USBで接続しているのにiPhoneがFinderに表示されない、あるいは写真が取り込めないといったトラブルは少なくありません。特に以下のような症状が見受けられる場合、単なる設定ミスや接触不良だけでなく、より深刻な問題が潜んでいる可能性があります。
- USB接続してもFinderや写真アプリにiPhoneが表示されない
- 一時的に認識されてもすぐ接続が切れる
- 充電はできるがデータ転送ができない
これらは多くの場合、設定変更やケーブル・ポートの見直しで解決しますが、誤った操作や無理な対応はデータ消失や端末・PCの故障につながる危険があります。原因はiOSやmacOSの設定不具合、接触不良、ドライバやソフトウェアの不整合、さらにはハードウェア障害まで多岐にわたります。
本記事では、iPhoneがFinderに表示されないときの代表的な原因と安全な対処手順を順を追って解説し、さらに自力での解決が難しい場合に専門業者へ相談すべき判断基準も提示します。
大切なデータを守るためにも、24時間365日対応の無料診断を活用して現状を正しく把握し、最適な解決策を選びましょう。
目次
iPhoneとMacが認識しないときの原因
まずは、なぜiPhoneがMacに認識されないのかを整理します。原因を把握せずに手当たり次第の操作をすると、OSの不整合を招いたり、ポートやケーブルに負担をかけて故障を広げる恐れがあります。ここで挙げる代表例を確認し、次章の対処法へ進みましょう。
USBケーブルやポートの不良
断線や劣化、MFi認証ではないケーブルを使うと、充電はできてもデータ通信が確立されないことがあります。Mac側やiPhone側のポートの摩耗やゆるみ、内部の汚れでも接触が不安定になります。放置すると通電不良が進み、最終的には認識不可や起動不能につながる恐れがあります。
iPhone側のロックや信頼設定の未実施
画面ロックを解除していない、接続時の案内で「このコンピュータを信頼しますか」に同意していない場合、Macはデータ接続を確立できません。繰り返しキャンセルすると接続要請が出なくなることもあり、状況判断を誤ると不要な再インストールに踏み切ってしまう懸念があります。
iOSやmacOSのバージョン不一致
iOSやmacOSが古い、あるいはFinderや写真アプリの関連コンポーネントが更新されていないと、接続時のハンドシェイクで不具合が生じます。中途半端なアップデートで設定が壊れると、再インストールや初期化に進み、データを失う危険があります。
Finderやシステム情報に表示されない設定問題
Finderサイドバーの表示設定がオフ、もしくはシステム情報のUSBツリーにデバイスが出ない場合、表示設定やドライバ認識に課題がある可能性があります。安易に初期化を選ぶ前に、表示と認識のどちらが問題か切り分ける必要があります。
端子の汚れや本体の物理故障
LightningやUSB-C端子にほこりが詰まっていたり、ピンが曲がっていたり、本体側が故障していると、接続が不安定になったり完全に認識されなくなることがあります。無理な抜き差しや硬い工具での清掃は、端子の破損やショートを引き起こし、データ消失のリスクを高めます。
ストレージデバイスの障害
iPhoneまたはMac内部のストレージ(フラッシュメモリやSSD)に障害が発生していると、デバイスが認識されなくなるケースがあります。特にiPhone側のストレージに物理的な障害が起きた場合、パソコンに接続してもまったく反応がない、FinderやiTunesで認識されないといった症状が見られます。
Mac側のSSD障害でも、ポート経由の認識やバックアップ時に不具合が生じることがあります。ストレージに障害があるまま無理に操作を続けると、データ消失や上書きのリスクが高まるため注意が必要です。
重要なデータが保存されている場合は、自力での分解や初期化は避け、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。私たちデジタルデータリカバリーでは、iPhoneやMacのストレージ障害にも対応実績が多数あり、トラブルの状況に応じた最適な対応をご案内しています。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

iPhoneをMacにUSB接続しても認識しない、、――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
必要なデータがあっても端末間でアクセスできず困ることがあります。内部の故障や接続不良が原因のときに、自力で初期化や設定変更を行うと状態を悪化させ、データを失うリスクが高まります。誤った操作を重ねる前に、専門業者へ相談することが大切です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
