HDDの復元作業を行った後、パソコンがHDDを認識しない場合があります。データ復元は成功したものの、システムにHDDが表示されないという状況は非常に困難で不安です。
本記事では、HDDが認識されない主な原因とその対処法を詳しく解説し、データを安全に取り出す方法をご紹介します。物理的な損傷が疑われる場合には、自力での対応は避け、データ復旧の専門業者に相談することを強く推奨します。
目次
HDDが認識されない原因
HDDを復元した後に認識されない場合、いくつかの原因が考えられます。これらを順番に確認し、適切な対処法を実行することで問題を解決できる可能性があります。
復元作業が不完全
復元プロセスが正しく完了していない場合、HDDが認識されないことがあります。特に、復元ソフトウェアのエラーや不具合が原因で、HDDの構造が正しく再構築されていないことが考えられます。
ドライバーの問題
パソコンがHDDを認識するためには、正しいドライバーが必要です。デバイスマネージャーで確認し、HDDのドライバーが適切にインストールされているか、または最新の状態か確認しましょう。
パーティションの問題
復元したHDDが正しくパーティション分割されていない場合、システムが認識できないことがあります。「ディスクの管理」ツールを使用して、HDDの状態を確認し、必要に応じてパーティションを再作成する必要があります。
BIOS/UEFIの設定
BIOS/UEFIでHDDが認識されていない場合、パソコンがHDDを正しく起動できません。特にSATAモードや接続設定に問題がある可能性があります。BIOSにアクセスして設定を確認しましょう。
物理的な損傷
HDDの復元作業中に、物理的な損傷が生じた可能性があります。特に、異音がする場合や、HDDが全く動作しない場合は、内部の機械部品が破損している可能性が高いです。このような場合は自力での復旧は難しいため、専門業者に相談することを強く推奨します。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上(算出期間:2011年1月1日〜)の豊富な相談実績を持ち、物理的な故障や重度のデータトラブルなど、さまざまなケースにおいて正確な初期診断を行い、問題の原因を迅速かつ的確に特定します。
安心してサービスを利用できるよう初期診断を無料で提供するなど、サポート体制を整えており、電話受付も24時間365日対応しているため、いつでも困ったときにご連絡いただけます。データトラブルにお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
ファイルシステムの破損
HDDのファイルシステムが破損していると、システムがHDDを認識しないことがあります。「チェックディスク」ツールを使用してファイルシステムの整合性を確認し、必要に応じて修復を行います。
HDDが認識されない場合の対処法
HDDが認識されない場合でも、適切な手順を踏むことで問題を解決できる場合があります。以下の対処法を試してみましょう。下記の対処法を試しても認識できなかった場合はデータ復旧業者に依頼することを検討してください。
復元プロセスの再実行
復元ソフトウェアで復元作業が正しく行われなかった場合、再度プロセスを実行する必要があります。以下の手順で復元プロセスをやり直しましょう。
- 復元ソフトウェアを再起動する。
- 復元したいHDDを選択し、再度スキャンを行う。
- 復元プロセスが完了するまで待つ。
- 復元が正しく完了したか確認し、HDDを再接続する。
ドライバーの更新
デバイスマネージャーでHDDのドライバーが正しくインストールされているか確認し、必要に応じて更新または再インストールを行います。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択する。
- 「ディスクドライブ」を展開し、復元したHDDを右クリックする。
- 「ドライバーの更新」を選択し、最新のドライバーを検索してインストールする。
- 更新後、パソコンを再起動してHDDが認識されるか確認する。
パーティションの再作成
「ディスクの管理」ツールでHDDが表示されているか確認し、パーティションが正しく設定されていない場合は再作成を行います。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択する。
- 復元したHDDが表示されているか確認する。
- 表示されているがパーティションがない場合、「新しいシンプル ボリューム」を作成する。
- パーティションが作成されたら、フォーマットを実行し、HDDが正常に動作するか確認する。
BIOS/UEFIの確認と設定変更
BIOSまたはUEFIでHDDが認識されているか確認し、必要に応じて設定を変更します。
- パソコンを再起動し、起動時に「F2」キーを連打してBIOS/UEFIに入る。
- 「Storage」または「SATA設定」の項目を確認する。
- HDDが認識されていない場合、「SATAモード」を変更する(例:AHCIからIDEに変更)。
- 設定を保存して再起動し、HDDが認識されるか確認する。
物理的な損傷の確認
HDDが物理的に損傷している場合、自力での復旧は困難です。異音がする場合はすぐに操作を中止し、専門業者に相談しましょう。
ファイルシステムの修復
ファイルシステムが破損している場合は、「チェックディスク」ツールで修復を試みます。
- 「スタート」メニューから「コマンドプロンプト」を管理者権限で起動する。
- 次のコマンドを入力する:「chkdsk X: /f」(XはHDDのドライブレター)。
- 処理が完了するまで待ち、HDDが修復されたか確認する。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。