- 「システムの復元に失敗しました」と表示される
- 復元ポイントが見つからず、元の状態に戻せない
- 復元中にエラーが出て再起動を繰り返してしまう
こうしたWindows 10の「システム復元トラブル」は、ある日突然発生し、通常の操作では回復できないケースも珍しくありません。特に、復元ポイントが自動で削除されていたり、ストレージの状態が不安定だったりすると、復元に失敗する確率が高まります。
無理に操作を続けると、状況をさらに悪化させてしまい、大切なデータが失われる危険性もあります。まずは原因を特定し、正しい対処手順を踏むことが、復旧成功への鍵です。
本記事では、システムの復元が失敗する主な原因と、状況別に有効な対処法をわかりやすく解説します。万が一、自力での修復が難しいと感じたら、当社が365日年中無休で対応しております。初期診断は無料ですので、お気軽にご相談ください。
目次
システムの復元ができない原因

システムの復元が正常に行えない原因は様々です。以下に一般的な原因をまとめました。
システムの保護機能が無効になっている
システムの保護が無効になっていると、復元ポイントが作成されず、復元作業ができません。復元機能を使用するには、事前にシステムの保護を有効にしておく必要があります。
有効な復元ポイントが存在しない、または破損している
復元ポイントが作成されていない、あるいは破損している場合、復元は実行できません。復元ポイントは定期的に作成される設定になっているか確認が必要です。
セキュリティソフトの干渉
一部のセキュリティソフトウェアは、システムの復元プロセスを妨害することがあります。特にリアルタイム監視機能が干渉するケースが見られます。
Volume Shadow Copyサービスの停止
システムの復元には、Windowsの「Volume Shadow Copy」というサービスが欠かせません。このサービスが停止していると、復元ポイントの作成や復元自体ができなくなります。
システムドライブの空き容量不足
システムの復元には十分なディスク空き容量が求められます。容量が不足していると、復元ポイントの作成や復元作業自体が失敗することがあります。
特定のエラーコード(例:0x80070005、0x81000204)
システムの復元時に「0x80070005」や「0x81000204」といったエラーコードが表示される場合は、アクセス権限の問題や設定ミスが原因と考えられます。
このようなエラーを放置すると、システムの不安定化が進み、最悪の場合はパソコンが起動しなくなる可能性があります。早めに原因を特定し、適切な対応を取ることで、深刻なトラブルを防ぐことができます。ご自身での対応に不安がある場合は、専門業者に相談するのをおすすめします。
ディスクエラーや不良セクタの存在
ハードディスクに不良セクタやファイルシステムのエラーがあると、復元ポイントへのアクセスや書き込みが正常に行えず、復元に失敗することがあります。
システムファイルの破損
Windowsのシステムファイルは、OSの起動や動作に欠かせない基本プログラムです。これらが破損すると、システムの復元機能が正常に動かなくなり、復元ポイントが使えない状態に陥ることがあります。
破損の原因として多いのが、電源の強制終了やWindowsアップデート中のエラーです。特に更新中の電源遮断は深刻で、重要なファイルが壊れたまま保存される危険があります。
「復元に失敗する」「エラーコードが表示される」などの不具合が出ている場合、すでにシステムファイルに問題が発生している可能性があります。そのまま放置すると、OSの起動ができなくなり、内部データへのアクセスも難しくなるおそれがあります。
異常を感じた段階で専門業者に相談し、システムの状態を正確に診断してもらうことが重要です。当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「システムの復元に失敗しました」と表示される、復元ポイントが見つからず、元の状態に戻せない――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
システムの復元ができない場合の対処法
上記の原因に応じた対処法を以下に示します。各対処法は、具体的な手順を含めて解説していますので、順番に試してみてください。
システムの保護設定を確認する
システムの保護が無効になっている場合、「システムの復元」機能が動作しません。以下の手順で設定を確認してください。
- 「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」→「システム」に進みます。
- 左側の「システムの保護」をクリックします。
- 「システムのプロパティ」ウィンドウで、「システムの保護」タブを確認し、保護が「オン」になっているかを確認します。
- オフになっている場合は、「構成」をクリックして「システムの保護を有効にする」に設定し、「OK」をクリックします。
手動で復元ポイントを作成する
システムの復元ができない場合、手動で復元ポイントを作成してから再度試すことが有効です。
- 「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」→「システム」に進みます。
- 「システムの保護」を選択し、「作成」をクリックします。
- 復元ポイントの名前を入力し、「作成」をクリックします。
システムドライブの空き容量を増やす
システムドライブに十分な空き容量がないと、復元ポイントの作成が制限されることがあります。以下の手順で空き容量を増やしてください。
- 「スタートメニュー」から「ディスククリーンアップ」を検索し、実行します。
- 対象のドライブ(通常はCドライブ)を選択し、「OK」をクリックします。
- 不要なファイルにチェックを入れて「OK」をクリックし、クリーンアップを実行します。
ウイルス対策ソフトを一時的に無効にする
ウイルス対策ソフトが干渉している場合、一時的に無効にすることで「システムの復元」が成功する可能性があります。
- ウイルス対策ソフトを開き、一時的に「リアルタイム保護」や「シールド」などの機能を無効にします。
- システムの復元を再度試みます。
- 復元が完了したら、ウイルス対策ソフトの機能を再度有効に戻してください。
回復環境からシステムの修復を試みる
Windows 10の回復環境(WinRE)を使用して、システムの復元を試みることができます。この方法では、システムファイルの修復や復元の実行が可能です。
- 「スタートメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を選択します。
- 「今すぐ再起動」をクリックし、PCを再起動します。
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択します。
- 画面の指示に従って、復元ポイントを選択し、「システムの復元」を実行します。
システムの復元は有効な方法ですが、復元ポイントが破損していたり、途中でエラーが出ると状態が悪化する恐れがあります。操作に不安がある場合や復元で改善しないときは、無理をせず専門業者に相談することが安全です。
新しいユーザーアカウントでシステムの復元を試す
既存のユーザーアカウントに問題がある場合、新しいアカウントを作成してからシステムの復元を実行することで解決できる場合があります。
- 「スタートメニュー」→「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を選択します。
- 「他のユーザーをこのPCに追加」をクリックし、新しいアカウントを作成します。
- 新しいアカウントでサインインし、再度システムの復元を実行します。
専門業者に相談する
紹介した対処法を試してもシステムの復元ができない場合、HDDやSSD、もしくはやシステム領域に深刻な損傷がある可能性があります。このまま自己流で修復を続けると、データに上書きが生じ、状態がさらに悪化するおそれがあります。
大切なファイルが保存されている場合は、無理に操作を続けず、早めに専門業者への相談が安心です。
当社デジタルデータリカバリーは、他社で「復旧不可」とされたケースも含め7,300件以上の相談実績(※1)があり、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を挙げています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。データを守るためにも、まずはお気軽にご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なパソコンの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のパソコンの復旧に成功してきました。パソコンの復旧事例が多いのには、理由があります。
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私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
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復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
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※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。