- PowerEdgeなどDell製サーバーの保守契約が切れたが、業務都合でそのまま運用を続けている
- 人手不足でシステムの更新や移行が困難
- 保守サポートなしでもどうにか継続運用したい
このような状況に置かれている企業では、以下のリスクが現実化する恐れがあります。
- セキュリティパッチが適用されず、脆弱性が放置される
- 突発的な障害発生時に、迅速な対応ができない
- ストレージ障害やアクセス不能による業務データの消失
まず、どんなリスクがあるのかをしっかり把握することが大切です。
この記事では、保守が切れたDellサーバーを使い続ける際の注意点や、トラブル時の相談先についてわかりやすくまとめています。
目次
Dell サーバーの保守期間は何年
Dellサーバーの保守期間は、購入時に選択したサポートプランによって異なります。代表的なPowerEdgeシリーズでは、最長で7年間の保守サポートを受けることが可能です。
なお、製品によっては保守期間終了後も延長サービスを利用できる場合があります。
詳しくはDellの公式サイトを参照してください。
保守が切れたDellサーバーを利用し続けるデメリット
保守が切れたDellサーバーでもそのまま稼働を続けることは可能です。ただし、運用する上で何点か注意する点があります。
情報漏えいやマルウェアの被害に遭いやすくなる
保守期間が切れたDellサーバーを使用し続けると、脆弱性が解消できず、サイバー攻撃による情報漏えいやマルウェア感染に遭うリスクが高くなります。
特に顧客データや機密情報は狙われやすく、一度情報漏えいが発覚すると、企業は法的責任や罰金、さらには企業の社会的な信頼が失われてしまいます。
また、データを暗号化させるランサムウェアの被害に遭うと、情報漏えいに加えて、データが意図的に暗号化させられ、1か月以上の営業停止に追い込まれることもあります。
サイバー攻撃が終了した後も、ネットワークの復旧や再構築にかかる時間とコストは莫大になることも珍しくないため、企業規模が小さいほど倒産のリスクも高くなります。
トラブル時にサポートが受けられない
サーバーの保守契約が切れた後は、メーカーからの公式な技術サポートを受けることができなくなります。これにより、サーバーが故障した際やシステムエラーで操作が困難となっても、専門家による迅速なサポートや修理サービスが受けられません。全インシデントを自身で解決する必要があります。
保存データが消える・アクセスできなくなる
保守契約が切れた状態でハードウェアの故障やシステム障害が発生すると、保存されていた重要なデータに突然アクセスできなくなるリスクが大幅に高まります。特にサーバー内部のHDDやSSDは経年劣化によって故障することがあり、次のようなトラブルが発生します。
- 記録部品の損傷により、データの読み込みが不可能になる
- 異音や動作不良が発生し、システム全体が起動しなくなる
- 書き込みエラーによって、重要なファイルが破損・消失する
このような障害が起きた際、メーカーや保守業者に依頼すると、以下のような対応となる場合があります。
- 故障したHDDやSSDは新品と交換される
- 元のデータにはアクセスできず、復旧は行われない
- データ自体の重要性に関係なく、機器本体の修理が優先される
そのため、データの復旧を優先する場合には、専門的な技術を持つ復旧業者への相談が欠かせません。適切な診断と技術があれば、物理的に破損したHDDやSSDからでもデータを取り出せる可能性があります。
なぜ初期診断が必要なのか？自己判断のリスクと正確な診断のメリット
HDDが急に認識されなくなったとき、自分で原因を調べようとする方は多いですが、自己判断での対応はデータ復旧の失敗につながるリスクがあります。
たとえば「カチカチ」と異音がする場合、それが物理的な故障なのかソフトウェアの不具合なのかを見分けるのは専門知識が必要です。
もし物理的な障害なのに無理に電源を入れ直したり、復元ソフトを使ったりすると、HDD内部が傷つき、取り出せるはずだったデータが完全に失われるおそれもあります。
こうしたときは、まず専門の診断を受けることが重要です。障害の種類を正確に見極めたうえで、最も適した方法で対応することができます。
デジタルデータリカバリーでは、難易度の高い「HDD表面に傷があるケース」の復旧にも多数成功しており、以下のような実績があります。
- 法人向け機器（例：Dellサーバー）からの復旧経験が豊富
