SDカードが認識しない、読み込まない場合の原因と対処法

目次
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1. SDカードが認識しない、読み込まないトラブル
カメラやスマートフォンなど様々な機器のデータ保存に使用されているSDカードですが、「突然認識しなくなった」「読み込まない」といったトラブルは珍しいことではありません。SDカードが認識しなくなってしまっては、中に入っているデータが見られないどころか、完全にデータを失ってしまうことさえあります。このように大切なデータが見られなくなってしまった場合、どうすればよいのでしょうか。このページでは、SDカードが認識しない・読み込まない場合の原因と対処法について紹介します。
2. SDカードが認識しない、読み込まない原因
規格が異なる
SDカードには、SD、SD High Capacity (SDHC)、SD Extended Capacity (SDXC)の3種類の規格があります。規格は容量によって異なり、128MB~2GBがSD、SD4GB~32GBがSDHC、64GB~2TBがSDXCとなっています。それぞれの規格によってファイルシステムが違うため、対応している規格でないと認識することができません。
▶ファイルシステムとは
記憶媒体に保存されたデータを管理・操作するための機能です。OSが提供する機能の一つで、ほとんどのOSはファイルシステムでファイルを管理しています。パソコンはファイルシステムに合わせてデータを読み取り、私達が画面上で見られる形にして表示しているのです。
接触不良
SDカードは、接続する端子部分がむき出しになっているため汚れが付着してしまうことがあります。また、SDカードではなくカードリーダー側に埃が溜まっている場合もあります。PCへの接続時ポートを使用している場合はその接続部分、コードなどの不良も考えられます。
SDカードの物理的な故障
SDカードは非常に薄く、物理的に故障してしまうことも少なくありません。長時間利用による経年劣化や水没のほか、踏んだり落下させたりして破損させてしまうケースが多くあります。破損したSDカードは認識しないことがほとんどですが、無理に認識させようとしても症状を悪化させてしまうことがあるため、使用は最低限にとどめましょう。
SDカードの論理的な故障
論理的な故障はSDカードのファイルシステムが壊れてしまっている状態です。読み書きの途中で抜いたり、処理中に電源が落ちた際に論理的な障害が発生することがあります。物理的には壊れていない状態ですが、抜き差しや再起動では回復しない状態のため、無理に使用しないようにしましょう。
3. SDカードが認識しない、読み込まないトラブルの対処法

適切な規格を選択する
上記でも述べた通りSDカードには3種類の規格が存在するため、使用する機器が対応している規格を確認しましょう。SDHCとSDXCはSDカードが普及した初期の製品に対応していません。最近の製品でも、SDXCカードは対応していない製品も多いため注意が必要です。
別の機器で試してみる
別の機器に接続することでSDカード側に問題があるのか、読み込む機器に問題があるのか確認できます。他の機器で認識されなかった場合は、SDカードに問題があり、認識された場合は機器側の問題と判断可能です。また、スマートフォンの場合は再起動によって解消する場合もあります。
目立つ汚れ、ホコリを取る
目立つ汚れやホコリが付着している場合には、これを除去したうえで再度接続してみましょう。汚れだけが原因の場合は取り除くことで認識するようになるはずです。ただし、その際にSDカードに傷をつけないように注意してください。
データ復旧ソフトを使用する
データ復旧ソフトを使用することでSDカードのデータを復旧させることができるケースもあります。しかし、データ復旧ソフトで対応できるのは軽度の論理障害のみであり、物理障害や中度以上の論理障害には対応できません。一定以上の知識を持ち合わせていなければ適切な使用ができないことに加え、障害を悪化させてしまう場合もあるため、使用には注意が必要です。
データ復元業者に相談する
上記の対処法で認識しない場合や、復旧の可能性を最大限に高めたい重要なデータの場合には、専門のデータ復旧業者へ相談しましょう。個人での作業は症状を悪化させてしまい、最悪の場合データを失ってしまう可能性があるのに対し、データ復旧の専門家に依頼すれば、より安全かつ高い可能性でSDカードを復旧させることが可能です。重要なデータが入っているSDカードを復旧させたい場合は専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
フォーマット(初期化)する
保存されているデータが消えてしまっても問題ない場合、SDカードのフォーマット(初期化)を行うことで正常に認識される場合もあります。ただし、一度故障したSDカードは、前触れ無く再度トラブルを起こす可能性があるため、再利用には注意が必要です。データが必要な場合は、フォーマット(初期化)をせず、いち早く専門のデータ復旧業者へご相談ください。
データ復旧サービスの流れや料金については下記から確認できます。
4. SDカードが認識しない、読み込まないトラブルまとめ
SDカードは小型で便利な機器ですが、経年劣化やちょっとした衝撃で認識しなくなってしまう可能性も常にあります。重要なデータを保存する際は、別の媒体などにバックアップをとっておくことでトラブルの予防をしておきましょう。仮に「別の機器に差しても認識しない」「再起動しても解決しない」という状態になった場合でも、データを取り戻せる可能性はあります。データ復旧専門アドバイザーへの相談・機器の診断・お見積りは全て無料となっておりますので、まずはお気軽にご相談ください。