第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
目次
HDD(ハードディスク)内部と障害の関係
データを磁気的に保存するHDDには、パソコンに内蔵されたもの以外にも、外付けHDDやオフィスサーバーに使用されるNAS(ネットワークHDD)などの種類があります。しかし、これらの内部構造は基本的に同じ精密機械です。
HDDに保存されたデータは、削除された直後であっても画面上からは見えなくなっていますが、実際にはデータ自体は残っています。このため、データ復元ソフトやパソコンのエラー修復ツールを使用することで、データを復元できることがあります。
しかし、パソコンの操作を継続したり、データ復旧ソフトやエラー修復ツールを繰り返し使用すると、復元したいデータが上書きされ、最終的にはデータが完全に削除されてしまうことがあります。
データを保存するプラッタが破損した状態は「物理障害」と呼ばれ、データを元通りに復元するには、専門的な復元技術と設備を持つデータ復旧業者に相談する必要があります。
例えば、データ読取りに使われる磁気ヘッドと、データが実際に書き込まれるプラッタ(磁気ディスク)との間隔は約10nm(ナノメートル)です。これは、新型コロナウイルスの約1/10の大きさに相当します。そのため読み書き中に、わずかな衝撃が加わるだけで、データが記録しているディスクが損傷してしまうことがあります。この場合、PCからはドライブが認識されなくなったり、データやフォルダにアクセスできなくなることがあります。
HDD(ハードディスク)の故障で考えられる原因
HDDが故障するのはシステムか機器に問題が発生していることが原因です。それぞれの原因を確認しましょう。
筐体破損
データを保管するHDDのディスクは空気中のゴミやチリで簡単に傷つきます。それゆえに通常ディスクはケースの中に格納されています。
しかしディスクを守る外部のケースが破損すると、内部がむき出しになるため、ディスクだけでなく、HDDを駆動させる部品も破損しやすくなります。これによって、HDD内部の部品やデータが外部からの物理的なダメージを受けやすくなります。
もしHDDのケースが破損していたら、既に物理的な破損を受けている可能性もあるため、データ復旧業者に至急相談し、診断してもらいましょう。
物理障害
物理障害とはHDDに直接的な負荷がかかり、物理的な破損を引き起こす状態を指します。
主な原因は次の通りです。
- 衝撃(落下や物理的な打撃)
- 水没(水の浸入による電子回路のショートや腐食)
- 電源供給の異常(電圧の急激な変動によるショート)
- 高温多湿(部品の腐食や湿気による故障)
- 長時間の使用(部品の劣化や摩耗)
一般的に、HDDの寿命は3~4年とされていますが、使用頻度が高いと、HDDの軸(ベアリング)や読み取り部品(ヘッド)など、動作に関わる部品の劣化・摩耗が進みやすく、ある日いきなりディスク部分が傷ついたり、データの読み書きが不可能になることがあります。
あらかじめ、ドライブエラー・不良セクタ・パフォーマンス低下などを把握できる「HDDの健康診断」を定期的に行うことで、問題が小さいうちに修復し、予期せぬデータ損失や、ヘッドクラッシュ(読み書き装置がディスクに接触した状態)を防ぐことができます。
論理障害
論理障害とは、ハードウェアの物理的な損傷が原因ではなく、ソフトウェアの問題やデータ構造の破損など、システムの論理的な構造に関連する問題によって、データへのアクセスができなくなる状態を指します。
論理障害は主に以下のような原因によって発生する可能性があります。
- 誤った操作
- ソフトウェアの不具合
- ウイルス感染
- システムクラッシュ
- 不適切なシャットダウン
- 電源障害
軽度の論理障害においては、チェックディスクや再起動で問題解決する場合があります。しかし、論理障害と物理障害は、いくつかの症状(フリーズ、フォーマット要求、ブルースクリーンなど)が共通しており、場合によっては原因の特定が難しいことがあります。
HDD(ハードディスク)故障時の代表的な症状6選
次の症状は、HDDが壊れ始めている時に見受けられる症状です。思い当たるものがないか確認しましょう。これらの症状が疑われる場合は通電・操作を極力控え、専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。
異音・異臭が発生している
- 「カチカチ、カカッカカッ」といった音
- 「ギギギ、ガガガ」といった引っかかったような音
- 焦げたようなにおい
これは、HDDの内部部品が物理的に破損している可能性が高いです。HDD内部の部品は精密機械であり、衝撃や振動によって破損しやすいです。このような症状が発生した場合、何度も電源を入れ直すと確実に故障が進み、データを読み出せなくなる恐れがあります。
HDDの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。
データ復旧業者では、HDDの症状をもとにエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因を特定し、専用の設備や部品を用いてデータ復旧作業を行います。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、機器別の専門のエンジニアによる無料相談を行っているので、データ復旧を希望される方はまずはお気軽にご相談ください。
