- Windows 10や11で突然「0xc000012f」のエラーが表示された
- 特定のアプリケーションが起動せず、作業が進まない
- PCの動作が不安定になり、予期せぬ再起動が起こる
こうした症状が現れた場合、多くはシステムファイルの破損やライブラリの不整合が原因で、「深刻なシステムエラー」が発生している状態です。放置すれば、大切なデータが消失したり、Windows全体が起動しなくなる恐れもあります。
そこで本記事では、「0xc000012f」の原因を丁寧に紐解き、症状の特定から安全な対処法まで、専門的な視点でわかりやすく解説します。
もしご自身での対応に不安がある場合、お気軽に状況をご相談ください。デジタルデータリカバリーでは、初期診断・お見積りは無料、24時間365日いつでも対応しております。
目次
「0xc000012f」エラーの主な原因
「0xc000012f」エラーの主な原因は次の通りです。
システムファイルの破損
Windows Updateの失敗や強制終了、停電などのトラブルにより、OSの中核を担う「システムファイル」が破損すると、パソコンの動作に深刻な影響を及ぼします。
システムファイルとは、OSの起動やドライバの管理、各種設定などを司る不可欠なファイル群で、通常はユーザーの目に触れません。
これらが損傷すると、パソコンが起動しない、頻繁にフリーズする、アプリケーションエラーが連続するなど、日常の使用が困難になる重大な症状が現れます。
ランタイムライブラリの不足や破損
Microsoft Visual C++ Redistributableや.NET Frameworkなどのランタイムが欠損している、もしくは破損している場合、アプリケーションが必要とする実行環境が整わずにエラーになります。
DLLファイルの不一致や破損
MSVCP140.dllなど、アプリケーションが依存しているDLLファイルが破損していたり、バージョンが合っていなかったりすることで、エラーが発生します。
ハードディスクやSSDの障害
「0xc000012f」などのエラーが表示された場合、それは単なるソフトの不具合ではなく、ストレージ内部に物理的なトラブルが起きているサインです。
たとえば、以下のような原因が考えられます。
- ハードディスクやSSDの不良セクタ
- 経年劣化による読み取りエラー
- システムファイルの読み込み失敗
これらの障害を放置すると、以下のような深刻なトラブルに発展する恐れがあります。
- 他のシステムファイルにも悪影響が広がる
- Windows自体が起動しなくなる
- 大切なデータが二度と取り戻せなくなる
特に物理的な障害は、自力での復旧が難しく、誤った対応は状況を悪化させる可能性があります。安全かつ確実に解決するには、専門業者による正確な診断と対処が最善です。
当社は、2011年から現在までに「46万件以上」のご相談を受けており、Windowsエラーやデータ障害の解決に豊富な実績があります。初期診断・お見積りは無料、24時間365日いつでも対応しておりますので、少しでも不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
0xc000012fが表示されたときの対処法

パソコンにエラーコード「0xc000012f」が表示された場合でも、正しく対処すれば、動作の不安定さを改善し、大切なデータを守ることができます。
ここでは、そのための具体的な方法をご紹介します。
問題のあるソフトウェアやドライバーの再インストール
エラーの原因が特定のソフトウェアやドライバーに関連している場合、これらを再インストールすることで問題を解決できることがあります。
再インストールする際には、まずプログラムをアンインストールし、その後、最新のバージョンを公式サイトからダウンロードしてインストールしましょう。
SFC/DISMコマンドでシステムファイルを修復する
システムファイルとはPCのオペレーティングシステム(OS)の動作に必要不可欠なファイルの集合です。これらのファイルが破損すると、OSが正常に動作しなくなります。
そのため、システムファイルの取り扱いには十分な注意が必要ですが、自己修復ツールで復旧できる場合があります。
システムファイルチェッカー(SFC)を使用する
システムファイルチェッカー(SFC)を使用して破損したシステムファイルを修復できます。以下の手順で実行します。
- コマンドプロンプトを管理者として実行します。
- sfc /scannow と入力してEnterキーを押します。
- スキャンが完了するまで待ちます。
DISMコマンドでWindowsのイメージファイルを修復
DISMコマンドは、Windowsのシステムイメージ(OSの基本構造や機能の基盤)を管理・修復するためのツールです。Windowsのイメージが破損すると、システムが正常に動作しなくなることがありますが、DISMコマンドで問題を解決できる場合があります。
まず、コマンドプロンプトでDISMコマンド「dism /online /cleanup-image /restorehealth」を打ち込み、問題が解決するか確認しましょう。
