HDDの寿命が平均3~5年とされていることをご存じでしょうか。これは主要メーカーが提示する設計値や保証期間からも裏付けられており、使用環境や用途にかかわらず、HDDは時間の経過とともに劣化していきます。
HDDの寿命は、使用環境や製品の仕様によって異なりますが、主要メーカーが公表する保証年数や稼働時間の目安から「交換すべきタイミング」を見極めることが可能です。
本記事では、HDDのリアルな使用年数の目安と、買い替えの判断基準について詳しく解説します。もし「不調の兆候に気づいた」「データにアクセスできなくなった」という方は、初期診断を無料で実施しておりますので、お気軽にご相談ください。
目次
HDDの寿命は平均3~5年
HDD(ハードディスクドライブ)は経年劣化する部品であり、どんなに丁寧に使っていても、内部摩耗や磁気劣化によっていずれ故障します。まずは、主要メーカーが公表している仕様をもとに、HDDの寿命設計について確認しましょう。
主要メーカーの寿命設計と保証期間
Western DigitalやSeagate、東芝といった大手メーカーは、用途に応じた複数のモデルを展開し、それぞれに耐久性や保証期間の違いがあります。
たとえば、NASやデータセンター向けのモデルではMTBF(平均故障間隔)が100万~250万時間と長く設定されている一方で、一般向けのモデルでは寿命の目安が約5年前後となっています。また、HDDの寿命を示す指標には「MTBF(平均故障間隔)」「MTTF(平均故障時間)」があり、各メーカーが用途別に異なる値を設定しています。
Western Digitalの寿命とシリーズ別の違い
Western Digital(WD)は用途ごとに「Blue」「Black」「Red」「Gold」などのシリーズを展開し、耐久性や保証期間に明確な違いがあります。
- WD Blue:一般PC向け。MTBF非公表だが目安は約5年。保証2年。
- WD Black:高性能PC向け。保証5年で信頼性重視のモデル。
- WD Red:NAS用モデル。MTBF100万時間、保証3年。
- WD Red Pro:高負荷NAS用。MTBF200万時間、保証5年。
- WD Gold:データセンター向け。MTBF250万時間、保証5年。
Seagateの寿命と用途別モデルの特性
Seagateも用途別に「BarraCuda」「IronWolf」「Exos」などのシリーズを展開し、特に「Pro」モデルは保証5年と高耐久性を実現しています。
- BarraCuda:一般PC向け。推定MTBF約60万時間、保証2年。
- BarraCuda Pro:高性能PC向け。MTBF非公表、24時間稼働対応、保証5年。
- IronWolf:NAS用。MTBF100万時間、保証3年。
- IronWolf Pro:NAS高負荷向け。MTBF250万時間、保証5年。
- Exos:データセンター向け。MTBF250万時間、保証5年。
東芝HDDの寿命仕様とMTTFの目安
東芝は一般向けから監視・業務用までラインナップがあり、公式にMTTF(平均故障時間)を公開しているのが特徴です。
- P300/X300:一般PC向け。MTTF約60万時間、保証2年。
- N300:NAS向け。MTTF100万時間、保証3年。
- S300/S300 Pro:監視用。最大120万時間、保証3~5年。
- MGシリーズ:エンタープライズ向け。MTBF250万時間級、保証5年。
このように、HDDは設計段階で寿命が想定されている部品であるため、突然の故障は決して珍しいことではありません。定期的なバックアップが重要である一方で、予期せぬトラブルが発生した際には、迅速かつ的確な対応が求められます。
万が一、HDDからデータが読み取れなくなった場合は、早めの専門相談が肝心です。当社ではHDDに関する豊富な知見と高度な解析技術を活かし、最適な復旧プランをご提案しています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応可能です。HDDに異常を感じたら、お気軽にご相談ください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

データトラブルが起きた場合、多くの方がメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
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大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
HDD寿命の兆候と買い替え判断のポイント
