RAID構成のストレージにおいて、以下のような警告メッセージが表示されたことはありませんか?
- 「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」と表示された
- RAID構成のNASやサーバーが不安定になってきた
- 特定のディスクだけアクセスが極端に遅い
RAIDがデグレードモードになると、一部のHDDに障害が出ており、放置すれば全データを失うリスクがあります。まずは安全なバックアップを確保し、原因を特定して適切な手順で復旧を進める必要があります。
この記事では、デグレードモードの原因と対処法、そして個人対応が難しい場合に頼るべき専門業者の選び方を解説します。
デジタルデータリカバリーでは、RAIDに関する障害に対し、24時間365日対応の無料初期診断を実施。専門エンジニアが状態を正確に見極め、最適な復旧方法をご提案します。データ損失を防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。
目次
「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」とは

RAIDアレイとは、複数のストレージを1つのドライブとして認識させ、効率的かつ安全にデータを管理する仕組みです。しかし、「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」と表示された場合は注意が必要です。この表示は、構成する複数のディスクのうち、1つ以上が故障しており、データの冗長性が失われた状態を意味します。
このまま使用を続けると、以下のようなリスクが高まります。
- 故障したディスクへのアクセスに失敗し、データが欠落する
- 残存ディスクに負荷が集中し、さらなる故障を招く
- RAID構成全体が破損し、システムが起動不能になる
RAIDアレイの安定性が損なわれている状態では、放置せず早急な対応が求められます。
とはいえ、RAIDを構成するディスクの交換や再構築には高度な専門知識が必要です。不用意な操作によって状況が悪化するケースも多いため、以下のような行動は避けるべきです。
- 故障したディスクを自己判断で取り外す
- 市販の修復ソフトで強制的にRAIDを再構築する
- データのバックアップを取らずにディスクを交換する
特にRAID構成に関する知識がないままの操作は、サーバ全体のシステム異常やデータ消失につながる恐れがあります。
だからこそ、RAIDのデグレード状態に異変を感じた場合は、すぐに専門のデータ復旧業者へ相談することが重要です。誤ってディスクを取り出してしまった場合でも、適切な処置を行えばデータを守れる可能性は残されています。
当社では、RAID構成のトラブルに対して豊富な対応実績があり、次のような強みを活かして復旧にあたります。
- 15,000種類以上の障害データベースを活用し、正確な診断が可能
- 46万件以上の相談実績(期間:2011年1月~)を持つ
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%
(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)という高水準の成果を維持
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けています。RAIDアレイに異常を感じたら、深刻化する前に、まずはお気軽にご相談ください。
「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」と表示される4つの原因

RAIDでデグレードモードと表示される主な原因は以下の4つです。
電源の問題
RAIDアレイを使っているコンピュータで、電源トラブルやシステムクラッシュが起こると、RAIDアレイがデグレードモードになることがあります。
電源トラブルは、電源ユニットの故障や電力の不安定さ、接触不良などが原因で起こります。こうした問題がないか、まずは確認しておくことが大切です。
また、RAIDアレイに関係するコンピュータの構成部分に異常が起きた場合も、同じように影響を受ける可能性があります。電源に異常があると、システムが不安定になり、ファイルの損失やシステムのクラッシュにつながることもあるため、注意が必要です。
ディスクの抜き差し
「ディスクを抜くときに強く引っ張ってしまった」「サーバが動いている最中にディスクを抜いてしまった」といった操作ミスがあると、「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」と表示される原因になります。
本来、ディスクを取り外すときは、まずOSからきちんと取り外しの操作を行い、その後ディスクの電源を切る必要があります。こうした手順を守らないと、ディスクのデータが壊れたり、物理的に故障したりするリスクがあるため、注意が必要です。
RAIDコントローラの故障
RAIDコントローラが壊れると、RAIDアレイの動きが不安定になることがあります。RAIDコントローラは、複数のディスクをまとめて管理し、全体の動きをコントロールする大事な部分です。この部分が故障すると、RAID全体にトラブルが起きて、データが壊れてしまう可能性があるため、注意が必要です。
ディスクの物理的故障・経年劣化