- 一部復旧を含む復旧成功率91.5％
（内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績） - 2011年から46万件以上の相談実績
- クリーンルーム完備で高度な作業にも対応可能
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。夜間や土日祝でもご相談いただけますので、HDDやサーバーのトラブルが起きた際は、自己流で対応せず、まずはご相談ください。迅速かつ適切な対応が、大切なデータを守るための第一歩です。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
保守が切れたDellサーバーの対処法
保守が切れたDellサーバーは、運用を続けると多大なリスクが発生するので、自力でデータの移行作業を行うか、専門の業者に相談してサポートを受ける必要があります。
ただし、業者には種類があるため、ニーズに合わせて選ぶ必要があります。本章では保守が切れたDellサーバーの対処法を紹介します。
NAS・サーバーのデータ復旧・復元方法はこちら
サーバー保守が切れたときのリスクと対処法の詳しい解説はこちら
データのバックアップを取る
保守契約が切れたDellサーバーの運用や移行を行う場合、必ずデータのバックアップを取りましょう。サーバーの障害やデータ移行に失敗してもバックアップデータがあれば、データを守る事が可能です。
予算や管理リソースに応じて外付けHDDや、別のサーバー、またはクラウドサービスにバックアップデータを取得しましょう。
別媒体にデータを移行する
保守が切れたDellサーバーのバックアップが取得できたら、別媒体にサーバー環境を移行するのも有効な手段です。
特に5年以上稼働を続けている古いサーバーを使用している場合、データを保存するHDD/SSDが経年劣化しているため、新しいサーバーやクラウド環境にデータ移行するのをおすすめします。
データ移行の際は、全ファイル、アプリケーション、設定の整合性を保つ必要があります。停電やシステムエラーなどが発生すると、移行に失敗してデータが破損するため、必ずデータのバックアップを取得しておきましょう。
バックアップが取れない、移行に失敗してデータにアクセスできない場合は自力で操作を続けてもデータの破損が進行してしまうため、データ復旧業者まで相談しましょう。
保守業者に相談する
保守が切れたDellサーバーの運用を続けたい場合は、「第三者保守」に対応している保守業者に相談しましょう。
メーカーで保守期間の延長ができないものや、保守費用が値上がりする場合、第三者保守に対応している業者に相談することで、運用の続行や費用の抑制が可能になります。
メーカーに相談する
サーバーの保守契約が切れたら、一度メーカーのDellに相談してみましょう。
Dellの保守サービスには、保守期間を延長するオプションも用意されています。これらの保守サービスには、ハードウェアの故障に対する修理や交換、ソフトウェアのサポート、場合によってはオンサイトでの技術支援などが含まれます。
ただし、メーカー修理を行う場合は注意が必要です。修理では正常な起動が優先されるため、サーバーの初期化やHDD/SSDの交換が行われることがあります。その結果Dellサーバーに保存されたデータが全て消去される恐れがあります。
データ復旧業者に相談する
メーカーでは、HDDやSSDのデータが消えた際に、その復旧に対応できないケースがあります。その理由は、次のような専門性の高い対応が求められるためです。
- データ障害の原因が物理的な破損や深刻なシステムエラーである
- 修復には専用のツールと高度な技術が必要になる
特にサーバーの場合は以下のような事情から、復旧の難易度が一層高くなります。
- RAID構成など、運用環境によって作業手順が大きく異なる
- 一般的なPCや外付けHDDよりも構造が複雑
このようなトラブルには、専門のデータ復旧業者に相談することが最も確実です。
デジタルデータリカバリーでは、初期診断とお見積もりは無料で、24時間365日対応しています。データが消えてしまったときは、無理に自分で対応せず、まずは専門業者にご相談ください。大切なデータを守るためには、迅速で正確な判断が重要です。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
