったり、「ファイルが壊れています」と表示されたりします。これは、FAT32やNTFSといった記録のルールがうまく働かなくなっているためです。
壊れ方にも差があり、少しのデータだけ失われている軽いものもあれば、まったく開けなくなる深刻なケースもあります。見た目では判断できないため、正しく直すには専門業者への相談が必要になります。
ストレージの物理障害(読み取り不能)
HDDやSSDが物理的にこわれていると、一部のデータが読み取れなくなり、Excelなどで開こうとするとエラーが出ることがあります。「カチカチ」などの異音がしたり、動作が遅くなったり、パソコンがよく固まるような場合は、ストレージデバイスのトラブルが起きているかもしれません。
内部パーツの破損は自然に直ることはなく、放置や継続使用で状況が悪化する一方です。データ消失のリスクを避けるためにも、異常を感じたら早めに専門のデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
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Excelファイルを修復する対処法
このエラーに直面した場合、下記の対処法を試してください。
バックアップファイルから復元する
ファイルのバックアップを定期的に行っている場合、バックアップから復元することで、データの復旧が可能です。バックアップがある場合は、以下の手順で復元を試みてください。
- Excelを開き、「ファイル」タブをクリックします。
- 「開く」→「参照」からバックアップファイルを選択します。
- バックアップファイルを開いて内容を確認し、新しいファイルとして保存します。
Excelの「開いて修復」機能を使用
Excelには、ファイルが破損している場合に使用できる「開いて修復」機能があります。この機能を使って破損ファイルを開くと、Excelが自動で修復を試みます。
- Excelを開き、「ファイル」→「開く」→「参照」を選択します。
- 破損しているExcelファイルを選択し、「開く」ボタンの横にある矢印をクリックします。
- 「開いて修復」を選択し、修復が成功したら新しいファイルとして保存します。
SLK形式でのデータ取り込み
ExcelのSLK形式(シンボリックリンク形式)を使ってデータを取り込むことで、破損したファイルの中身を復旧できる場合があります。以下の手順で試してみてください。
- Excelで新規ブックを開きます。
- A1セルに「=破損したファイル名!A1」と入力し、Enterキーを押します。
- 「値の更新」ダイアログで破損ファイルを選択し、「OK」をクリックします。
- 取り込んだデータを確認し、新しいファイルとして保存します。
専用の修復ソフトウェアを使用
破損が深刻な場合、Excel専用の修復ソフトを使うことでデータを復旧できる可能性があります。
ソフトでデータを修復できることもありますが、間違った操作でデータをさらに失うリスクがあります。大事なデータがあるなら、迷わず専門業者に相談しましょう。
- 修復ソフトをダウンロードし、インストールします。
- 破損ファイルをソフトに取り込み、修復を開始します。
- 修復完了後、復旧したファイルを確認し保存します。
Excelの自動回復機能を確認する
Excelには自動回復機能があり、定期的にバックアップを行っています。これを使うことで破損前のデータに戻れる可能性があります。
- Excelを開き、「ファイル」→「情報」→「バージョンの管理」を選択します。
- 「自動保存されたバージョン」があれば開きます。
- 必要なデータを確認し、別のファイルとして保存します。
Microsoft Officeの修復ツールを使用
Excel自体の不具合が原因の場合、Officeの修復ツールを使うと改善される可能性があります。
- コントロールパネルを開き、「プログラムのアンインストール」を選択します。
- Microsoft Officeを右クリックし、「変更」をクリックします。
- 「クイック修復」または「オンライン修復」を選択し、修復プロセスを完了します。
専門業者に相談する
Excelファイルが破損している場合、ストレージやファイル管理の異常が原因となっていることがあります。特に物理的な故障が疑われるときに通電や再接続を繰り返すと、状態が悪化しデータ復旧が難しくなる可能性があるため注意が必要です。
当社では、Excelを含むOffice文書の復旧に多数の実績があり、物理・論理いずれの障害にも対応可能な設備を備えています。クリーンルームで安全に処理し、正確な復旧を行います。
初期診断・見積もりは無料で、365日24時間いつでも相談可能です。ご不安な場合は、無理に操作せず、まずはお気軽にご相談ください。専門スタッフが状況を確認し、最適な対応をご案内します。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なデータの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のデータの復旧に成功してきました。データの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
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これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。