RAIDアレイが「デグレードモード」と表示される主な原因は、内部ディスクの物理的な故障です。HDDやSSDは繊細で、5年ほどで寿命を迎えることもあります。
以下のような症状がある場合は、物理障害の可能性があります。
- 異音(カチカチ・カタカタ音)
- 認識されない
- 読み書き不可
- 異臭の発生
このまま使い続けると、データにアクセスできなくなったり、他のディスクにも負荷がかかってRAID全体が崩れる恐れがあります。最悪の場合、すべてのデータが失われる可能性もあるため注意が必要です。
こうした状態での自己対応は非常に危険です。特に以下の行為は避けてください。
- 再起動や通電の繰り返し
- HDDの自己分解
- 修復ソフトによる無理な操作
精密機器であるHDDの復旧には、クリーンルームなどの専門設備と高度な技術が不可欠です。当社デジタルデータリカバリーでは、以下の強みを活かし、高精度な復旧を行っています。初期診断・お見積りは無料で、365日24時間対応しています。物理障害が疑われる場合は、早めのご相談がデータを守る鍵となります。
「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」と表示されるときの対処法3選

「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」と表示されるときの主な対処法に以下の3つがあります。
ディスクの状態を確認する
RAIDアレイがデグレードモードで動作中の場合、故障している可能性のあるディスクの状態を確認する必要があります。一般的には、RAIDコントローラの管理ソフトウェアを使用して、ディスクの状態を確認することができます。
ディスクを確認する方法は以下のとおりです。
- コンピューターを起動し、RAIDコントローラの管理ソフトウェアを起動(RAIDコントローラの管理ソフトウェアは、通常BIOSに組み込まれています)
- RAIDコントローラの管理ソフトウェアにログイン
- RAIDコントローラの管理ソフトウェアにある「ディスクの管理」または「RAIDの管理」などの項目を選択
- ディスクの状態に関する情報が表示されます。RAIDコントローラの管理ソフトウェアによっては、ディスクの容量、RAIDアレイの状態、ボリュームの状態など、詳細な情報が表示される場合があります。
RAIDコントローラの管理ソフトウェアに関する詳細な情報は、RAIDコントローラのメーカーのWebサイトやマニュアルに記載されている場合があるため確認しましょう。
RAIDの再構成を実施する
RAIDの再構築(リビルド)とは、RAIDを構成しているストレージが故障してしまった場合、「トラブルが生じているストレージのデータを他のストレージに復元し、RAIDシステムを復旧する」ことです。
ただし、再構成には時間がかかったり、データアクセスが遅くなったりする可能性があります。お使いのシステムによっては再構成中に作業を中断することが必要になる場合があるため注意しましょう。
再構成中にシステムが停止したり、RAIDコントローラに問題が発生した場合、データが失われる可能性があるため、再構成を実行する前に重要なデータをバックアップしておくことが重要です。RAIDの再構成を実施する方法は以下のとおりです。
- RAIDアレイの再構成に必要なディスク容量を確認する(RAIDアレイの再構成には、使用中のドライブの容量と同じかそれ以上のドライブ容量が必要です。)
- RAIDコントローラの管理ソフトウェアにてRAIDアレイの状態を確認し、再構成を開始するためのオプションを選択する
- 再構成が開始されると、RAIDコントローラによって新しいドライブにデータを複製される
- 再構成が完了したらRAIDアレイの状態を確認し、データの整合性を確認する
以上の方法は事前準備の不足や操作ミスが発生すると、状況が悪化する可能性が非常に高いです。RAIDの再構成に失敗した場合や、サーバの再構築ができない場合は、症状が軽いうちにデータ復旧業者に依頼しましょう。
ストレージを交換する
「RAIDアレイがデグレードモードで動作中です」と表示された場合、ストレージを交換することで問題が解決することがあります。
ただし、交換時に操作を誤ると、データが壊れてしまう危険があります。
自己流の対応では、HDDの物理障害やシステムの複雑なエラーに対応するのは困難です。誤った操作によって状態が悪化し、データが完全に失われるリスクも高まります。そのため、安全に対応するには、データ復旧の専門業者に依頼することをおすすめします。
データ復旧の専門業者に相談する
RAID機器のトラブルには、専門業者への相談を強くおすすめします。データ復旧の専門業者では、エンジニアがまず精密な初期診断を行い、故障原因を正確に特定します。そのうえで専用ツールを用い、システムに影響を与えず慎重にデータ抽出を行うため、復旧失敗のリスクを大幅に低減できます。
デジタルデータリカバリーでは、これまでに「46万件以上の相談実績(2011年1月以降)」をもとに蓄積された独自の障害データベースを活用し、専門エンジニアが最適な復旧対応を実施しています。中でもRAIDやサーバー関連のご相談件数は「累計13,263件以上」にのぼり、幅広い障害ケースに対応できる体制を整えています。
初期診断は最短5分で対応可能で、ご依頼いただいた機器の「約8割が48時間以内に復旧完了」しているという迅速性も当社の特長です。重要なデータの消失でお困りの際は、まずは初期診断からご利用ください。
相談・診断・お見積りはすべて無料で、24時間365日体制で受け付けています。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。