SDカードは、パソコンやカメラ、スマートフォンなど、幅広い使用機器のデータ保存に使用されています。しかし、「突然SDカードが認識しなくなった」「読み込まない」「反応しない」といったトラブルは珍しいことではありません。
SDカードが認識しない・読み込まない状態になる原因は複数あり、「そもそもSDカードの規格と使用機器が合っていない」といった単純なことから、「SDカード内部でデータが破損している」という重大なトラブルが発生している可能性もあります。
これらのトラブルを放置すると、SDカードの状態が悪化し、最悪の場合に保存しているデータが二度と確認できなくなることもあります。手遅れになる前に対処することが重要です。
本記事では、SDカードが認識しない・読み込まない時の対処法をご紹介しています。自力では対処できない場合の対処法も紹介していますので、適切に対処して大切なデータを守りましょう。
目次
SDカードの仕組みとは
SDカード(SDメモリーカード)はフラッシュメモリーに属するメモリーカードです。SDカードには写真や動画、音楽などを保存することが多く、デジタルカメラやビデオカメラ、スマートフォンなどで幅広く活用されています。
SDカードはHDDのようにモーターなどの駆動部がなく、小さいので持ち運びもしやすいというメリットがあります。しかし、SDカードなどのフラッシュメモリにはデータの書き込み回数に上限があり、データを長期間保存することや書き換え頻度が高い用途には適さない記録媒体でもあります。繊細な機器のため、負荷がかかりすぎると、パソコンやスマホに差し込んでも認識しなくなってしまうケースがあります。
SDカードが認識しないと、保存しているデータを確認することができなくなります。データを復元するためには、データ復旧サービスを利用して確実に復旧することが重要です。
SDカードとmicroSDカードの違い
SDカードはSDカードとサイズの小さいmicroSDカードがあります。それぞれ容量によって規格が分かれています。
種類 | 主な使用機器 | 容量による規格 |
SDカード |
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microSDカード |
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規格によって、対応可能なデバイスや性能などに違いがあります。SDカードを読み込ませたい機器に適した規格のSDカードを準備する必要があります。
SDカードが認識しない・パソコンで読み込まない5つの原因
パソコンやビデオカメラなどでSDカードを認識しない・反応しない時に考えられる場合は、大きく5つの原因が考えられます。
SDカード自体が故障している場合、専門業者での復旧設備などが必要となり、自力での復旧はほぼ不可能です。誤った対処法で復旧できたはずのデータを失ってしまうリスクもあります。安全にデータを取り出したい・自力での対処に不安がある場合はデータ復旧の専門業者へ相談してください。データ復旧業者を選ぶポイントは以下の記事でも解説しています。
規格が異なる
SDカードには、SD、SD High Capacity (SDHC)、SD Extended Capacity (SDXC)の3種類の規格があります。
規格は容量によって異なり、128MB~2GBがSD、SD4GB~32GBがSDHC、64GB~2TBがSDXCとなっています。それぞれの規格によってファイルシステムが違うため、対応している規格でないと認識することができません。
▶ファイルシステムとは
記憶媒体に保存されたデータを管理・操作するための機能です。OSが提供する機能の一つで、ほとんどのOSはファイルシステムでファイルを管理しています。パソコンはファイルシステムに合わせてデータを読み取り、私達が画面上で見られる形にして表示しているのです。
接触不良
SDカードは、接続する端子部分がむき出しになっているため汚れが付着してしまうことがあります。また、SDカードではなくカードリーダー側に埃が溜まっている場合もあります。PCへの接続時ポートを使用している場合はその接続部分、コードなどの不良も考えられます。また、差し込みがしっかりとできていないために認識できていないケースもあります。
SDカードを読み込んでいる機器の故障
SDカードを読み取る機器が故障している場合も、SDカードを認識できない場合があります。パソコンのSDカードの差し込み口が破損・変形することで、正しく読み込めないなどがあります。しかし実際は、外から見えない場所が破損していることもあるため、故障箇所を特定する必要があります。
SDカードと接続機器のどちらに異常があるか調べたい場合は、一度SDカードを他の機器に差し込んで認識できるか試しましょう。
SDカードの論理的な故障
論理的な故障とSDカードのファイルシステム(データの管理・操作に必要な機能)が破損した状態です。読み書きの途中で抜いたり、処理中に電源が落ちたことで、強制終了した際に発生します。状態によっては再起動などの簡易的な作業で回復する場合もあります。しかし、重度の論理障害は自力で復旧すると状態が悪化する可能性があります。
SDカードを認識しないときに下記のようなエラーメッセージが表示されたら、使用を中断し、すぐにSDカードを取り外しましょう。
SDカードが認識しない場合のエラーメッセージ例
- ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。
- フォーマットしますか?
- ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。
- パラメータが間違っています。
- アクセスが拒否されました。
フォーマットを要求されてもキャンセルすることが重要です。このような状況でSDカードを使い続けると、状態が悪化・データの上書きがされてしまい、データを失う危険性があります。
SDカードの物理的な故障
SDカードは非常に薄く、物理的に故障してしまうことも少なくありません。長時間利用による経年劣化や水没のほか、踏んだり落下させてしまったり、SDカードの向きを間違って差し込んでしまったことによって破損させてしまうことが多くあります。
破損したSDカードは認識しないことがほとんどですが、無理に認識させようとしても症状を悪化させてしまうことがあるため、使用は最低限にとどめましょう。
SDカードが認識しない場合の物理故障例
物理故障の主な原因は以下の3つです。
- 衝撃・水没
- 経年劣化
- 静電気
SDカードの物理故障例 | 故障原因 | 故障箇所 |
衝撃・水没 |
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経年劣化 |
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静電気 |
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SDカードは精密機器で、電気信号を処理するために、非常に微細な回路構造で構成されています。衝撃や水没、静電気によって、ICチップや回路がショートすると、SDカードが認識しなくなる可能性があります。
静電気によるSDカードの破損を防ぐためには、SDカードを取り扱う前に手の指や身体を接地させることが重要です。また湿度が低い場所での使用は避けましょう。
また、SDカードの寿命は一般的には3年とされます。これは、データの書き込みや読み取り回数に制限があるためです。長期間の使用によって部品の劣化が生じ、一定の回数を超えるとICチップや記憶素子の劣化が進み「認識されない」などの問題が発生します。
論理障害と物理障害は自力で判別できないことが多い
SDカードの論理障害と物理障害は、「認識されない」「エラーメッセージが出る」「データの消失」など症状が共通しており、通常の方法では障害の見分けがつきません。
障害を特定できない状態で、対処法を何度も試すことは控えましょう。安易に自力で対処すると、物理障害の悪化や、データ上書きのような論理障害を併発し、より復旧が困難になってしまいます。
特に物理障害が発生したSDカードから自力でデータの取り出しを行うのは、ほぼ不可能です。SDカードはナノ単位で動作する超精密機器であり、部品交換など修復作業では、経験を積んだエンジニアが作業する必要があります。
「故障を判別できない」「安全にデータを取り出したい」という場合は、データ復旧の専門会社まで無料初期診断を受けてみることをおすすめします。
SDカードが認識しない・パソコンが読み込まないときのトラブルシューティング法9選
SDカードが認識しない・読み込まない場合の対処法を9つ紹介します。
適切な規格を選択する
SDカードが認識しない問題の一つの原因は、SDカードの規格がデバイスと合っていないことが考えられます。SDカードには3種類の規格が存在するため、使用する機器に対応している規格のSDカードでなければ正しく認識されません。
カードの規格に対応していない機器を使っている場合は、規格に対応した機器に変えるだけで、SDカードが認識することも多いです。
ただし、SDHCとSDXCはSDカードが普及した初期の製品に対応していません。最近の製品でも、SDXCカードは対応していない製品も多いため注意が必要です。
接続とドライバーを確認する・別の機器で試してみる
SDカードが認識しないときは、接続不良やドライバの問題があります。まず、SDカードが正しく機器に差し込まれているか確認してください。
また、パソコンの場合、ドライバの問題が原因でSDカードが認識されないことがあります。古いまたは破損したドライバーはSDカードの読み取りに影響を及ぼすことがあります。
他にも、別の機器に接続することで他の機器で認識されなかった場合は、SDカードに問題があり、認識された場合は機器側の問題と判断可能です。ただし、何度も繰り返し接続を試みると、SDカードに負荷がかかり、状態が悪化する可能性があります。試す場合は一度限りにしてください。
目立つ汚れ、ホコリ・物理的な破損がないか確認する
まずは、SDカードに目立つ汚れ、ホコリ・物理的な破損がないか確認しましょう。SDカードの金属部分は、汚れやホコリが付着しやすく、これが原因で接触不良が起こることがあります。