設計寿命や保証期間を過ぎたHDDは、いつ故障してもおかしくない状態になります。以下のポイントをチェックすることで、早めの判断と安全なデータ移行が可能になります。
HDD交換の目安になる4つの基準
HDDは完全に壊れる前に、さまざまな前兆を示します。重要データを扱う場合は、以下のいずれかに当てはまる時点で交換・バックアップを検討しましょう。
使用年数:3~5年を超えたら交換を検討
HDDは一般的に、使用開始から3~5年が寿命の目安とされています。特に5年を超えると内部部品の劣化が進行し、突発的な故障リスクが高まります。
- 使用開始から4年を超えたHDDは、重要データを含むなら早めの交換を検討。
- WDも「5年使用がひとつの目安」と公式に言及。
- NAS用でも設計寿命に基づく更新が推奨されます。
稼働時間:S.M.A.R.T.で通算1万時間が目安
「Power-On Hours(通算稼働時間)」が累積1万時間を超えると、信頼性が低下するとされています。
- 「CrystalDiskInfo」などのツールで稼働時間を確認。
- 1日8時間稼働なら3年半、24時間稼働なら1.2年程度で1万時間に達します。
- 数値が大きい場合は、バックアップを行い交換準備を。
異音・速度低下などの動作不良
HDDの物理劣化が進行すると、動作にさまざまな異常が現れます。異音は特に危険な兆候であり、放置すると完全故障へ直結する可能性があります。
- 「カリカリ」「ガリガリ」といった異常音が出始めたら即座に使用を停止。
- 起動に時間がかかる、フォルダを開くのが遅いなどの速度低下も要注意。
- S.M.A.R.T.情報で「代替処理済のセクタ数」や「リードエラー率」などの警告が出ていれば故障が近い。
保証切れを機に交換を計画
保証期間はメーカーが耐久性に自信を持つ年数の目安です。保証が終了したタイミングは、故障前の安全な交換チャンスです。
- 保証が切れる前にバックアップとクローン作成を実施。
- 重要データがある場合は、同容量または大容量の新品HDDへ早めに移行。
- 保証終了後の故障はメーカー無償対応が受けられないため、特に注意。
突然のHDD故障に備えるためには?
どれほど注意していても、HDDは突発的に故障することがあります。特に5年以上使用しているHDDでは、バックアップが間に合わず大切なデータを失うケースも珍しくありません。
異音がするHDDを通電し続けたり、自力で分解したりすると、復旧可能な状態を一気に破壊してしまうリスクがあります。こうした場合、専門業者による適切な処置が最も安全です。
電源を切り、通電を控える
異音や異常動作が見られた場合は、まず電源を切ることが最優先です。物理障害が進行している可能性があり、稼働を続けることでプラッタやヘッドが損傷する恐れがあります。
- 異音発生中の通電は、データ記録面への傷を拡大させる。
- HDD内部がすでに損傷している場合、回復不能のダメージが加わる可能性がある。
- 通電中に動作が止まった場合は、すぐに電源を切って専門業者に相談。
自己判断での分解や修復は避ける
HDD内部は微細な部品で構成されており、ホコリ一粒が入るだけでデータ復旧の可能性が失われます。特にクリーンルーム外での分解は致命的です。
- HDD内部は無塵環境でなければ扱えない精密構造。
- 分解で保証も失効し、復旧業者も受け付けられないことがある。
- ネットで紹介される「冷凍法」などの民間療法は推奨不可。
データ復旧の専門業者に相談する
大切な写真、仕事のファイル、顧客情報…。失いたくないデータがある場合、最も確実なのはプロへの依頼です。
- 初期診断と見積もりが無料で受けられるため、費用面も安心。
- クリーンルーム・専用設備での作業により、復旧成功率が格段に高まる。
- 障害レベルに応じた適切な対応で、不要なデータ損失を防げる。
HDDは、ある日突然動かなくなることがあります。特に「異音」「読込の異常」「経年劣化の進行」が見られる場合、早めの判断がデータを守る鍵です。
当社では、初期診断無料・24時間365日受付のサポート体制で、大切なデータの復旧に対応しています。些細な不安でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
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一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
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電話番号:0800-333-6302
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。