フォーマット要求やCRCエラーが表示される
外付けHDDをPCに接続した際「フォーマットしますか?」や「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です」というエラーメッセージウィンドウが繰り返し表示される場合、HDDに深刻な障害が発生している可能性があります。
「フォーマットする必要があります」とメッセージが表示されても、フォーマットを行わないでください。フォーマットを実施すると、HDD内のデータがすべて消去されてしまいます。もし自分での対処が難しい場合は、データ復旧の専門業者への依頼を検討しましょう。
データ復旧専門業者は、失われたデータをできるだけ安全に復元するための高度な技術と専門的なツールを持っており、データを安全に復元する可能性を高めることができます。
ただし、ご自身の機器がデータ復旧可能かどうか、費用はどれくらいかかるのか、復旧にどれほどの時間が必要かなどの情報は、直接データ復旧業者に相談しないと分かりません。データ復旧を検討している場合は、一度相談してみることをおすすめします。
HDDの読み書き速度が低速になる・フリーズする
負荷の高いソフトや大容量ファイルの使用時は、メモリ不足やソフトのバグによって読み書き速度が低下することもあります。
しかし、それ以外で「HDDの読み書きに通常よりも長い時間がかかる」「作業中にフリーズする」場合、経年劣化や物理的破損により、性能が低下している可能性があります。
Windows 10/11パソコンのフリーズ原因や対処法はこちら
パソコンがHDDを読み込まない
外付けHDDが正常に動作せず「ウィーン」という場合の対処法はこちら
OSの起動に失敗する
HDDを内蔵しているパソコンで次の症状が起こる場合、HDDに致命的な障害が発生している可能性があります。
- OSやメーカーのロゴで止まる
- ブルースクリーンが発生する
- 黒い画面に「Operating System Not Found」「DISK BOOT FAILURE…」などのエラーメッセージが出る
起動にまつわるエラーであれば、BIOSの設定を変更・初期化することで自力で対応できる場合もあります。しかし、経年劣化によるHDD障害の場合、自力で操作すると、さらに状態が悪化するため注意が必要です。
パソコンの電源がつかない
パソコンが正常に起動しない状況は、多くの場合、ハードウェアに何らかの異常が発生していることを示しています。
特に電源ランプが全く点灯しない、ランプのみが点灯する状態は、深刻なハードウェアの問題が起きている可能性が高いです。例えばHDDにはパソコンを起動させるためのプログラムが格納されているため、ここが物理的に破損すると電源が入らなくなることがあります。
電源ボタンを長押しすることで再起動する場合もありますが、この方法は一時的な解決策にすぎず、さらなる負荷をかけ、状態を悪化させるリスクがあります。
このような症状が現れた場合、メーカーや修理業者に依頼すると、データを保存しているHDDごと部品の交換を行うため、データは完全に初期化されてしまいます。壊れた機器の中に、必要なデータがあるのなら「修理」の前に「データ復旧」を検討しましょう。
デジタルデータリカバリーでは、経験豊富なエンジニアと、累計41万件以上のご相談実績(*期間:2011年11月1日以降)から算出されたデータをもとに、他社様でデータ復旧不可能とされた機器でも、経験豊富なエンジニアが、高い精度での復旧を実現しています。
データ復旧ラボへ直接機器をお持込みいただければ、ご希望のお客様には実際に復旧作業している現場をご案内いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。年中無休で365日24時間の電話受付・無料診断を行っているため、突然の故障でもすぐに受付可能です。
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HDD(ハードディスク)の故障が疑われるときの症状別対処法7選
HDD(ハードディスク)の故障が疑われるときの症状別対処法は下記の通りです。
このとき「異音や振動がある」という場合、物理障害の可能性が高く、「誤操作やフォーマット」などの原因が思い当たる場合は、論理障害の可能性が高いです。
症状から物理的・論理的な障害をある程度は区別することができますが、確実な判断と対処には専門知識や経験が必要です。データが重要な場合、専門業者に相談しましょう。
対処法① パソコンで外付けHDDが正常に認識されない場合【接続不良・未フォーマット】
「デバイスが全く動作しない」「ドライブが検出されない」場合、以下の対処法を取ることで対応が可能となります。
ケーブルの接続を確認する
外付けHDDであれば、接続ケーブルの差し込みの甘さや誤った配線がないか確認しましょう。ドライブの再接続や別のUSBポートへの接続、別のパソコンでの接続を試みるなどが有効です。
