- M.2 SSDを搭載したパソコンが突然起動しなくなった
- BIOSでもM.2 SSDが認識されない
- 取り外しても他のPCで読み込めない
こうしたトラブルが発生した場合、多くの場合でM.2 SSD自体が物理的または論理的に故障している可能性がありますが、適切な手順を踏めば、データが戻る可能性は十分にあります。本記事では、自力でできる確認から、専門業者による復旧方法までを詳しく紹介。
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目次
M.2 SSDからデータを取り出せない原因
ここでは、M.2 SSDからデータを取り出せなくなる主な原因を4つに分類し、それぞれの背景と注意点について詳しく解説します。
ファイルシステムの破損
OSの異常終了やファームウェアエラー、ウイルス感染などによって、M.2 SSD内のファイルシステムが破損することがあります。その結果、PC上でドライブ自体は表示されていても、中のデータが見えなくなるケースがあります。
また、以下のような操作も同様の障害を引き起こす可能性があります。
- 誤操作による初期化
- 不完全なフォーマット処理
このような状態で復旧ソフトを使用すると、ファイル構造がさらに崩壊し、結果として復旧率が大きく低下する恐れがあります。そのため、無理な操作は避け、慎重に対応することが重要です。
不適切な接続や認識エラー
M.2 SSDには主に以下の2種類の通信規格があります:
- NVMe(PCIe接続)
- SATA(従来のSATA接続)
使用しているマザーボードがこれらに対応していない場合、SSDを認識できないことがあります。また、以下のような要因でもアクセスできないことがあります:
- M.2 SSDの取り付けが不完全
- BIOS設定で該当スロットが無効化されている
このような状況で、無理に修復を試みると、重要なデータを消失してしまうリスクがあります。特に、SSDが認識されていない状態で初期化を行うのは絶対に避けてください。
互換性のない規格の使用
M.2 SSDには、以下のような仕様の違いがあります:
- キータイプの違い(Bキー、Mキー、B+Mキー)
- プロトコルの違い(NVMe / SATA)
これらの仕様が接続先の機器と互換性がない場合、SSDは正常に認識されません。特に古いPCでは、NVMe SSD自体に非対応なこともあります。
さらに、以下のようなトラブルが発生する恐れがあります:
- 非対応スロットに無理やり挿入して端子を破損
- 規格違いに気づかず、認識エラーが続く
こうした原因は一見すると単純なトラブルに見えますが、深刻なデータ損失や、SSDやマザーボード側の物理的故障といった重大な問題に発展することもあります。
特に、物理的な損傷やファイルシステムの破損が関係しているケースでは、自力での復旧は非常に困難であり、誤った対処が「完全な復旧不能」につながる危険性があるため、慎重な対応が求められます。
物理的な損傷

M.2 SSDは小型で繊細な構造をしており、経年劣化や、落下・衝撃によって基板やチップに物理的なダメージが生じると、データが完全にアクセス不能になることがあります。また、以下のような要因によっても深刻な障害が発生します。
こうした損傷がある状態で通電を繰り返すと、
- 内部回路がさらに損傷する
- 復旧不能な障害へと発展する
特に、NAND型フラッシュメモリやコントローラチップ自体が破損している場合には、一般的な手段でのデータ取り出しは極めて困難です。
そのため、自力での復元が難しい場合は、以下のような対応が可能なデータ復旧の専門業者への相談が最善策です。
当社「デジタルデータリカバリー」では、
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さらに、安心してご利用いただけるよう、
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万が一のトラブル発生時には、無理に通電や復旧を試みず、まずは専門家に相談することが大切です。大切なデータを守るためにも、自己判断での対応は避けてください。
M.2 SSDからデータを取り出す基本手順
M.2 SSDからデータを取り出すには、いくつかのステップを正確に踏む必要があります。最初に行うべきは、SSDの接続方式や端子の種類を確認すること。次に、適切なアダプタを選び、PCに接続してデータをコピーします。この章では、それぞれの工程を詳しく解説します。
SSDの規格を確認する
