- 電源は入るのに画面が真っ暗なまま
- サーバーが起動プロセスでフリーズする
- 頻繁な再起動やエラーメッセージが表示される
Dell製のパソコンやサーバーでこのようなトラブルが起きた際は、「ePSA診断」や「SupportAssist」を使って問題を絞り込むことが可能ですが、不用意に操作を進めてしまうと、誤った設定変更やデータ損失を招くリスクがあるため要注意です。
そこで本記事では、これらのツールの使い方をステップごとに解説し、ご自身の環境に最適な診断法がすぐに見つかるよう丁寧にご案内しています。
なお当社では初期診断とお見積りを無料でご提供。24時間365日体制で、専門スタッフが迅速に対応いたします。トラブル原因を正確に把握したい場合、今すぐご相談ください。
目次
Dellの診断ツールの種類と特徴
Dell製パソコンやサーバーには、故障や不具合を特定するための診断ツールが標準搭載されています。これらのツールは、使用状況や障害の程度に応じて使い分けることで、より正確な原因特定と早期解決が可能です。以下に、代表的な診断ツールの詳細を紹介します。
これらのツールはそれぞれ特性が異なるため、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。たとえば、OSが起動しない場合はePSA、Windowsが起動するならSupportAssist、サーバー機の場合はUSCといったように、状態に応じた判断が正確な障害特定への近道になります。
ただし、表示されたエラー内容によっては、部品の交換が必要だったり、データにアクセスできなくなっていたりする可能性もあります。異常の程度によっては、自己判断での対応がリスクを高めることもあるため、早い段階で専門業者の診断を受けることが重要です。
ePSA(Enhanced Pre-boot System Assessment)
パソコンの電源投入直後、OSを起動せずにハードウェアの診断ができるツールです。主にマザーボード、メモリ、CPU、HDD、ファンなどの基本構成部品を自動テストし、エラーがあればコード形式で表示されます。
OSが起動しない場合でも利用でき、初期トラブルの原因特定に最も有効な手段です。
Unified Server Configurator(USC)
Dellサーバー向けに提供される内蔵診断ツールで、F10キーから起動可能です。ハードウェア診断のほか、RAID構成やファームウェアの更新、サーバー構成管理なども行えます。
特にPowerEdgeシリーズなどのエンタープライズサーバーでは、保守やトラブルシューティング時に重宝される機能です。
SupportAssist(サポートアシスト)
Windowsが正常に起動している状態で使用するソフトウェア型の診断ツールです。パソコン内部の状態を自動チェックし、ハードウェア障害を検知すると、修復手順のガイドやDellサポートへの連携も行ってくれます。
ユーザーインターフェースが分かりやすく、初心者でも簡単に診断が行える点が特徴です。
オンライン診断(Dell公式Web診断)
ブラウザを使って、Dellのサポートサイトから直接診断を実行することができます。インターネット環境があれば、PCの自動検出や簡易スキャンを通じて、基本的な診断を手軽に行えます。「今すぐ診断したい」「SupportAssistが起動しない」といった場合にも便利な選択肢として活用できます。
診断結果の内容によっては、部品の交換や高度な復旧作業が必要となるケースも

ただし、診断結果の内容によっては、部品の交換や高度な復旧作業が必要となるケースもあります。特に大切なデータが保存されている場合は、自己判断による操作を避け、専門業者による正確な診断と対処を検討することが大切です。
当社では、初期診断とお見積りを無料で実施しており、24時間365日体制でサポートを提供しています。Dell製品のトラブルにお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

- 電源は入るのにパソコンがまったく起動しない
- サーバーで「ハードウェアエラー」の警告が表示される
- 動作が不安定で、再起動を繰り返してしまう
上記トラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、こうした症状がストレージ内部の劣化やファイルシステムの異常によるものである場合、無理に操作を続けるとデータの上書きやさらなる損傷を引き起こす恐れがあります。特にエラーを繰り返しながら使用を続けると、復旧の難易度が上がるため注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
起動時に利用できる診断方法
パソコンやサーバーが起動しない、またはOSが不安定な場合でも利用できる、起動前診断の方法を紹介します。
ePSA(Enhanced Pre-boot System Assessment)の起動方法
Dellパソコン・サーバー共通で利用できるハードウェア診断機能です。BIOSレベルで動作するため、OSが起動しない状態でも確認可能です。
- パソコンまたはサーバーの電源を入れます。
- Dellロゴが表示されたらすぐに【F12】キーを何度か押します。
- 「One Time Boot」メニューが表示されたら「Diagnostics」を選び、Enterキーを押します。
- ePSA診断が開始され、CPU・メモリ・HDDなどのテストが自動で進行します。
- 異常が検出された場合はエラーコードとQRコードが表示されます。
Unified Server Configurator(サーバー専用)での診断方法
Dellサーバーの場合は、Unified Server Configuratorから詳細な診断が行えます。
- サーバーの電源投入直後に【F10】キーを押します。
- 「System Services」メニューが起動したら「Hardware Diagnostics」を選択します。
- 表示されたメニューから、テスト項目を選択して診断を開始します。
Windows上で利用する診断方法
OSが正常に動作している場合は、Windows上でより詳細かつ使いやすい診断ツールを利用できます。
SupportAssistを使った診断方法
Dell製PCにプリインストールされている「SupportAssist」ソフトを使えば、ハードウェアスキャンから修復提案まで自動で行われます。
- Windowsを起動し、「スタートメニュー」→「SupportAssist」を起動します。
- 「ハードウェアスキャンを開始する」または「PCのスキャンを開始する」を選択します。
- 診断が自動で進行し、エラーがある場合は修復案内が表示されます。
Dell公式サイトのオンライン診断
Dell.com/support にアクセスし、Webブラウザ上から診断を実行することも可能です。
- インターネットブラウザで Dell公式サポートページにアクセスします。
- 「診断を開始」→「PCの検出」→「完全なハードウェア診断」を選択。
- Dellの診断ツールが自動でインストール・実行され、結果が表示されます。
診断中に異常が検出されると、エラーコードやQRコードが表示されます。コードをメモまたはスマートフォンで読み取り、Dellのサポートページで詳細な説明と対処方法を確認できます。ただし、診断ツールでHDDやメモリの故障が検出された場合は、速やかな対処が必要です。特にHDD障害時に放置するとデータの完全消失につながるリスクがあります。
Dellパソコンやサーバーの診断で異常が検出された場合や、データを救出したいときは、ぜひ当社にご相談ください。初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制で対応。最短即日の復旧対応が可能です。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。