汚れを取る方法としては、エタノールを少量含ませた綿棒で優しく拭き取るのが有効です。ただし、強く擦るとカードを傷つける可能性があるため、注意が必要です。
また、SDカードに外的な破損(曲がっている・折れている・欠けている・傷が付いている)がある場合、これらの物理障害が原因でSDカードが認識されません。SDカードに物理的な破損が確認できる状態の場合には、これ以上操作(通電や機器への抜き差し)を加えると、さらに状態を悪化させてしまいます。SDカードが物理的に破損している場合は早めにデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
再起動やドライバーの更新・再インストールを試す
SDカードが認識しない場合、SDカードではなく、使用している機器に問題がある可能性があります。再起動することで、バッテリーがリフレッシュされ、SDカードを認識できるようになることがあります。しかし、再起動を何度も繰り返し行うことは避けてください。
また、SDカードのドライバーやソフトウェアのバージョンが古い場合、ドライバーを再インストールすることでSDカードが認識されるようになることがあります。
- 「Windowsマーク」を右クリック→「メニュー」→「デバイスマネージャ」を開く
- SDカードまたはSDカードリーダーのアイコンのメニューを右クリック
- 「プルダウンメニュー」→「デバイスのアンインストール」をクリック
- アンインストールされたら、SDカードまたはSDカードリーダーを取り外す
- しばらく待つ
- 再度SDカードまたはSDカードリーダーを接続
以上の手順で、ドライバーが自動的に再インストールされます。
SDカードのフォーマットとエラーチェックをする
SDカードのフォーマットとは、SDカード内のデータをすべて消去し、新たにファイルシステムを設定することを指します。フォーマットを行うと、SDカードに保存している全てのデータを削除します。データが大切な場合は試す前にバックアップを必ず取りましょう。
また、OSに搭載されているSDカードのエラーチェック機能でSDカードの問題を診断・修正できる可能性があります。ただし、専門家に見てもらえるわけではないため、診断の正確性は業者の診断サービスに劣ります。
デジタルデータリカバリーでは、より正確な初期診断と見積を無料で受けていただくことが可能です。自力で診断するのが不安な方はぜひご相談ください。
チェックディスクで修復を試す
SDカードに物理的な破損がなく、SDカード自体に問題が発生している可能性があります。この場合、Windows搭載のチェックディスク(chkdsk)というツールでSDカードを修復することで解決できます。
しかし、チェックディスクは原因が異なれば状態を悪化させる恐れがある為、データを失いたくない場合にはむやみに操作せず、データ復旧の専門業者に相談した方が良いでしょう。
- 「Windowsマーク」を右クリック→「スタートメニュー」→検索窓を開く
- 「cmb」と入力→検索結果から「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択→コマンドプロンプト画面を開く
- コマンドプロンプト画面上に「chkdsk SDカードのドライブ名:/F」を入力
- しばらく待つ
以上の手順で修復が完了します。
チェックディスクでSDカードのエラーや認識不良が解決できない場合、SDカードまたはパソコンに深刻な論理障害や物理障害が発生している可能性があります。
これらの障害は復旧ソフトでも解決は難しく、かえってデータの上書きや障害が進行する可能性があります。
専門的な設備や高度な復旧のノウハウを持ったデータ復旧業者であれば、短時間で復旧できる場合もあるため、一度相談してみましょう。
フォーマット(初期化)する
保存されているデータが消えてしまっても問題ない場合、SDカードのフォーマット(初期化)を行うことで正常に認識される場合もあります。ただし、フォーマットを実行するとSDカードのデータにアクセスできなくなるため事前バックアップが必要です。
フォーマットを行う手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリック→エクスプローラーを開く
- 当該のSDカード(フォーマットしたい)のアイコンのメニューを右クリック
- フォーマットをクリック
- 完了まで待つ
以上の手順でSDカードがフォーマットされます。
一度故障したSDカードは、前触れ無く再度トラブルを起こす可能性があるため、再利用には注意が必要です。データが必要な場合や、バックアップを取れない場合はフォーマット(初期化)をせず、いち早く専門のデータ復旧業者へご相談ください。