内蔵HDDの場合はパソコンの電源ケーブルの接続と状態を調べてください。電源ケーブルが外れてしまい、パソコン本体が充電切れを起こしている可能性もあります。
ディスク管理ツールを使ってドライブの状態を確認する
「ディスクの管理」はストレージデバイス(HDD、SSD、USBドライブなど)のパーティションを作成、フォーマット、変更するためのツールで、ドライブの状態を確認できます。
ディスクの管理にHDDが表示されても、通常の状態だと認識されない場合、使用準備が整っていないだけかもしれません。
以下の手順に従って対処してください。
- パーティションの作成やフォーマット:
新しいドライブの場合、パーティションを作成し、フォーマットする必要があります。右クリックして「新しいシンプルボリューム」を使用し、指示に従って操作します。 - ドライブ文字の割り当て:
ドライブが認識されているがアクセスできない場合は、ドライブ文字が割り当てられていない可能性があります。ドライブを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択して、ドライブ文字を割り当てます。 - ヘルスチェック:
ディスクのプロパティを確認し、ツールタブの下にあるエラーチェック機能を使用してディスクの健康状態を確認します。
それでもHDDが「ディスクの管理」に表示されなかった場合、そもそも接続に問題があるか、ハードウェア故障が原因の可能性がありますので、以下の対処法を試してください。
- 接続の確認:
ケーブルの接続が正しく、しっかりと接続されていることを確認します。外部ドライブの場合は、別のUSBポートを試してみてください。 - デバイスマネージャーの確認:
デバイスマネージャーを開き、ドライブがリストに表示されているか確認します。未知のデバイスがある場合は、ドライバーの更新が必要かもしれません。 - BIOS/UEFIのチェック:
パソコンを再起動し、BIOSまたはUEFI設定をチェックして、ドライブがシステムに認識されているか確認します。ドライブがリストにない場合、物理的な問題や互換性の問題が考えられます。
これらの対処法を試しても問題が解決しない場合、HDDが故障している可能性があります。特に「重要なデータの復旧したい」「複雑な障害に直面している」という場合は、データ復旧を専門とする業者に相談することをおすすめします。
当社では機器別専門エンジニアによる初期診断を無料で行っています。まずはお気軽にご相談ください。デスクトップPCからノートPC、サーバー・NAS、外付けHDD・SSD・メモリまで幅広い機器において経験豊富なデータ復旧専門アドバイザーがご相談をお受けします。
対処法② ファイルやフォルダが開かない、データの読み込みに異常に時間がかかる場合【論理障害・物理障害】
- 「ファイルやフォルダが開かない」
- 「データの読み込みに異常に時間がかかる」
- 「アプリケーションが予期せず終了する」
このような場合、HDDの健康状態を確認するためチェックツールを利用しましょう。
Windowsでは「CHKDSK」コマンド、Macでは「ディスクユーティリティ」のFirst Aid機能を使用してエラーのスキャンと修復を試みるのが重要です。
それでも問題が解決しない場合、専門家に診断してもらうことをおすすめします。
CHKDSKでエラーを修復する(Windows)
チェックディスクはWindowsに標準搭載のコマンドプロンプトから実行できます。
チェックディスクとは、HDDのエラーを自動的に検知し、軽微なエラーであれば自動修復を行えます。
チェックディスクの実行手順は以下の通りです。
- ホーム画面の画面下の検索ボックスにcmdと入力する
- コマンドプロンプトを開き、管理者として実行を選択
- 「chkdsk d/f」と入力し、Enterでエラー検知が始まり、自動でエラーが修復されます。
しかし、物理障害が発生しているHDDは、使用することで状態が悪化する可能性があるため、実行しないようにしましょう
First Aidでエラーを修復する(Mac)
Macのディスクユーティリティには「First Aid」というハードディスクの簡易修復プログラムがあります。「First Aid」を使えばディスクエラーがチェックされ、必要に応じて修復されます。First Aidによる診断方法は以下の通りです
- Finderの「アプリケーション」から「ユーティリティ」フォルダにアクセスします。
- 「ディスクユーティリティ」を起動します。
- チェックしたいディスクを選択し、上部の「First Aid」をクリックします。
- 「実行」をクリックします。
First Aid実行後もエラーが頻発する場合はすぐにデータ復旧業者に連絡して原因を診断してもらいましょう。物理障害が原因のエラーはFirst Aidでは解決できません。
デジタルデータリカバリーでは年中無休で365日24時間の電話受付・無料診断を行っており、突然の故障でもすぐに受付可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。41万件超の相談実績(※期間:2011年11月1日以降)をもとに機器別の専門アドバイザーがお答えいたします。
対処法③ フリーズや再起動を繰り返す【物理障害・論理障害】
