SSDの寿命が残り0%と表示されてしまい、不安を感じていませんか?この表示は、SSD内部の劣化が限界に達したサインであり、突然の故障やデータ消失のリスクが極めて高い状態です。
- CrystalDiskInfoなどで「寿命0%」と表示される
- SSDの読み書き速度が急激に低下している
- 突然データが開けなくなった・認識されない
こうした症状は、軽度なエラーからSSD自体の深刻な劣化・寿命の終了まで幅広く原因が考えられます。操作を誤るとデータ消失や突然のアクセス不能といった深刻な被害を招くおそれがあります。
本記事では、SSDの残り寿命が0%になる原因と、その後に取るべき対処法をわかりやすく解説します。
大切なデータが保存されている場合は、誤った対応によって取り返しがつかなくなる前に、専門業者への相談をご検討ください。当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
目次
SSDの寿命が0%と表示される原因
SSDの「寿命」は、主にNANDフラッシュメモリの書き換え回数や予備ブロックの残存量、そしてメーカーが定義した各種パラメータによって判断されます。寿命が0%と表示される背景には、いくつかの技術的要因が複合的に関係しています。
書き換え可能回数の限界到達
SSDに搭載されているNANDフラッシュメモリには、セル単位で「書き込み/消去」ができる回数に上限があります。たとえばTLCタイプであれば2,000~3,000回程度、QLCタイプではさらに少なくなる傾向があります。この回数を超えると、セルが正常にデータを保持できなくなり、「寿命0%」という判定がなされます。
予備ブロック(スペア領域)の枯渇
SSDには「ウェアレベリング」という機能があり、使用頻度を均等化するためにスペアブロックが用意されています。通常は不良ブロックが発生しても、このスペア領域で置き換えが行われますが、それがすべて使い切られた状態になると、もはや置き換えができず「寿命切れ」として認識されます。
大容量データの頻繁な書き換え
動画編集、仮想環境、ゲームのインストールやキャッシュ生成など、大量の書き込みが発生する用途ではSSDへの負荷が極端に高くなります。これが長期間続くと、他のユーザーよりも早い段階で寿命が尽きる可能性があります。
ファームウェアや制御系の異常検知
SSDの制御チップやファームウェアが異常を検知した場合にも、強制的に「寿命0%」として表示されることがあります。これは安全性を考慮した自動的な保護措置であり、必ずしも実際にNANDセルが限界というわけではないケースもあります。ただし、突然の故障リスクがあるため、早急なバックアップと交換が推奨されます。
SMART情報による寿命閾値の超過
CrystalDiskInfoなどのツールでは、「Media Wearout Indicator(ID: 233)」や「Percentage Used(ID: 231)」といったSMART情報をもとに、SSDの寿命を数値化しています。これらの値がしきい値を超えると、自動的に寿命0%と判定されますが、実際の使用可能時間とは必ずしも一致しない点に注意が必要です。
たとえ異常が表示されていなくても、内部で劣化が進んでいる場合があります。違和感を覚えた段階で、専門的な診断を受けることが大切です。
SSDの物理的故障・寿命
SSDには書き込み回数に上限があり、長期間の使用によって内部の記録セルが摩耗すると、正常にデータの読み書きができなくなります。これが「寿命」として現れる障害のひとつで、状態によっては残り寿命が0%と表示されることもあります。
HDDのように異音が出たり物理的な変化があるわけではなく、SSDは予兆なく突然アクセス不能になるケースが多いのが特徴です。「OSが起動しない」「デバイスが認識されない」といったトラブルが起きる場合は、寿命による劣化が原因の可能性があります。
このような状態で通電や再起動を繰り返すと、障害が悪化し、取り出せたはずのデータも消失するリスクがあります。異常を感じた時点で、できるだけ早く専門業者に相談し、適切な診断を受けることが大切です。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