「USBドライブにディスクを挿入してください。」とエラーが発生した場合はこちら
データ復旧ソフトを使用する
データ復旧ソフトを使用することでSDカードのデータを復旧させることができるケースもあります。この方法は「SDカード自体は認識されるがデータが見れない」や「誤ってデータを削除した」などの軽度の論理障害が考えられる場合のみ復旧の可能性があります。
データ復元方法の使用についての詳細は以下で紹介していますので、是非参考にしてください。
ここでは、データ復元ソフトの選び方と、使用するときの注意点を解説していきます。
SDカードのデータ復元ソフトの選び方
SDカードが「認識しない」問題に遭遇したとき、データ復元ソフトを用いた自力での復旧を試す場合は、データ復元ソフトの選択が非常に重要になります。データ復元ソフトの選び方は以下を考慮してください。
- SDカードとの互換性
- 機能性
- 使いやすさ
- 評判と信頼性
SDカードには複数の規格が存在するため、復旧したいSDカードによってはデータ復元ソフトを利用できない可能性があります。また、データ復元自体が頻繁に行う作業ではないため、使用しやすいものでなければ専門知識が必要になってくる可能性があります。
中にはセキュリティに信用がおけない悪質なデータ復元ソフトも存在します。ソフトの評判や信頼性を確認したうえでダウンロードしなければ、ウイルス感染などの被害が発生することも考えられます。
SDカードでデータ復元ソフトを使用するときの注意点
前提として、SDカードでデータ復元ソフトを使用した自力での復旧はおすすめできません。誤った対処をすることで、SDカードの状態が悪化し、取り出せたはずのデータを取り出せなくなる可能性があるためです。
SDカードでデータ復元ソフトを使用するときの注意点は以下のようなものがあります。
- 軽度な論理障害しか復旧できない
- データが文字化けする可能性がある
- SDカードが完全に認識しなくなる可能性がある
軽度な論理障害以外でデータ復元ソフトを使用してデータを復元することはできません。むしろsdカードへの通電や、データの上書きによって、状態が悪化する可能性があります。
確実にデータを復元したい場合は、なるべくデータ復元ソフトを使用した自力での復旧は控え、データ復旧業者に相談することが最良の対策です。
プロの復旧業者へ相談する
ここまでで紹介した対処法で解決できない場合・少しでも物理的な障害が疑われる場合はこれ以上の作業は行わず、プロの復旧業者へ相談しましょう。
自力で対処できない障害が発生している際に誤った操作を行い通電することでSDカードに負荷がかかり、復旧業者での復旧も難しくなることもあります。また、物理的な障害が発生している場合は、専門の設備でエンジニアが手作業で復旧作業を行う必要があります。データ復旧業者での作業は動画を参考にしてください。
安全にデータを復旧したい・ご自分での復旧に不安がある場合はプロのデータ復旧業者へ相談しましょう。デジタルデータリカバリーは機器のご郵送も、お持ち込みでのデータ復旧も対応可能です。24時間365日ご相談を受け付けています。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
SDカードの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、SDカードに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。
大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。
SDカードが認識しない、パソコンが読み込まないときの注意点
SDカードが認識しない、パソコンが読み込まないときは、下記の5点に注意してください。SDカードに何らかの問題が発生している場合、次のような行為は大変危険です。
データの書き込み中・読み込み中に抜き差しを何度も繰り返さない
パソコンやデジタルカメラ、テレビなどでSDカードを認識しない時は、何度も抜き差しすることは避けましょう。保存データが消えてしまったり破損してしまう恐れがあります。一度抜き差しを行っても解決しなければ、自力で作業を試すのは控えましょう。
また、SDカードのデータを読み込んでいる最中に引き抜くことは危険です。データを処理している途中で強制終了すると、データが破損して認識できないことも多いです。データの書き込み中・読み込み中はSDカードが認識するまで待ってから抜き差ししましょう。
静電気に注意する
