- RAID構成のHDDが突然故障して起動しない
- ディスクの一部が見えず、データにアクセスできない
- RAID機器から異音がする、もしくはエラーメッセージが表示される
こうした症状が現れたとき、多くの場合RAID全体に何らかの障害が発生しており、個別HDDだけでなくシステム全体が機能停止している可能性があります。
この状態で電源の再投入やディスクの抜き差しなどを繰り返すと、RAIDの再構築が進んでしまい、元のデータ構造が破壊されるリスクが極めて高まります。重要な業務データを保存しているRAIDでは、データ損失の影響が大きくなります。誤操作で「二度と戻らない」事態を防ぐには、正しい対処を知ることが大切です。
本記事では、RAIDの基本構造から、障害発生時に起こりやすい誤対応のリスク、そして専門的にデータを復旧するための適切な手順について詳しく解説しています。
もしご自身での対応に少しでも不安がある場合は、RAID対応に特化した私たち専門業者が24時間365日、無料で状況を診断いたします。データ消失のリスクを最小限に抑えるためにも、今すぐご相談ください。
目次
RAIDとは?
RAID(レイド)とは、複数のHDDやSSDを組み合わせて1つのストレージとして扱う技術のことです。正式には「Redundant Array of Independent Disks(独立したディスクの冗長配列)」と呼ばれ、データの安全性や読み書き速度を向上させる目的で利用されます。
以下は、代表的なRAID構成です。
| RAID構成 | 最低必要HDD本数 | 容量例(1TBのHDD × 4本でRAID構築した場合) | 高速性 | 耐障害性 |
|---|---|---|---|---|
| RAID0 | 2本 | 4TB | ◎ | × |
| RAID1 | 2本 | 1TB | × | ○ |
| RAID5 | 3本 | 3TB | ○ | ○ |
| RAID6 | 4本 | 2TB | △ | ◎ |
| RAID10 | 4本 | 2TB | ○ | ◎ |
通常、パソコンや外付けHDDでは1台のディスクにデータを保存します。しかしRAIDでは、複数のディスクにデータを分散して保存したり、同じデータを複製して保存したりすることで、ディスク故障時のリスクを減らすことができます。この仕組みにより、サーバーやNASなど、大量のデータを安全に保管する必要がある環境で広く利用されています。
RAIDの特徴は、複数のディスクを組み合わせることで「速度向上」「故障対策」「容量拡張」といった効果を得られる点にあります。たとえば、データを複数のディスクに分散して書き込むことでアクセス速度を向上させたり、同じデータを複製して保存することで、1台のディスクが故障してもデータを保持できるようにしたりします。
RAID1(ミラーリング)
RAID1は「ミラーリング」と呼ばれる方式で、2台のHDDに同じデータを同時に保存する構成です。片方のディスクが故障しても、もう一方に同じデータが残るため、シンプルながら信頼性の高いRAIDとして広く利用されています。
構成が単純なためトラブル時の復旧も比較的わかりやすく、家庭用NASや小規模オフィスのデータ保存用途に適しています。ただし、2台のHDDを使用しても実際に利用できる容量は半分になるため、容量効率は高いとはいえません。そのため、信頼性を優先する小規模環境で選ばれることが多いRAID構成です。
RAID5(パリティ)
RAID5は3台以上のHDDで構成されるRAIDで、データと「パリティ」と呼ばれる復旧情報を分散して保存する仕組みになっています。1台のディスクが故障した場合でも、残りのディスクとパリティ情報からデータを復元できるため、容量効率と耐障害性のバランスが良い構成として多くのNASで採用されています。
特に4ベイNASではRAID5が標準的な構成として利用されることが多く、企業のファイルサーバーや共有ストレージでも広く使われています。ただし、近年はHDDの容量が大きくなっているため、ディスク故障後の再構築(リビルド)に長い時間がかかるケースがあり、その間に別のディスクが故障するとRAID全体が崩壊するリスクがあります。
RAID6(デュアルパリティ)
RAID6はRAID5をさらに強化した構成で、2種類のパリティ情報を保存することにより、同時に2台のHDDが故障してもデータを保持できる仕組みになっています。大容量NASではディスク故障後のリビルド時間が長くなるため、その間に追加故障が起こるリスクを考慮してRAID6が採用されるケースが増えています。
特に6ベイ以上のNASでは、RAID6を選択することで安全性を大きく高めることができます。その代わり、パリティに使用されるディスク容量が増えるため、RAID5と比べると利用できる容量は少なくなります。
RAID10(高速・高信頼)
RAID10はRAID1とRAID0を組み合わせた構成で、ミラーリングによる冗長性とストライピングによる高速アクセスを同時に実現する方式です。4台以上のHDDが必要になりますが、読み書き性能が高く、障害耐性にも優れていることから、データベースサーバーや仮想環境など、高速なストレージが必要な用途で利用されます。
ただしRAID1と同様にミラーリングを行うため、使用できる容量は全体の半分程度になります。そのため、容量効率よりも性能や信頼性を重視する環境に適しています。
NASでよく選ばれるRAID構成
実際のNAS運用では、搭載できるHDDの数によって選ばれるRAID構成がある程度決まってきます。2ベイNASではRAID1が基本構成となり、4ベイNASではRAID5が最も一般的です。6ベイ以上になると安全性を重視してRAID6を採用するケースが増え、性能を優先する環境ではRAID10が選択されることもあります。
RAIDはバックアップではない