頻繁にフリーズや再起動を繰り返す場合、経年劣化により内蔵HDD/SSDが破損している可能性があります。
システムの安定性を取り戻すためにも、スタートアップ修復・セーフモードでの起動を試み、問題の原因を特定することが有効です。
スタートアップ修復を試してみる
エラーチェックやchkdskでは、修復できない場合、スタートアップ修復を試してみましょう。スタートアップ修復は内蔵HDDに生じたエラーを自動修復する機能で、Windowsが正常に起動できない場合、自動で実行されます。
ただし、「何時間も修復が終わらない」「スタートアップ修復に失敗する」など、自力で対応できないような、深刻な障害が発生している可能性が高いと考えられます。
この場合、むやみに修復を試すと状態が悪化する恐れが高いので、操作は控えてください。
セーフモードでの起動を試みる
セーフモードでは、OSの動作に必要な最低限の機能のみが有効になり、問題の原因となっている可能性のあるサードパーティ製ソフトやドライバは無効化されます。そのため、問題解決するかどうかの切り分けや、原因となっているソフトやドライバの特定に役立ちます。
セーフモードで起動する方法は、使用しているオペレーティングシステムによって異なりますが、Windows 10/11 の場合、以下の方法でセーフモードを利用できます。
- 「スタート」メニューを開き、「設定」(歯車アイコン)をクリックします。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「回復」を選択し、「今すぐ再起動する」をクリックします(「高度な起動」の下にあります)。
- パソコンが再起動した後、「トラブルシューティング」を選択します。
- 「詳細オプション」→「起動設定」を選び、「再起動」をクリックします。
- パソコンが再起動したら、セーフモードを有効にするためにキーボードで「4」または「F4」を押します。
- インターネットに接続するセーフモードを使いたい場合は、「5」または「F5」を押して「セーフモードとネットワークを有効にする」を選択します。
対処法④ パソコンや外付けHDDから異音が聞こえる【物理障害】
きわめて危険な状態です。特にカチカチ音やシャーシャー音はHDDが物理的に摩耗または損傷していることを示します。この場合、自力で対応すると状態が悪化する可能性が高く、データの損失リスクを最小限に抑えるためにも、速やかに電源を落とし、専門業者に相談することをおすすめします。
データ不要な方は、新しいHDDに交換することで問題を解決できる場合があります。しかし、データを失いたくない方やパソコンの内蔵HDDに異常が発生している場合、デジタルデータリカバリーへのご相談をおすすめします。
当社では7,000台以上のHDDを常備しており、緊急でデータが必要な方や、古いモデルや希少なモデルのHDDを使用している方の相談にも応じることができます。
対処法⑤ 外付けHDDやパソコンから焦げたような臭いがする【物理障害】
きわめて危険な状態です。焦げ臭い匂いや異常な発熱は、電子部品の焼損や回路のショートが疑われます。直ちにデバイスの使用を中止し、電源を切ってください。さらなるダメージを避けるために、即座に専門家の助けを求めることが最善です。
対処法⑥ エラーメッセージが表示される場合【物理・論理障害】
システムの復元をおこなう
「システムの復元」は、パソコンの「設定」を以前の状態に戻す機能です。
外付けHDDの設定に問題がある場合、復元ポイントを使えば、改善する可能性が高いです。事前に復元ポイントを作成済みの方は以下の手順で、システムの復元を行いましょう。
- ①検索ボックスに「復元ポイント」と打ち込み、表示されたプロパティから「システムの保護」→「システムの復元」→「次へ」と進みます。
- 復元ポイントを一覧から選択し「次へ」→「完了」に進みましょう。
ただし、「システムの復元」で問題が解決しない場合、深刻な障害が起きている恐れがあります。障害を悪化させないためにも、そのまま専門家まで相談することをおすすめします。
対処法⑦ データが消失した場合【論理障害】
誤操作によりHDD上のデータが消失した場合、バックアップ機能やデータ復旧ソフトでデータ復旧が可能な場合があります。
データが消失した場合の対処法は次の通りです。
ただし、データ復旧ソフトの使用により、かえってHDDに負荷をかけ、状態が悪化する恐れもあります。重要なデータを保存している場合、専門業者に対応を依頼しましょう。
「ファイル履歴」機能でバックアップを復旧する
Windowsには「ファイル履歴」というバックアップ機能があります。
これを利用すれば、Windowsの環境と、データをバックアップ時点の状態に復元することが出来ます。ただし、外付けHDDを接続した状態で、バックアップ機能が有効になっている場合しか使えないので、気をつけましょう。
- 設定中の「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「バックアップ」→「その他のオプション」に進みます。
- 「現在のバックアップからファイルを復元」をクリックしましょう。
- 対象のフォルダ・ファイルを選択し、矢印ボタンをクリックしましょう。
復旧ソフトを使用する