SDカードは静電気によって認識しない・反応しないなど、故障してしまうことがあるため注意が必要です。他の人にSDカードを手渡しする際や、カードリーダーやスマートフォンに入れるときに静電気が発生してしまい、認識しなくなるケースも少なくありません。
SDカードは簡単に抜き差しができる機器のため、取り扱いの際の静電気には気を付けましょう。作業を行う前に手を水で洗う、乾燥した環境で行わないなどの対策が大切です。
通電・再起動・強制終了を繰り返さない
機器に異常が起こっているときに電気を流し続けることはやめましょう。通電を続けることでSDカードのトラブルを悪化させる可能性が高いです。SDカードが認識しない際の最善策は、機器からSDカードを取り外して通電を避けることです。認識しなくなったSDカードのデータを救出したい場合はすぐに取り外すことを優先してください。
SDカードが認識しない・読み込まないトラブルが起こっているときは、再起動の繰り返しは避けましょう。再起動は機器に対して非常に負荷がかかる行為です。SDカードに何らかの障害が発生しているときに再起動を繰り返すと、認識しない状態からさらに復旧が不可能な状態まで悪化させてしまうリスクがあります。
SDカードを曲げない
認識しない、読み込まないSDカードが曲がっているときに、無理に元の形に戻そうとするのは危険です。SDカードは衝撃にとても弱い機器のため、力を加えてしまうことでデータが保存されているメモリチップなどを破損させてしまう恐れがあります。物理的な損傷があるSDカードからデータを取り出したい場合はむやみに触らないようにしましょう。
フォーマットしない
SDカードに論理障害や物理障害が発生し、データが破損すると「フォーマットしますか?」と操作中にメッセージが表示されることがあります。しかし、安易にフォーマットを実行するのは控えましょう。
フォーマットとは、保存データの管理・操作に必要な「ファイルシステム」と呼ばれる機能を再構成することです。
フォーマットを実行すると、データが再構築され、システムエラーを解決できる可能性がありますが、保存データへアクセスができなくなります。
以上の行為はSDカードに負荷をかけ、完全にデータが消えてしまう恐れがあります。また、SDカードに生じたエラーや破損の状態を悪化させしまい、一般的な専門業者ではデータを取り出すことが困難になるケースもあります。
デジタルデータリカバリーでは、他社様や製造メーカーでデータ復旧できなかった機器のご相談を7,000件以上いただいています。データ復旧の経験と知識が豊富なエンジニアが高度な技術と設備を駆使し、復旧作業を行います。SDカードが認識できず、大切なデータの復旧を希望する際はお気軽にご相談ください。SDカードを専門に復旧するエンジニアが、初期診断から復旧まで担当します。
【専門家が解説】SDカードが認識しないときの復旧事例
ここでは、デジタルデータリカバリーで実際に復旧したSDカードが認識しないケースの復旧実績を紹介します。
認識されないSDカードの復旧・復元
筐体 | microSDカード/32GB/Softbank/スマホで使用 |
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状態 | 3か月程前にSDカードが認識されない状態に。それ以前にも、データが勝手に消えていることがあった。 |
希望データ | 画像/動画 |
復旧期間 | 2日 |
結果 | ファイルシステムが破損しており、スキャンしてみないと分からない状態でしたが、スキャンによってデータ抽出を行え、全てのデータを復旧する事は出来なかったものの、希望データの一部を復旧することができました。 |
「機器に差し込んでください」と表示されるSDカードの復旧・復元
筐体 | SDカード/8GB/ELECOM製/デジタルカメラで使用 |
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状態 | 4か月程使用。PCにデータを取り込もうとした際に「PCに差し込んでください」と表示された。カメラでも認識されない。他社様に依頼するも、中の基盤まで障害が発生しているため、1か月はかかると診断された。 |
希望データ | 画像300枚程 |
復旧期間 | 2週間 |
結果 | コントローラ破損もしくはメモリチップ破損が起きている状態でしたが、修復を行い、拡張子別のデータ、フォルダー構成を抽出し、希望データをきれいに復旧することに成功しました。 |
デジタルデータリカバリーでは、SDカードが認識しないときに、復旧実績やノウハウを駆使してより確実にデータを復元することが可能です。診断~見積まで無料で受け付けていますんので、まずは相談ください。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
