SSDを譲渡したい、廃棄したい、もしくは一から使い直したいとき、「工場出荷状態」に戻したいと考える方は多いはずです。
SSDを初期化する方法は複数あり、目的や使用環境に応じて最適な手段を選ぶことが重要です。本記事では、SSDを新品同様の状態に戻す4つの方法を詳しく解説します。
目次
SSDを初期状態に戻す方法一覧
SSDの初期化には、Windows標準ツールを使う方法から、SSDメーカーの専用ツールまで複数の手段があります。それぞれ目的や使用状況に応じて適切に選択しましょう。
単純なデータ消去から譲渡前の完全消去まで、初期化方法は目的によって適した手順が異なります。以下にそれぞれの方法を詳しく紹介します。
DiskPartのcleanコマンドで未初期化状態に戻す
Windowsの「DiskPart」コマンドを使えば、SSD上のすべてのパーティション情報を削除し、未初期化状態に戻すことが可能です。通常の使用や再セットアップ目的であれば十分な初期化といえます。
- スタートメニューで「cmd」と入力し、右クリックから「管理者として実行」を選びます。
- 「diskpart」と入力してEnterを押します。
- 「list disk」で接続中のディスク一覧を表示し、対象SSDの番号を確認します。
- 「select disk #」と入力(#は対象のSSD番号)してEnter。
- 「clean」と入力して実行します。すべてのパーティション情報が削除されます。
- 「exit」でDiskPartを終了します。
ディスクの管理ツールでフォーマットする
Windowsの「ディスクの管理」機能を使って、SSDのパーティション削除やフォーマットを行う方法です。GUI操作で初心者にも扱いやすく、再利用前の初期化に便利です。
- 「スタート」→「検索」から「ディスクの管理」と入力して起動します。
- 対象のSSDを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
- その後「新しいシンプルボリューム」→「クイックフォーマット」を選び初期化します。
- ※フルフォーマットはSSDの寿命を縮めるため、クイックを推奨。
Secure Eraseで完全初期化する
譲渡や廃棄前にデータを完全消去したい場合は、「Secure Erase」機能を使ってセル単位で初期化するのが最も安全です。SSDメーカー提供の専用ツールを使う方法が主流です。
- 使用中のSSDメーカーの公式サイトから専用ユーティリティ(例:Samsung Magician、Crucial Storage Executive)をダウンロードします。
- ツールを起動し、対象のSSDを選択します。
- メニューから「Secure Erase」や「完全消去」機能を選び、画面の指示に従って実行します。
Windowsの「このPCをリセット」機能を使う
OSがインストールされているSSDを初期化したい場合、「このPCをリセット」機能を使うことで、Windowsごとクリーンな状態に戻すことができます。ユーザーやファイルも完全に削除可能です。
- 「設定」→「システム」→「回復」を開きます。
- 「このPCをリセット」→「すべて削除する」を選びます。
- 「ドライブを完全にクリーンアップ」を選択して実行すると、SSDが工場出荷状態に近い状態になります。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

データトラブルが起きた場合、多くの方がメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
SSD初期化におけるリスクと注意点
SSDの初期化は簡単に実行できる反面、操作を誤ると大切なデータが完全に失われる恐れがあります。特に復旧が困難な状況も存在するため、初期化前には十分な注意が必要です。
初期化後のデータ復旧は極めて困難
DiskPartの「clean」や「ディスクの管理」でパーティションを削除した場合、一見データは消えて見えますが、実際には物理的には残っている可能性があります。しかし、操作や書き込みを続けると上書きされてしまい、復旧が困難になります。
Secure Erase後は復旧不能になる可能性が高い
Secure EraseはSSDの全セルにゼロやランダムデータを書き込み、物理的にデータを完全消去する仕組みです。この操作を行うと、民間の復旧ツールはもちろん、プロの技術をもってしても復旧できないケースがほとんどです。実行前に本当に必要な操作か慎重に検討してください。
復旧ソフトの使用はかえって状態を悪化させることも
市販のデータ復旧ソフトを使ってSSDの初期化後にデータを取り戻そうとすると、誤った操作や不要な書き込みによって、復旧可能な領域まで破壊してしまう可能性があります。重要なデータがある場合は、自力での作業を控え、まずは専門業者への相談をおすすめします。
初期化を実行する前に、不安な点があれば無料診断をご利用ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。