M.2 SSDには、SATA接続とNVMe(PCIe)接続という2つの主要なタイプがあります。また、端子の形状も異なるため、正確に把握することでアダプタ選びや接続時のトラブルを回避できます。
接続方式(SATA/NVMe)を確認する
SSDには「SATA」または「NVMe(PCIe)」という2つの異なる接続方式があります。自分のSSDがどちらの方式かを確認することで、適切な接続機器を用意できます。
- SSD本体に印字されている型番や仕様を確認します。
- 「SATA」や「AHCI」と記載されていればSATA接続、「NVMe」「PCIe」と記載されていればNVMe接続です。
- 不明な場合は型番をインターネットで検索して仕様書を確認しましょう。
端子形状(M-Key/B-Key)を確認する
M.2 SSDの端子形状(キータイプ)は、接続アダプタの適合可否に直結する重要なポイントです。ここでは、その違いと確認方法を解説します。
- SSD端子部分の切り欠きの位置を確認します。
- 右側に1つ:M-Key、左側に1つ:B-Key、両側に2つ:B&M Keyとなります。
- 使用するアダプタの対応キー形状と一致しているか必ず確認してください。
適切なUSB変換アダプタを用意する
SSDの接続方式やキー形状が判明したら、それに適したUSBアダプタを選びます。正しいアダプタを使用しないと、PCに接続してもSSDが認識されない恐れがあります。この章では、アダプタ選びのコツと注意点を詳しく解説します。
SATA用とNVMe用を正しく選ぶ
M.2 SSDの接続方式によって、使用すべきUSBアダプタの種類が変わります。ここでは、それぞれに対応したアダプタの選び方を説明します。
- SATA接続のSSDには、SATA専用のM.2→USBアダプタを使用します。
- NVMe接続のSSDには、NVMe(PCIe)専用のUSBアダプタを使用します。
- 接続規格が一致しないとSSDを正しく認識できないため、仕様を十分に確認してください。
信頼性の高い製品を選定する
アダプタにはさまざまな製品がありますが、品質や放熱性の低い製品ではSSDの動作に影響が出る可能性があります。選ぶ際の判断基準を整理します。
- Amazonや家電量販店でレビュー数と評価を確認します。
- 放熱性能に優れたアルミ製ケースや冷却ファン付きアダプタが推奨されます。
- 技適マークやメーカー保証があるかも確認しましょう。
SSDをPCに接続し、データを確認する
アダプタを介してSSDをPCに接続すれば、エクスプローラー上にSSDが表示され、データの確認・コピーが可能です。ここではその接続方法と、認識されない場合の初期対応について解説します。
PCに接続して認識を確認する
SSDをアダプタに接続し、PCのUSBポートに差し込めば、自動で認識されるのが通常です。その確認手順と注意点を解説します。
- USBアダプタにM.2 SSDを接続します。
- PCのUSBポートに差し込み、電源が入ったことを確認します。
- エクスプローラーを開き、SSDが表示されていれば正常に接続されています。
認識されない場合のチェックポイント
PCに接続してもSSDが認識されない場合は、いくつかの基本的な確認ポイントを押さえることで、原因を特定できます。
- 他のUSBポートでも試してみます。
- デバイスマネージャーで「ディスクドライブ」にSSDが表示されているか確認します。
- 別のPCでも認識されない場合は、アダプタの相性やSSD自体の障害が疑われます。
SSDが起動しない、データが見えないといったトラブルが、基本的な対処で解消しない場合は注意が必要です。物理的な損傷やファイル構造の破壊など、重度の障害が疑われる状態では、自力での復旧が難しくなる可能性があります。
このような状況で無理な操作を続けると、データが上書きされてしまい、完全に復旧不能となるケースも少なくありません。異常を感じた時点で、すぐに専門のデータ復旧業者へ相談することが、データを守る最善策です。
当社では、初期診断とお見積もりを無料で提供しています。クリーンルーム完備の環境で、物理障害・論理障害のどちらにも対応可能です。365日24時間体制で、急なトラブルにも迅速に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
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初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。