↓まずはお気軽にご相談ください↓
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
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対応メーカー例
SDカード 復元対応メーカー表
- Sandisk
- Toshiba
- Transcend
- Sony
- Panasonic
- Buffalo
- I-O Data
- Silicon power
- Kingston
- キオクシア
- エレコム
- HI-DISC
- Team
- SUPER TALENT
- radius
- ADATA
- プリンストン
- 三菱ケミカルメディア
- TDK
- リーダーメディアテクノ
- レキサーメディア
- ADTEC
- JVC
- 富士フイルム
- サムスン
- HP
- ESSENCORE
- ロジテック
- セルスター
- BLUEDOT
- ダダンドール
- アクシス
- ケンウッド
- LZeal Information Technology
- KINGMAX
- PQI
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- 旭東エレクトロニクス
- UMAX
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- ペンタックス
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※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
※その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
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どれくらい壊れている?
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復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
スマホ・ビデオカメラでSDカードが認識されない・読み込めない場合の対処法
補足として、スマートフォンやビデオカメラを使用している時にSDカードが認識されない、読み込めない場合の対処法も掲載します。
スマホでSDカードが認識できない場合の対処法
スマホでSDカードが認識できない場合、最初に本体の再起動を行いましょう。再起動してもSDカードが認識されない、読み込めない場合は、スマートフォンの電源を落とし、SDカードを抜き差しして認識するか試しましょう。
SDカードを再セットしても認識されない場合は、パソコンに接続し、認識できるか確認してください。難しいときは、こちらでスマホのデータ復旧方法を解説していますので是非参考にして下さい。
ビデオカメラ・デジタルカメラでSDカードが認識されない場合の対処法
ビデオカメラでSDカードが認識されない場合スマートフォンと同様に、本体の電源を落とし、ビデオカメラの再起動→本体の電源を落としてSDカードの抜き差し→パソコンに接続の順番で認識・読み込みができるか試してみましょう。
もしビデオカメラで使用しているSDカードからデータを取り出したい場合はこちらを参考にしてください。
また、デジタルカメラで撮影した写真などをSDカードに保存しているケースが多いです。写真の取り出しは通常のデータよりも複雑ですので、以下の記事から対処法を確認してください。
ドライブレコーダーでSDカードが認識できない場合の対処法
ドライブレコーダーでSDカードが認識できない、読み込めない場合はSDカードがドライブレコーダーの規格に合っているか確認し、再起動しましょう。
ドライブレコーダーでSDカードが認識できない場合の対処法はこちら
例外として事故の映像確認の際にデータが認識・再生できない場合は速やかにデータ復旧業者に相談しましょう。
自身で復旧作業を行うことで、事故映像の上書きや、SDカードの破損が進行し、映像が消えてしまう可能性があります。
データ復旧業者であれば高確率で物理的に破損したSDカードや、データ上書きされたSDカードからデータを取り出すことが可能です。
データ復旧は一発勝負です。緊急を要する場合は、相談実績41万件以上のデジタルデータリカバリーまでご相談ください。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。