最後に重要なポイントとして、RAIDはデータの冗長化技術であり、バックアップそのものではありません。RAIDはHDDの故障には強い仕組みですが、誤削除やランサムウェア、NAS本体の故障、RAID構成の崩壊などのトラブルには対応できません。
そのため、NASを安全に運用するためには、別のストレージやクラウドにバックアップを作成する仕組みを併用することが重要です。RAIDとバックアップを組み合わせることで、データ消失のリスクを大きく減らすことができます。
RAID故障の主な原因
RAIDの障害にはさまざまな原因があります。原因を見誤ると、誤った対処で状況を悪化させる可能性があります。ここでは代表的な原因を紹介します。
リビルド中の二次障害
1台のHDDが故障したまま使用を続けると、他のディスクにも負荷がかかり、障害が拡大する可能性があります。よくあるのは、リビルド中に2台目が故障するケースや、健康なHDDへの過負荷、無理な操作による全損です。自動でリビルドが始まる機種では、意図せず障害が悪化することもあります。
論理障害による構成エラー
HDDが正常でも、RAID構成情報やファイルシステムの異常によりアクセスできなくなることがあります。ファイルシステムの破損、RAID情報の消失、コントローラの故障、OSからの認識不良などが代表的な例です。構成情報が壊れると、すべてのHDDが正常でもシステムは起動しません。
破損の程度によっては、一部情報の欠損からファイルがまったく開けない状態まで幅があります。見た目は同じでも、内部構造や破損箇所によって復元方法は大きく異なり、対応には専門知識と専用ツールが必要です。専門業者に相談することをお勧めします。
物理障害による故障
HDDに物理的損傷があると、RAID全体の動作に大きく影響します。落下や衝撃、経年劣化、水濡れ、落雷などが原因です。個々のHDDが一部動作していても、RAIDとしては機能しないケースが多く見られます。無理な使用や自己修理は状況を悪化させるため、物理障害が疑われる場合は適切な診断と専門業者に相談することをおすすめします。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
これまで当社では以下の実績・強みに基づき、多くの法人様にご相談いただいてきました。
- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※1)
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)
- 他社で復旧不可とされた機器の対応実績8,000件以上(※3)
- ご依頼の約8割・48時間以内に復旧完了
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
RAID故障時の正しい対処法
故障したRAID構成のHDDは、一般的な操作では復旧が難しく、誤った対応は状態をさらに悪化させます。対応に不安がある場合や、重要なデータが保存されている場合には、早期にデータ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
すぐに電源を切る
RAID機器に異常が発生した場合、まず最初に行うべきは「通電の停止」です。内部の状態が不安定なまま稼働を続けると、さらなる損傷やデータ破損が進行する可能性があります。
- 電源ボタンで安全にシャットダウンできる場合は実行する
- 強制終了を避け、可能であればOSからの停止を優先する
- すでに電源が切れている場合は、そのままにして通電を避ける
HDDやRAIDに一切手を加えない
異常発生後、HDDの抜き差し、RAIDの再構築、ディスク交換などを行うのは非常に危険です。冗長性が失われた状態での操作は、元に戻せない損傷を引き起こす可能性があります。
- RAID管理ソフトの再構成やリビルドを行わない
- HDDを個別に他の機器に接続しようとしない
- 誤ってフォーマットや初期化を行わないよう注意する
データ復旧業者に相談する
RAID障害が発生した場合、自力での復旧は非常に難しく、誤った判断や操作が取り返しのつかない結果を招くことがあります。大切なデータを守るためには、無理に操作を続けず、速やかに実績のあるデータ復旧専門業者に相談することが重要です。
相談の際には、発生している障害の内容(エラーメッセージ、異音、挙動など)を簡単にメモしておくと、スムーズな診断につながります。また、HDDやRAID機器は静電気や衝撃から保護するため、丁寧に梱包し安全に保管しておくことが推奨されます。
デジタルデータリカバリーなら、24時間365日年中無休・最短即日復旧が可能です。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、17年連続で国内売上No.1(※1)。累計50万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は92.6%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備
復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数8,000件超(※4)」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
相談から初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
※4:算出期間:2016年6月1日~
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。











































