スマートフォンやデジタルカメラで撮影中、突然「SDカードが破損しています」と表示されて驚いた経験はありませんか?思い出の写真や仕事の記録が、何の前触れもなく見られなくなる――そんな事態に直面すれば、誰しも強い不安を感じるはずです。
- 保存していた写真や動画が突然表示されなくなった
- 「フォーマットしてください」と警告が出て操作できない
- パソコンやカメラがSDカードを認識しない
これらの症状は、SDカード内部の劣化やファイル構造の破損といった「寿命のサイン」である可能性があります。そのまま使用を続けると、データの上書きや消失が進行し、二度と取り戻せない大切なファイルが完全に失われてしまうリスクがあります。
本記事では、「このSDカードは破損しています」と表示された際に考えられる主な原因と、状況に応じた安全な対処法について、専門的な視点からわかりやすく解説しています。早めの対応が、データを守る最善の一手となるでしょう。
私たちはSDカードのトラブルに対して、24時間365日体制で無料診断を行っています。自力での復旧が難しいと感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
目次
「SDカードが破損しています」と表示される主な原因

SDカードが突然使えなくなったとき、多くの場合は次のいずれかの原因が関係しています。目に見える破損だけでなく、内部の論理障害や経年劣化も見逃せないポイントです。放置や自己流の対処はさらなる被害を招くおそれがあるため、該当する症状があれば早めの診断をおすすめします。
ファイルシステムのエラーや書き込み中のトラブル
SDカードのトラブルには、見た目ではわかりにくい内部のエラーもあります。たとえば、データを書き込んでいる途中にカードを抜いたり、急に電源を切ったりすると、保存の仕組み(ファイルシステム)が壊れてしまうことがあります。こういった状態でカードを使い続けると、さらに症状が悪化することがあるので注意が必要です。
落下や水濡れなどによる物理的な破損
SDカードが読み込めなくなる原因で一番多いのは、外からの衝撃やトラブルによる故障です。たとえば、落としたり折り曲げたりすると、中の回路が壊れてしまうことがあります。また、端子が汚れていたり擦り減っていたりすると、うまく読み取れなくなることもあります。
さらに、静電気や電気の流れすぎで回路が焼けてしまったり、水に濡れたり高温の場所で使い続けることで部品が壊れることも。こうした物理的な損傷を放っておくと、データの取り出しが難しくなるので早めの対応が大切です。
書き込み上限や経年劣化
SDカードは小型で便利ですが、長く使ったり頻繁に書き込んだりすることで内部の記録素子が劣化し、突然データが読み取れなくなるトラブルが起こりやすくなります。
さらに、端子の摩耗や落下による基板の損傷など、物理的なダメージにも注意が必要です。「フォーマットしてください」と表示されたり、データがあるのに読み込めないといった症状は、物理障害が進行しているサインかもしれません。
この状態で無理に操作を続けると、内部がさらに破損し、復旧が難しくなる可能性があります。早めの対応がデータを守るカギです。SDカードの動作に違和感を感じたら、まずは状態を確認し、必要に応じて専門診断を受けることをおすすめします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「SDカードが破損しています」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤って初期化や上書きをしてしまったり、分解して状態を深刻化させてしまうケースは多く、特に内部の故障が原因だった場合、自力で対応しようとするとかえって悪化を招くリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
「SDカードが破損しています」と表示されたときの対処法
このエラーに直面した際は、以下の手順で対処を試みてください。ひとつひとつ確認することで、SDカードの状態や原因を把握し、復旧の可能性を高められます。
接触部分の清掃
SDカードの接点部分に汚れやホコリが付着していると、正しく読み込めないことがあります。まずは基本的な物理的対処から試してみましょう。
- SDカードをパソコンやデバイスから安全に取り外してください。
- SDカードの金色の端子部分(接点)を確認し、目に見える汚れがないかチェックします。
- 乾いた柔らかい布(メガネ拭きなど)を使って、端子部分を優しく拭いてください。指で直接触らないよう注意しましょう。
- 清掃後、再びパソコンやカメラなどに挿入して動作を確認します。
別のデバイスで確認する

SDカードの問題ではなく、読み込む側の機器が原因でエラーが出ている可能性もあります。別のデバイスで正常に読み込めるかを試すことで、問題の切り分けが可能です。
- 現在使用しているパソコン、スマートフォン、カメラなどからSDカードを取り外します。
- 別のカードリーダーや別のパソコン、カメラ、スマートフォンなどの異なる機器にSDカードを挿入します。
- エラーが表示されずに認識される場合、元のデバイス側の不具合の可能性が高いため、カード自体は正常と判断できます。
SDカードのエラーチェックを行う
SDカードのエラーチェックや修復には専用ツールを使用します。これにより「このSDカードは破損しています」というエラーの原因が特定できる場合もあります。
ただし、処理が途中で止まったり、時間がかかりすぎる場合は、カード自体に重大な障害がある可能性があり、無理に続けるのは避けましょう。SDカードのエラーチェックを行う詳細な方法は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
CHKDSKコマンドの実行(Windows)
SDカードにファイルシステムの軽微なエラーがある場合、Windowsの「CHKDSK」コマンドで修復できることがあります。ただし、操作には注意が必要です。
- SDカードをパソコンに接続し、「エクスプローラー」からドライブレター(例:E:)を確認します。
- 「スタートメニュー」→「Windowsシステムツール」→「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
chkdsk E: /f
※「E:」部分は実際のドライブレターに置き換えてください。 - エラーのチェックと修復が自動で行われます。完了後、SDカードが読み込めるか確認してください。
チェックディスクで修復できないエラーは、個人での対応が難しくなります。この方法はシステムエラーに有効ですが、SDカードが物理的に壊れている場合には効果がありません。無理な操作を続けると状態が悪化する恐れがあるため、異常を感じたらすぐに使用を中止してください。データが必要であれば、技術力のあるデータ復旧業者に依頼しましょう。
ドライバーの更新
SDカードリーダーやUSBポートのドライバーが古くなっていると、エラーが出ることがあります。デバイスマネージャーから最新の状態に更新してみましょう。
- SDカードをパソコンに接続し、「スタート」→「設定」→「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「ディスクドライブ」または「USBコントローラー」の項目を展開し、SDカードに関連する項目を右クリックします。
- 「ドライバーの更新」→「自動でドライバーを検索」を選択します。
- 更新が見つかった場合は画面の指示に従い、インストールを完了させてください。
SDカードのフォーマット(最終手段)
他の対処法で解決しない場合、SDカードをフォーマットすることで再使用可能になることがあります。ただし、すべてのデータは消去されるため、データ復旧を優先したい場合は事前に専門業者への相談をおすすめします。
- SDカードをパソコンに接続し、「エクスプローラー」からドライブを右クリックします。
- 「フォーマット」を選択し、ファイルシステム(通常はFAT32やexFAT)を選択します。
- 「クイックフォーマット」にチェックを入れたまま「開始」をクリックします。
- フォーマットが完了したら、SDカードが正常に読み込めるか確認します。
もし誤った操作でSDカードのフォーマットを行った場合、正確な診断と高い復旧技術を持つ専門業者への相談が最善の選択肢です。
以上の対処法でSDカードの復旧ができなかった場合、自力で無理に操作するのはおすすめしません。データが復旧できなくなる可能性があります。
当社は、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、官公庁や法人1万社以上と取引するなど確かな信頼と実績があります。不安を感じたら、お気軽にご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なSDカードの復旧事例が多いのか
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初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制で対応しております。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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※2:期間:2011年1月1日~
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。