NEC製パソコンのハードディスクを交換したい、あるいはデータ復旧のために取り出したい──そう考えたとき、「自分で分解しても大丈夫だろうか」「壊してしまわないか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。分解作業は慎重に行わないと、取り返しのつかない損傷やデータ消失につながる可能性があります。
- ノートPCのHDDが故障し、データだけでも取り出したい
- 動作が重いためSSDへ交換したいが分解手順がわからない
- 一体型PCでHDDの場所すら特定できない
こうした場合、機種ごとの構造やネジの配置、内部ケーブルの取り扱いなどに注意が必要です。誤った方法で無理に取り外そうとすると、基板やコネクタを損傷してしまい、復旧できたはずのデータまでも失うリスクがあります。
本記事では、NECのノートPC・デスクトップ・一体型モデルにおけるHDDの安全な取り外し方法と、作業時に押さえるべき注意点、そして取り出したHDDからデータを扱う際のポイントまでを丁寧に解説しています。初めての方でも安心して作業に取り組める内容になっています。
「もし途中で壊してしまったら…」「中のデータを確実に守りたい」と不安がある方は、24時間365日対応の無料診断をご利用ください。安全かつ確実にデータを取り出すためのベストな方法をご案内します。
目次
HDD取り出し前の注意事項
ハードディスクの取り出し作業を行う前に、以下の点に十分注意してください。データが重要な場合や、内部構造に不安がある方は無理に行わず、専門業者へ相談することをおすすめします。
- 電源は完全にオフにすること：ACアダプタやバッテリー、周辺機器はすべて取り外してください。
- 静電気対策：静電気で基板が破損する恐れがあるため、静電気防止手袋などの使用を推奨します。
- データバックアップ：事前にバックアップまたはHDDクローンを作成してください。
- 機種ごとの構造を確認：同じNECでも型番によりネジ位置や開封構造が異なります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「ノートPCのHDDが故障し、データだけでも取り出したい」「動作が重いためSSDへ交換したいが分解手順がわからない」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、HDDが故障していたり、分解手順を誤った状態でSSDへの交換を試みると、自己流の対処はかえって悪化を招く恐れがあります。無理な取り外しや接続ミスによって、データが完全に失われたり、パーツを破損させるリスクがあるため、慎重な対応が求められます。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
ノートパソコンからの取り出し手順
ノートタイプのNECパソコンでは、裏蓋を開けるだけで比較的簡単にHDDへアクセスできるモデルが多く存在します。
バッテリーを取り外す
バッテリーが取り外せる機種では、作業前に必ず取り外してください。
- パソコンを裏返して、バッテリーロック解除スイッチを確認します。
- スライドボタンを解除し、バッテリーを引き出します。
- バッテリーが取り外せたら、静電気を避けて保管します。
裏蓋またはHDDカバーの取り外し
裏面のHDDカバーがネジで固定されている場合が多く、ドライバーで外すことで中のハードディスクが見えるようになります。
- ネジ位置を確認し、すべて外します（機種により本体ネジと兼用の場合あり）。
- プラスチックヘラなどを使ってカバーをそっと外します。
- HDDが見えたら、次の手順に進みます。
HDD本体の取り出し
HDDはコネクタに差し込まれて固定されているだけのケースが多く、端子側に負担をかけないよう慎重にスライドさせて取り外します。
- HDD脇の引き手またはタブを持ち、コネクタと逆方向にスライドさせます。
- コネクタが外れたら、HDDを上方向に優しく持ち上げます。
- HDDにマウンターが付いていれば、側面ネジを外して取り外します。
デスクトップ・一体型パソコンの取り出し方
NECのデスクトップや一体型PCは、HDDが筐体の奥に配置されているため、分解手順や配線に注意が必要です。
電源と周辺機器の取り外し
感電やショートを避けるため、あらゆる接続を外してから分解を行います。
- 電源ケーブル、USB機器、ディスプレイケーブル、B-CASカードなどをすべて外します。
- 本体背面にある電源スイッチがオフになっていることを確認します。
背面・側面カバーの取り外し
カバーの構造は機種によって異なりますが、背面や側面のネジを外すと筐体が開きます。
- 背面または側面のネジをドライバーで外します。
- 引っ掛かりに注意しながら、手前または上方向にカバーをスライドさせて外します。
- 内部のHDDが見えるようになります。
HDDとマウンタの取り外し
HDDはマウンターや金具にネジ固定され、SATAケーブルと電源ケーブルが接続されています。
- SATAケーブルと電源ケーブルを丁寧に抜きます。
- HDDを固定しているネジを外します。
- マウンターごと取り出し、HDD本体を分離する場合は側面のネジを外します。
注意点と専門業者への相談のすすめ
近年のNEC製PCではHDDではなくSSD（特にM.2/NVMe）を搭載しているモデルも多く、構造が異なります。また、HDDが基板裏や特殊構造に埋め込まれている場合、無理に取り出そうとすると破損の危険があります。
特に以下のような状況では、データ復旧専門業者への相談をおすすめします。
- HDDの位置が分からない、分解が難しい構造になっている。
- データが重要で、取り出しに失敗したくない。
- HDDから異音（カチカチ、ガリガリ）がしている。
- 通電するとフリーズ・再起動を繰り返す。
HDDの物理的な取り出しや内部診断には、高度な技術と専用の設備が不可欠です。特に、内部の部品は非常に繊細であり、わずかなホコリでも損傷の原因となるため、作業にはクリーンルームと呼ばれる清浄な環境が必要になります。
当社デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績（期間：2011年1月以降）と、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）を誇っています。
クラス100のクリーンルームを完備し、空気中の微粒子を極限まで除去した環境で、安全かつ正確なHDD取り出しと復旧を実現しています。ハードディスクの取り出しでお困りの際は、初期診断・見積り無料、24時間365日対応の当社にぜひご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なHDDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のHDDの復旧に成功してきました。HDDの復旧事例が多いのには、理由があります。
復旧の研究開発が活発
従来、記録面に傷があるHDDは復旧が極めて困難とされ、対応を断念せざるを得ない状況でした。
しかし弊社では、専用設備の導入や海外研修を通じた技術開発により、記録面を安全に処理する独自の研磨技術を確立。これにより、傷のあるHDDからのデータ復旧率を大幅に高めることに成功しています。
東京都経営革新優秀賞を受賞
過去不可能とされていた傷のついたHDDからのデータ復旧率を大幅に向上させたことや、市場ニーズに迅速に対応し、復旧対象媒体を拡大した取り組みが認められ、2021年11月25日に東京都経営革新優秀賞を受賞しています。
国内最高峰の復旧設備
HDD復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます：
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業（専用クリーンルーム完備）
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
