「揮発」とは電源を切るとデータが消える性質のことですが、SSDは電源を切ってもデータを保持できる「不揮発性メモリ」を使用しています。ただし、長期間通電しない状態や劣化が進んだ場合は、データが失われる可能性もあります。特に以下のような状況に心当たりがある場合、注意が必要です。
- 長期間使っていないSSDを保管している
- バックアップ用途でSSDを箱に入れたままにしている
- 古いSSDに大切なデータを保存したまま放置している
特に数カ月〜数年単位で未通電の状態が続くと、セルに蓄積された電荷が劣化し、ファイルの一部が破損する危険性も否定できません。
この記事では、SSDの保存状態がデータ保持に与える影響と、データを安全に守るための具体的な管理方法についてわかりやすく解説します。
もし、保存していたはずのSSDが認識されなくなった場合は、無料の初期診断(24時間365日対応)をご利用いただき、安全に復旧可能かをチェックしましょう。
目次
SSDの特性とデータ保持
SSDは不揮発性メモリである「NANDフラッシュ」を使っています。この仕組みにより、電源を切っても通常はデータが残ります。
しかし、以下の要因によってデータが失われる場合があります。
データ保持期間
SSDのデータ保持期間は一般的に約10年とされていますが、製品によっては無通電状態が3か月以上続くとデータが不安定になる場合があります。
特に長期間使わない場合は、製品の仕様を事前に確認し、必要に応じて定期的に電源を入れることでデータの安全性を保つことができます。
使用環境
高温多湿や極端な低温といった過酷な環境は、SSDの性能を損ない、データ保持に影響を与える可能性があります。保管する際は、直射日光を避け、適度な温度と湿度が保たれる場所を選ぶことが大切です。
書き込み回数とメモリセルの劣化
SSDは高性能で便利なストレージデバイスですが、書き込み回数に制限があるため、使用頻度が高いほど内部のメモリセルが劣化しやすくなります。その結果、突然データが読み取れなくなることがあります。
万が一、SSDが正常に動作しなくなった場合、自己判断で操作を続けると、データがさらに損傷する可能性があります。トラブルが起きた際は、信頼できるデータ復旧の専門業者に相談することが最善の対策です。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
※(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)
データ保存するための具体的な対策
SSDを長期間使用しない場合でも、データの安全を確保するための以下の対策を実施することをおすすめします。
定期的な通電
SSDを長期間使用しない場合でも、定期的に通電してデータの読み書きを行うことで、データ保持の安定性を維持できます。
- PCにSSDを接続し、電源を入れる。
- SSDにアクセスして、適当なファイルの読み書きを行う。
- 通電後、SSDを安全に取り外し、保管する。
適切な保管環境の確保
高温多湿や極端な温度は、SSDの劣化を加速させる原因となります。適切な保管環境でSSDを保管することが重要です。
- SSDを静電気防止袋に入れる。
- 直射日光の当たらない、湿度の低い場所で保管する。
- 定期的に保管環境をチェックし、異常がないか確認する。
バックアップの実施
万が一SSDのデータが消失した場合に備え、定期的なバックアップが不可欠です。別のストレージデバイスやクラウドサービスを活用しましょう。
- バックアップ用の外部ストレージやクラウドサービスを準備する。
- 定期的にSSD内の重要なデータをコピーする。
- バックアップが完了したら、ストレージを安全に保管する。
もし原因や対処法が当てはまらない場合やデータを無くしたくない場合、無理に操作せず、専門業者に相談を。デジタルデータリカバリーなら、24時間365日年中無休・最短即日復旧が可能です。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なSSDの復旧事例が多いのか

SSDのデータ復旧は、削除データが即座に消去されるTRIM機能や、コントローラ・ファームウェアによる複雑な管理構造などにより、HDDに比べて難易度が高いとされています。
それにもかかわらず、デジタルデータリカバリーはこれまで数々のSSDの復旧に成功してきました。SSDの復旧事例が多いのには、理由があります。
データ復旧専門のトップエンジニアが在籍
SSDの復旧事例が多い理由の一つは、2,000件以上のSDカードやSSDの復旧を手がけてきたメモリ媒体の専門エンジニアが在籍していることです。基板の移植や回路修復といった独自の技術を駆使し、これまで復旧が難しいとされていた障害にも多数対応。さらに、PCやサーバー環境を含む高難度な復旧を120件以上こなしてきた実績もあり、こうした高度な技術力がSSD復旧の成功率の高さにつながっています。
メーカーから復旧不可とされたSSDの復旧事例

メーカーで「素子障害により復旧不可」と診断された外付けSSDから、90%以上のデータ復旧に成功した事例があります。
このSSDは特殊なUSB接続型で、一般的なSSD用・USB用どちらの復旧ツールでも対応できない構造でした。そこで当社では、専用の復旧ツールを自社で開発。約15日間の作業のうち半分をツール作成に充て、ファームウェア修復とデータ抽出に成功しました。
メーカーで断られたケースでも、独自技術によって復旧できる可能性があります。
国内最高峰の復旧設備

SSD復旧の成功事例の多さはデジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。