「外付けHDDをパソコンから外したら、中のデータが消えてしまった…」──そんな経験をお持ちの方は少なくありません。以下のようなトラブルが発生することがあります。
- HDDを取り外した後、フォルダやファイルが開けなくなった
- 「ファイルが破損しています」と表示される
- エクスプローラー上でHDDが認識されなくなる
これらの問題の多くは、外付けHDDを「安全な取り外し」手順を踏まずに抜いてしまったことが原因です。
不用意な取り外しは、保存データの破損やファイルシステムのエラーを引き起こし、最悪の場合、大切なバックアップデータが失われるリスクもあります。
この記事では、外付けHDDを安全に取り外すための正しい方法と、万が一エラーが発生した際の具体的な対処法について詳しく解説します。
すでにデータが見えなくなってしまった場合でも、24時間365日対応の無料診断にて現状を正確に把握することが可能です。まずはお気軽にご相談ください。
目次
外付けHDD取り外しでよくあるトラブルとその原因
外付けHDDを取り外す際に直面しやすいトラブルは様々です。まずは、なぜこれらの問題が発生するのかを知り、その対処法を確認しましょう。
HDDが安全に取り外せない
外付けHDDを安全に取り外そうとしても、タスクトレイから取り外せないケースがあります。これはシステムがまだHDDにアクセスしている場合に起こります。
ファイルアクセス中の取り外し
ファイルを開いた状態でHDDを取り外そうとすると、データが破損する可能性があります。取り外す前に必ずファイルやプログラムを全て閉じる必要があります。
ドライバーの不具合
外付けHDDのドライバーに問題がある場合、取り外しが正常に機能しないことがあります。ドライバーを更新する必要があるかもしれません。
バックグラウンドでのアクセス
バックグラウンドで動作しているプログラムがHDDにアクセスしていると、安全に取り外すことができません。タスクマネージャーでこれらのプロセスを確認し、終了させる必要があります。
HDDの物理障害

外付けHDDは内蔵HDDと比較して、屋外使用や高温多湿といった環境要因の影響を受けやすく、相対的に寿命が短くなる傾向があります。内部パーツの破損などに起因する物理障害が発生した場合、通常の操作では改善が見込めず、不適切な対応によって障害が深刻化する恐れがあります。重要なデータが保存されている場合には、専門的な知識と設備を備えたデータ復旧の専門業者に相談するのをおすすめします。
物理障害の詳細については、こちらの記事もあわせてご参照ください。

デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
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外付けHDDの安全な取り外し方法とトラブル対処法
ここでは、外付けHDDを安全に取り外すための具体的な手順と、万が一エラーが発生した際の対処法について解説します。各対処法について詳細に解説しますが、これらは主に軽度な論理障害を想定した対応です。ハードウェアの物理的な損傷が疑われる場合には、早急に専門のデータ復旧業者へのご相談をおすすめします。
しばらく待つ
HDDが「使用中」となる原因の一部は、Windowsによる遅延書き込みやキャッシュ処理です。処理が完了すれば、自動的に解除される場合があります。
- HDDのアクセスランプ(LED)が点滅していないか確認します。
- 点滅している場合はデータの読み書き中の可能性があるため、絶対に取り外さないでください。
- アクセスが完全に止まっている場合でも、念のため3~5分程度待機してから取り外しを試みます。
タスクトレイからの安全な取り外し手順
外付けHDDを正しく取り外すためには、以下の手順に従って操作しましょう。
- 画面右下のタスクトレイにある「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンをクリックします。
- 取り外したい外付けHDDを選択し、「取り外し」をクリックします。
- 「ハードウェアの安全な取り外しが完了しました」というメッセージが表示されたら、HDDのUSBケーブルを抜いて電源をOFFにします。
すべてのファイル・アプリケーションを閉じる
外付けHDDにあるファイルや、それを使用しているアプリケーションが開いている場合、「使用中」と認識されます。まずは以下の手順で確実に終了させましょう。
- Photoshop、Excel、動画再生ソフトなど、HDDに保存されたファイルを開いている可能性のあるソフトをすべて終了します。
- エクスプローラーでHDD内のフォルダが開かれていないか確認し、開いていればすべて閉じます。
- ステータスバー(画面右下)やタスクバーの常駐アプリも確認し、HDDに関係するものが起動中なら終了します。
- その後、「安全な取り外し」アイコンから再度取り外しを試みてください。
バックグラウンドプロセスを停止する
表に見えないバックグラウンドでHDDにアクセスしているプログラム(クラウド同期、ウイルススキャン、バックアップなど)も「使用中」の原因となります。
- 「Ctrl + Shift + Esc」キーでタスクマネージャーを開きます。
- 「プロセス」タブから以下のような項目を探します:
・ウイルス対策ソフト(Windows Defender、McAfee、ウイルスバスターなど)
・クラウド同期ソフト(OneDrive、Google Drive、Dropboxなど)
・バックアップソフト(Acronis、EaseUS、BunBackupなど) - 対象プロセスを右クリックして「タスクの終了」を選びます。
- 終了後、数十秒待ってから「ハードウェアの安全な取り外し」機能でHDDを取り外します。
ドライバーを更新する
HDDドライバーの不具合により、アクセスが正常に解除されないケースもあります。デバイスマネージャーから最新版へ更新を行いましょう。
- 「Windowsキー + X」→「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「ディスクドライブ」から対象の外付けHDDを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択。
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックし、案内に従って更新を行います。
- 完了後、再起動してHDDの取り外しを再試行します。
エクスプローラーやPCを再起動する
エクスプローラーやWindowsそのものが一時的にHDDをロックしている場合は、再起動によって強制的に開放できます。
- 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開きます。
- 「explorer.exe」を探して右クリック→「タスクの終了」→「ファイル」→「新しいタスクの実行」→「explorer」と入力してエクスプローラーを再起動します。
- それでも取り外せない場合は、PC自体を再起動し、起動後にHDDを取り外してください。
最終手段としてシャットダウン
すべての方法を試してもHDDが使用中のままの場合、PCのシャットダウンによって全プロセスが強制終了され、安全に取り外せます。
- スタートボタン→「電源」→「シャットダウン」を選択します(再起動やスリープでは不可)。
- 電源が完全に切れたことを確認してから、HDDのケーブルを取り外します。
- その後、PCを再起動して、HDDが破損していないか確認します。
専門業者に相談する
「取り外せないから」と言って、外付けHDDを強引に抜くのは非常に危険です。ファイルシステムの破損、データ消失、最悪の場合は物理障害を引き起こす可能性があります。
何度試しても解決しない、またはHDDが認識しなくなった場合は、自力での復旧を止め、速やかにデータ復旧の専門業者にご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なHDDの復旧事例が多いのか

デジタルデータリカバリーはこれまで数々のHDDの復旧に成功してきました。HDDの復旧事例が多いのには、理由があります。
復旧の研究開発が活発
従来、記録面に傷があるHDDは復旧が極めて困難とされ、対応を断念せざるを得ない状況でした。
しかし弊社では、専用設備の導入や海外研修を通じた技術開発により、記録面を安全に処理する独自の研磨技術を確立。これにより、傷のあるHDDからのデータ復旧率を大幅に高めることに成功しています。
東京都経営革新優秀賞を受賞

過去不可能とされていた傷のついたHDDからのデータ復旧率を大幅に向上させたことや、市場ニーズに迅速に対応し、復旧対象媒体を拡大した取り組みが認められ、2021年11月25日に東京都経営革新優秀賞を受賞しています。
国内最高峰の復旧設備

HDD復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。