外付けHDDをWindowsのエラーチェック(chkdsk)で確認しようとしたものの、
- 「検査中です」のまま数時間進まない
- %表示が止まり、完了の気配がない
- パソコンが重くなり、操作を受け付けない
こうした状況が続く場合、単なる待機では解決しない深刻な原因が潜んでいる可能性があります。強制終了や再起動を繰り返すと、HDDの状態をさらに悪化させ、最悪の場合はデータそのものが消失してしまう恐れもあります。
本記事では、外付けHDDのエラーチェック(chkdsk)が終わらない理由と、状態に応じた正しい対処法について、専門的かつ実用的な観点から丁寧に解説します。
もしすでに不安定な状態が続いている場合は、24時間365日対応の無料診断をぜひご活用ください。あなたの大切なデータを守るため、最適なアドバイスをご提供いたします。
目次
外付けHDDのエラーチェックが終わらない原因
エラーチェックが進まない、終了しない場合、原因は一つではなく複数の要素が絡んでいることがあります。ここでは、代表的な原因を6つに分類し、それぞれの背景と注意点を解説します。
接続不良やUSBケーブル・ポートの問題
HDDがPCに正しく認識されないと、エラーチェックも途中で止まってしまいます。とくにUSBハブを使用している場合や、ケーブルの断線・劣化があると、通信が不安定になる可能性があります。
ドライブレターが割り当てられていない
WindowsにHDD自体は認識されていても、ドライブレターがないとchkdskが実行されません。「ディスクの管理」で確認しましょう。
管理者権限の不足
chkdskはシステムへの変更を伴うため、管理者権限が必要です。一般ユーザーで実行すると、途中で止まったり、アクセス拒否される場合があります。
ファイルシステムやデータの破損
ファイルシステム(NTFS、FAT32など)が破損していると、チェックが進まず無限ループに陥ることもあります。
バックグラウンドアプリや外部機器の干渉
他のアプリがディスクを使用していたり、外部機器が干渉していると、chkdskの動作に支障が出ることがあります。
HDDの物理的な故障や不良セクタ

HDDにバッドセクタが存在する場合、チェック作業が一向に進まず、作業が止まったままになることがあります。そのまま放置すると状態が悪化する危険があり、特に異音が発生している場合は注意が必要です。
エラーチェックが終わらないときの対処法
ここでは、前章で解説した原因ごとに、具体的な対処法を整理しています。すべてのステップを試すことで、問題の特定と改善が可能です。
USB接続環境を見直す手順
まずは物理的な接続状況を見直すことが重要です。ケーブルやポートの問題で認識が不安定な場合があります。
- 外付けHDDを一度取り外し、別のUSBポートに接続し直します。
- 可能であれば別のUSBケーブルに交換して再接続します。
- USBハブを使用している場合は、直接PC本体のポートに接続してください。
ドライブレターを割り当てる方法
ドライブレターが割り当てられていないと、chkdskコマンドが実行できません。手動で割り当ててみましょう。
- 「スタート」→「ディスクの管理」を開きます。
- 外付けHDDを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
- 「追加」または「変更」で任意のドライブ文字を割り当てて「OK」をクリックします。
管理者権限でchkdskを実行する方法
通常の方法ではchkdskが途中で止まることがあります。管理者権限での実行が必要です。
- 「スタート」メニューで「cmd」と入力します。
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- chkdsk X: /f /r(Xは外付けHDDのドライブ文字)と入力してEnterを押します。
バックグラウンドアプリや外部機器を停止する手順
他のアプリや外部機器がHDDにアクセスしていると、エラーチェックに支障が出ます。
- 不要なソフトウェア(ウイルス対策ソフトなど)を一時的に終了します。
- HDD以外のUSB機器(プリンター、カードリーダー等)を外します。
- 再起動後、chkdskを再度実行します。
HDDの物理状態を確認する方法
異音や発熱がある場合、HDDが物理的に損傷している可能性があります。
- HDDを耳元に当て、異音(カチカチ音やブーン音など)がないか確認します。
- 発熱が異常でないか手で触ってチェックします。
- 異常が見られる場合は、それ以上の操作をせず、データのバックアップまたは復旧業者への相談を検討してください。
診断ツールや専門業者への相談方法
自力での対応が難しい場合は、専用ツールや専門業者の力を借りることが最も安全です。
- HDDのメーカー公式サイトから診断ツール(例:SeaTools、WD Drive Utilitiesなど)をダウンロードして実行します。
- 診断結果でエラーが出た場合は、自己対処を避け、早急に専門業者に相談してください。
- 当社では無料の初期診断を行っております。物理障害・論理障害問わず、年中無休で対応しています。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。