データが見られず焦っているとき、自力でなんとか復旧できないかと、復旧ソフトを試す方が多いと思います。
公式サイトからダウンロードするだけで簡単に使用できるため、ごく軽度の起動トラブルなどは無料の復旧ソフトで対応してしまう方もいるかと思います。しかし、エラーの程度や復旧したいデータ量によっては有料のデータ復旧ソフトでなければ自力で修復できない場合もあるので、上手に使い分けましょう。
代表的な復旧ソフトは以下の通りです。
無料のデータ復旧ソフト
- Recoverit フリー版
- DiskDigger
- Recuva
有料のデータ復旧ソフト
- EaseUS Data Recovery Wizard Pro
- ファイナルデータ11 プラス特別版
- Data Rescue 5
しかし、HDDが故障した際の症状によっては復旧ソフトでは対処できないことがあります。加えて何度も復旧ソフトを実行することで、かえって状況が悪化してしまう場合もあります。
状況が悪化して、他のデータにまで影響が発生すると、データ復旧に膨大な知見が必要になります。データ復旧の専門業者が保有する「クリーンルーム」という専門の設備が必要になることもありますので、異音や異臭などHDDが故障していることが明らかであれば復旧ソフトを繰り返し使用することはやめましょう。
HDD(ハードディスク)が故障した場合は目的に応じて専門業者に依頼する
HDDから異音・異臭がする場合や、対処法を試してもHDDが使えない場合は、データの必要度に合わせて「メーカー・修理業者」か「データ復旧業者」に依頼しましょう。
メーカー・修理業者に修理を依頼する
メーカー・修理業者に依頼すると、故障したHDDを修理・交換し、すぐに使える状態で返却されます。メーカーの場合は保証期間内なら無償で修理を行ってくれる場合もあります。
修理・交換を行う過程で保存データが消去されるため、仕事用のデータや大切な家族の写真といった、かけがえのないデータが保存されているのであれば修理業者への相談は適切とはいえません。大事なデータがHDDに保存されている方は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
データ復旧業者にHDDのデータを復旧してもらう
HDDの復旧を専門業者では、復旧経験と専門知識を用いて故障原因を特定し、削除・フォーマットされたデータ、不完全なデータでも、安全にデータを復旧させることができます。
従来、データ面に傷が入ったHDDは「データ復旧」する術がなく「交換」が唯一の選択肢でした。一方、HDD復旧に知見のある専門業者ではクリーンルームと特殊ツールを使用し、細心の注意を払ってデータ復旧作業を行います。
HDDの物理障害を直す技術は簡単に取得できません。したがって復旧業者の実力は過去の復旧経験や技術力に大きく左右されます。業者選びでは、復旧実績に加え、自社でのツールや設備の保有状況を確認すると良いでしょう。
業者ごとに技術力で大きな差が存在する
データ復旧を業者に依頼する場合、必要な設備と技術力を備え、論理障害から物理障害まで対応可能な信頼できる業者に相談する必要があります。
国内のデータ復旧業者の技術力には大きな差があるため、技術力の乏しい業者に依頼すると、データを取り戻すことは出来ません。
信頼できる業者を見分けるポイントは業者のWebサイトに以下の内容が掲載されているか確かめましょう。
- データ復旧率・復元実績が明記されている
- 対応できる症状範囲の広さ
- 復元設備の内容
- 無料サービスや追加料金の内容
私たちデジタルデータリカバリーは、高度な技術と設備を備えたデータ復旧ラボで、お客様のデータの完全復旧を目指しています。実際、他社様や製造メーカーで復旧できなかった機器のご相談を7,000件以上もいただいていおり、他社様で復旧不可能とされた機器でも復旧が可能となっています。
初期診断からお見積りまで無料でご案内します。24時間365日ご相談を受け付けておりますので、お困りの際はぜひご相談ください
デジタルデータリカバリーに相談
- HDDが認識しない!ファイルが開けない!
- 壊れたHDDからデータを取り出したい!
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HDDのデータ復旧とメーカー保証の違い
大切なデータを取り戻したいなら
専門業者でデータ復旧しよう
24時間365日受付 最短当日復旧
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
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お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
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弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
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お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。