iPhoneとMacが認識しない場合の対処法
ここからは、基本の確認からシステム設定、ハード側の切り分けまで、実際の操作手順を順序立てて進めます。各項目は独立しており、上から順に実施すると効率よく原因を絞り込めます。操作に不安がある場合は無理をせず、途中で相談に切り替えましょう。
ケーブルとポートの状態を確認する
まずは最も多い接触・品質の問題から切り分けます。MFi認証の有無、別ケーブルや別ポートでの再現性を確認し、端子清掃で改善するかを見ます。
- Apple純正またはMFi認証のUSBケーブルに交換します。USBハブは外し、Mac本体の別ポートに直接接続します。
- 充電が始まっても認識しない場合は、写真アプリやFinderを開き、数十秒待機して表示変化を確認します。
- 別のケーブルや別のMac、別のiPhoneでも同様かを試し、ケーブル不良やポート側の問題を切り分けます。
- iPhoneとMacの電源を切り、ケーブルを外します。
- エアダスターや柔らかいブラシでLightning/USB-C端子内のほこりを除去します。液体は使いません。
- 完全に乾燥してから再接続し、認識状況を確認します。
- 同じケーブルで別のiPhoneをMacに接続し、認識するか確認します。
- 同じiPhoneを別のMacに接続し、症状が再現するか確認します。
- 結果を照合し、ケーブル不良・ポート不良・本体側の問題のどれが濃厚か判断します。
ロック解除と信頼設定を確認する
ソフト面の基本確認です。ロック解除と「このコンピュータを信頼」への同意が不可欠です。
- iPhoneの画面ロックを解除します。
- USBで接続し、表示された「このコンピュータを信頼しますか」で信頼を選択します。
- Finderのサイドバーや写真アプリで認識状況を確認します。
再起動とアップデートで不整合を解消する
プロセスの詰まりや一時的なドライバ不具合は、再起動と最新化で改善することが多いです。
- iPhoneの電源を切り、数十秒待ってから起動します。
- Macも再起動します。起動後、USBハブを介さずに接続します。
- Finderや写真アプリを開き、認識できるか確認します。
- iPhoneの設定からソフトウェア・アップデートを確認し、最新のiOSに更新します。
- Macのシステム設定からソフトウェア・アップデートを実行し、必要に応じて再起動します。
- 更新後に接続し、認識状況を再確認します。
表示と認識を切り分ける
Finderに見えないのか、そもそもUSBデバイスとして認識されていないのかを切り分けます。
- Finder設定でサイドバーの「場所」にiPhoneが表示される設定になっているか確認します。
- アプリ「システム情報」を開き、USB項目にiPhoneが列挙されるか確認します。
- 表示されない場合は次項のSMC・NVRAMリセットへ進みます。表示されるがFinderに出ない場合は表示設定やアクセス許可を見直します。
MacのSMC・NVRAMをリセットする
電源管理や周辺機器の情報が不整合を起こしている場合に有効です。
- Macをシャットダウンします。モデルに応じた手順でSMCリセットを実施します。
- 起動時にNVRAMリセットのキー操作を行い、完了後に通常起動します。
- iPhoneを接続し、システム情報とFinder双方の挙動を確認します。
別ユーザーやセーフモードで再検証する
ユーザー設定や常駐アプリの影響を排除して挙動を見ます。
- Macで新規ユーザーを作成し、そのユーザーでサインインします。
- セーフモードで起動し、常駐アプリの影響がない状態で接続を確認します。
- 通常モードに戻し、結果に応じて常駐アプリの見直しや権限設定を調整します。
どうしても改善しない場合の相談先
繰り返しの再接続や誤った清掃、初期化の実行は取り返しのつかないデータ消失につながることがあります。物理故障の疑いがある、バックアップがない重要データがある場合は早めの相談が安全です。
物理障害は自力での修復が非常に難しく、誤った操作によってデータが上書きされ、完全に失われる危険があります。重要なデータが残っている場合は、通電や再起動を繰り返さず、専用設備と高度な技術を持つデータ復旧業者へ早期に相談することが安全です。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
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初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。