DLLファイルの確認
DLL(Dynamic Link Library)は、ソフトウェアが必要な機能やリソースを利用するための重要な部品です。これが欠落や破損すると、アプリケーションが正常に動かなくなり、エラーメッセージに問題のDLL名(例:「wwlib.dll」)が表示されます。DLLの修復や再取得は、必ず正規のソースを利用しましょう。
以下の方法で安全な入手先を確認してください。
- Microsoft公式サイトを利用する(例:Microsoft Office関連の場合)。
- 使用しているソフトウェアの公式サイトで配布されている場合は、そちらから入手する。
DLLファイルを適切なディレクトリに配置する手順は次の通りです。
- ファイルを「C:\Windows\System32」ディレクトリにコピーします(64ビット版の場合)。32ビット版の場合は「C:\Windows\SysWOW64」に配置します。
- 該当するアプリケーションのインストールフォルダに配置します(例:Microsoft Officeなら、「C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\OfficeXX」など)。
- DLLをシステムに認識させます。以下の手順を実行してください。スタートメニューで「cmd」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選択しましょう。
- そして「regsvr32 <DLLファイル名>」コマンドを入力し、Enterを押します。
- ファイルの配置や登録が完了したら、パソコンを再起動します。これにより変更が有効になります。
注意点として以下に気を付けましょう。
- DLLの修復や配置を誤ると、システム全体に問題が広がる可能性があります。
- リスクを避けるため、信頼できるソース以外からDLLを入手しないでください。
自分で対応が難しい場合や、問題が解決しない場合は、専門のデータ復旧業者やITサポートに相談することをおすすめします。
Windowsの更新プログラムの適用
Windows Updateを実行して最新の更新プログラムをインストールします。手順は以下の通りです。
- 設定メニューから「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「Windows Update」を選び、「更新プログラムの確認」をクリックします。
- 利用可能な更新プログラムをインストールします。
Windowsの再インストール
上記の対処法で問題が解決しない場合、最終手段としてWindowsの再インストールを検討する必要があります。
- 重要なデータのバックアップ
再インストール前に、データを外部ドライブやクラウドにバックアップします。 - Windowsインストールメディアの準備
Microsoftの公式サイトからWindowsのインストールメディアをダウンロードし、USBメモリなどにインストール用のメディアを作成します。 - PCをインストールメディアで起動
PCを再起動し、BIOS設定でインストールメディアを優先起動デバイスに設定します。 - Windowsのインストール
インストールメディアから起動し、画面の指示に従ってWindowsのインストールを開始します。インストール時に「カスタムインストール」を選び、システムを再インストールします。 - ドライバやソフトウェアのインストール
インストールが完了したら、必要なドライバやソフトウェアを再インストールし、システムを復旧させます。
ただし、この手段はデータの消失リスクを伴うため、慎重に行う必要があります。重要なデータが含まれている場合や、システム修復に自信がない場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。
専門業者は、データ復旧やシステムの修復に豊富な経験を持ち、安全かつ効果的に問題を解決することができます。
ディスクのクリーンアップ
Windowsでは、メモリ不足時にローカルディスクの空き領域を「仮想メモリ」として利用しますが、ローカルディスク(C:)の空き容量がないとシステムに不具合が出ることがあります。
空き容量を増やす手順は次の通りです。
- エクスプローラーでローカルディスク(C:)を右クリックし、「プロパティ」を選択。
- 「全般」タブの「ディスクのクリーンアップ」をクリック。
- 「システムファイルのクリーンアップ」を選び、不要ファイルを削除。
上記の方法で解決できない場合は、OSやストレージそのものに深刻な障害が発生している可能性があります。自己判断での通電や再インストールは、状態をさらに悪化させる危険性があるため要注意です。
特に、HDDやSSDに「読み取りエラー」「異音」「物理的な損傷」が見られる場合、それはデータ損失の最終段階を示していることもあり、一刻も早く専門業者の手による適切な処置が必要です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。