突然HDDが壊れてしまい、大切な写真や書類が取り出せなくなった…。そんなときに頼りになるのが「データ復元ソフト」です。
この記事では、壊れたHDDから自力でデータを取り出すための無料ソフトと、その基本的な仕組みをわかりやすく解説します。物理障害と論理障害の違いを踏まえつつ、無料で試せる主要ソフトの使い方も紹介します。
目次
HDDが壊れる原因と復旧の仕組み
HDDはデータを「プラッタ」と呼ばれる磁気円盤に記録しています。データを削除してもすぐに完全に消えるわけではなく、上書きされるまでは記憶領域に情報が残っているため、復元が可能な場合があります。ただし、障害の種類によって対応方法が異なります。
論理障害(ソフトウェア的な問題)

誤ってファイルを削除した、ドライブをフォーマットした、OSが起動しないといったトラブルは、論理障害に分類されます。この場合、HDD自体は正常に動作しているため、無料のデータ復元ソフトで一部のデータを取り戻せることもあります。
ただし、上書きや誤操作によって復旧の難易度が上がるため、慎重な対応が求められます。
物理障害(ハードウェアの破損)

HDDが認識されない、異音がする、落下や水没によって部品が破損したといった症状は、物理障害に該当します。こうした場合、HDDの内部構造そのものに問題が生じているため、個人での復元は困難です。そのまま使用を続けると、復旧が困難になる可能性があります。誤った操作を避け、まずは正確な診断を受けることが、データを守る第一歩です。
その点、データが壊れた原因がソフトの問題でも、機器の故障でも、どちらのケースでもしっかり対応できるのが、デジタルデータリカバリーの強みです。専門チームがストレージの状態を詳しく調べ、壊れたファイルの構造まで正確に解析することで、大切なデータをできる限り元の形に戻せるよう全力で対応しています。
これまでに46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を有し、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)を達成しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しておりますので、お困りの際はいつでもご相談ください。
壊れたHDDからデータを取り出すフリーソフト
以下のソフトウェアは、いずれも無料で利用可能です。HDDの状態によって復元の成功率は異なりますが、まずは試してみる価値があります。
EaseUS Data Recovery Wizard Free
世界160カ国以上で利用される実績のあるソフト。WindowsとMac両対応で、プレビュー機能付き。
- EaseUS公式サイトからソフトをダウンロードします。
- スキャン対象のHDDを選び、クイックスキャン・ディープスキャンを実行。
- 復元したいファイルを選んで保存します。
Recuva
CCleanerで有名なPiriform社が提供するWindows専用ソフト。削除されたファイルやフォーマットしたHDDから復旧可能です。
- 公式サイトからRecuvaをインストールします。
- 起動後、復元対象のファイル形式や場所を指定します。
- スキャン後、表示されたファイルから必要なものを選択し、復元します。
DiskDigger
Windows対応の復元ツールで、画像や動画など特定のファイル形式に特化してスキャン可能です。
- DiskDigger公式ページからソフトをダウンロードします。
- スキャン対象のドライブを選択し、「ディープスキャン」を実行します。
- 表示されたファイルの中から必要なものを選び、「保存」をクリックします。
Recoverit Data Recovery
1000種類以上のファイル形式に対応する総合復元ツール。無料版でもプレビューが可能です。
- 公式サイトからRecoveritをダウンロード・インストールします。
- 起動して対象のドライブをスキャンします。
- 復元可能なファイルが表示されたら、必要なものを選択し保存します。
これらの無料ソフトを使用する際には、以下の点に注意してください。
- 復元ソフトは別のドライブにインストールする:データが上書きされないよう、対象のHDDとは異なる場所にインストールしてください。
- 物理障害が疑われる場合は触らない:異音がする、認識されない場合は通電を避け、すぐに専門業者へ相談してください。
- 復元は早めに行う:削除やフォーマット後に新たな書き込みがあると、元のデータが上書きされ復元できなくなります。
HDDに物理的な損傷がある場合や、上記のフリーソフトで復元できなかった場合は、専門業者への依頼が最も確実な方法です。
当社は、クリーンルーム完備で高度な物理復旧にも対応し、15,000種類以上の障害データベースを活用して正確な診断と復旧を実現しています。
初期診断・お見積りは無料。24時間365日対応のサポート体制で、急なトラブルにも迅速に対応します。まずはお気軽にご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。