CrystalDiskInfoなどで「寿命0%」と表示される、SSDの読み書き速度が急激に低下している――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
このような状態でメーカーや修理業者に依頼すると、機器本体の交換や初期化が優先され、内部データはすべて消去されてしまうケースがほとんどです。特に寿命0%と表示されているSSDは、物理的な劣化が進んでいる可能性が高く、適切な手順を踏まないとデータの取り出しが困難になるリスクがあります。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
SSDの寿命が0%と表示されたときに行うべき対処法
寿命0%は「すでに不安定な状態」であることを意味します。データの安全を確保しつつ、速やかにSSDの交換や使用方法の見直しを行う必要があります。以下に、状況に応じたすべての対処法を記載します。
データのバックアップを取る
最も重要かつ最優先で行うべき対策です。突然の故障に備え、すぐにデータを安全な場所にコピーしましょう。
- 外付けHDD、USBメモリ、NAS、またはクラウドストレージを用意します。
- 「ドキュメント」「デスクトップ」「写真」「重要な業務データ」など、優先度の高いデータから順にコピーを取ります。
- 可能であれば2か所以上に分けて保存し、万が一の故障や誤操作に備えましょう。
SSDの交換を検討する
寿命が尽きたSSDは、今後いつ故障してもおかしくない状態です。できるだけ早く新しいSSDへの交換を検討しましょう。
- 現在のSSDの容量、接続インターフェース(SATA/NVMe)を確認します。
- 信頼性の高いメーカー製SSDを選定し、Amazonや家電量販店などで購入します。
- 無料のクローンソフト(例:Macrium Reflect、EaseUS Todo Backup)を使って旧SSDの内容を新SSDにコピーします。
- PCをシャットダウンし、新SSDに交換した後、正常に起動するかを確認します。
新しいPCを購入する
SSD以外の部品(CPUやメモリなど)も古くなっている場合は、PCごとの入れ替えを検討してもよいでしょう。
- 現在使用しているアプリケーションや用途(オフィス、動画編集など)を洗い出します。
- 必要なスペック(メモリ容量、CPU性能、SSD容量など)を確認します。
- データ移行にはバックアップ済みデータを新PCにコピーするか、初回セットアップ時の移行ツールを活用します。
一時的な対策として外付けHDDを使う
すぐにSSDを交換できない場合でも、外付けHDDを使って書き込み負荷を減らすことでリスクを下げられます。
- USB 3.0以上の外付けHDDをPCに接続します。
- デフォルトの保存先(ドキュメントや写真など)を外付けHDDに変更します。
- 大容量ファイルの保存・一時的な作業領域として活用し、SSDへの書き込み回数を極力減らします。
SSDの使用方法を見直す
普段の使い方を見直すことで、SSDの負荷を減らし、寿命を延ばすことができます。
- 動画や画像など、容量が大きく頻繁に更新されるファイルはHDDに保存する。
- OSやアプリケーションはSSD、データファイルはHDDというように役割を分ける。
- TRIM機能(SSDの自動最適化)を有効にする。Windows 10以降では標準でONになっています。
- 不要ファイルを定期的に削除し、書き込みの無駄を減らす。
その他の留意点(ファームウェア・監視・デフラグなど)
寿命0%のSSDを使い続ける場合、追加で注意すべき点があります。
- メーカー公式サイトから最新ファームウェアが提供されていないか確認し、アップデートを行う。
- CrystalDiskInfoなどのツールを使って、温度や異常値の発生状況を定期的にチェックする。
- SSDに対してはデフラグを行わない。逆に寿命を縮める結果になります。
- 突然のクラッシュに備え、常にバックアップ体制を維持することが最も重要です。
SSDの寿命が0%と表示された場合、それは「予兆」ではなく「限界到達」を意味します。これ以上の使用は、データ損失のリスクを伴う非常に危険な状態です。最優先でバックアップを取り、専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者に相談する
紹介した対処法を試してもエラーが解消されない場合、SSD内部のメモリセルが劣化していたり、ファームウェアやファイルシステムに深刻な障害が生じている可能性があります。このまま自己判断で修復を繰り返すと、データの上書きやSSDのさらなる損傷を引き起こし、復旧が難しくなるリスクがあります。
そのため、早い段階で正確な診断と適切な処置を行うことが重要です。当社デジタルデータリカバリーでは、これまでに7,300件以上のご相談(※1)に対応しており、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い実績を維持しています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応可能です。SSDの寿命が0%と表示され、データに不安がある場合は、まずはお気軽にご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なSSDの復旧事例が多いのか

SSDのデータ復旧は、削除データが即座に消去されるTRIM機能や、コントローラ・ファームウェアによる複雑な管理構造などにより、HDDに比べて難易度が高いとされています。
それにもかかわらず、デジタルデータリカバリーはこれまで数々のSSDの復旧に成功してきました。SSDの復旧事例が多いのには、理由があります。
データ復旧専門のトップエンジニアが在籍
SSDの復旧事例が多い理由の一つは、2,000件以上のSDカードやSSDの復旧を手がけてきたメモリ媒体の専門エンジニアが在籍していることです。基板の移植や回路修復といった独自の技術を駆使し、これまで復旧が難しいとされていた障害にも多数対応。さらに、PCやサーバー環境を含む高難度な復旧を120件以上こなしてきた実績もあり、こうした高度な技術力がSSD復旧の成功率の高さにつながっています。
メーカーから復旧不可とされたSSDの復旧事例

メーカーで「素子障害により復旧不可」と診断された外付けSSDから、90%以上のデータ復旧に成功した事例があります。
このSSDは特殊なUSB接続型で、一般的なSSD用・USB用どちらの復旧ツールでも対応できない構造でした。そこで当社では、専用の復旧ツールを自社で開発。約15日間の作業のうち半分をツール作成に充て、ファームウェア修復とデータ抽出に成功しました。
メーカーで断られたケースでも、独自技術によって復旧できる可能性があります。
国内最高峰の復旧設備

SSD復旧の成功事例の多さはデジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。