- 最近パソコンの動作が極端に遅くなった
- ファイルを開こうとするとフリーズする
- 「CRCエラー」や「読み取りエラー」が頻発している
このような症状が続いている場合、原因はHDD内の「不良セクタ」の発生である可能性が高いです。不良セクタとは、読み書きが正常に行えなくなったHDD内部の記録領域のことで、長年の使用や物理的ダメージなどによって蓄積していきます。
特に不良セクタが急増している状態を放置すると、保存データが突然開けなくなったり、起動そのものができなくなる深刻な障害に発展する危険性があります。
この記事では、不良セクタが発生する主な原因や代表的な症状、そしてデータを安全に守るために必要な正しい対処法を、専門的な視点からわかりやすくご紹介します。
大切なデータが入ったHDDに違和感を感じたら、無料診断(24時間365日)を活用して現状を安全にチェックしましょう。状態を見誤る前に、まずはプロの目で判断することが重要です。
目次
HDDの不良セクタとは?症状と対処の注意点
HDD(ハードディスク)は「セクタ」と呼ばれる小さな単位にデータを保存しています。その一部が破損すると「不良セクタ」となり、正常な読み書きができなくなります。軽度のうちはパソコンが自動で予備セクタに切り替えるため、異常に気づかないこともあります。
ただし、不良セクタが増えると動作が不安定になり、次第に以下のような症状が現れることがあります。
- ブルースクリーンの頻発
- 起動時のエラー表示
- 特定ファイルが開けない
- HDDからの異音(カチカチ・カタカタ)
これらは障害のサインであり、放置するとデータ消失や起動不能のリスクが高まります。特に異音やフリーズを伴う場合は、早めの対応が重要です。
また、似たような症状でも原因がHDD以外にある場合もあり、自己判断での対処は状態を悪化させる恐れがあります。専門的な診断による対応が求められます。
※(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)
不良セクタが発生する原因
HDDに不良セクタが発生する主な原因は次の3つです。
HDD生産時の初期不良
製造工程でわずかに不良セクタが混入している場合があります。これらは「初期不良」としてメーカーの保証対象になりますが、本体交換はできても保存されたデータは戻ってきません。
重要なデータが入っていた場合は、交換ではなくデータ復旧の専門業者への相談が必要です。
経年劣化
HDDの寿命は平均して3〜5年ほど。長期間の使用によって徐々に劣化し、不良セクタが増加していきます。
症状が軽いうちに診断を受ければ、データ消失のリスクを最小限に抑えることが可能です。
ヘッド破損による記録面の損傷

HDD内部には「ヘッド」と呼ばれる部品があり、円盤状の記録面を高速で移動しながらデータの読み書きを行っています。しかし、このヘッドが何らかの原因で記録面に接触すると、「スクラッチ」と呼ばれる傷が発生し、読み取り不可能な不良セクタが急速に広がることがあります。
スクラッチによる損傷は、HDDの中でも最も深刻な物理障害の一つであり、対応できる業者が限られるほど復旧難易度が高いのが特徴です。市販のツールや一般的な修理では対応できないため、専門的な技術と設備が不可欠になります。
重度物理障害は専門業者による慎重な対応が求められます

この点、当社では手術室レベルの清浄度を保つクラス100のクリーンルームで、HDDを安全かつ精密に取り扱っています。これにより、スクラッチが生じたHDDからも可能な限りのデータを救出できる体制を整えています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けています。HDDから異音がしたり、突然認識しなくなった場合は、できるだけ早く専門業者に相談することがデータを守る鍵となります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「HDDに不良セクタが発生したかもしれない、、」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
HDDに不良セクタが発生すると、ファイルが開けなくなったり、動作が極端に遅くなることがあります。こうした症状に気づかずに使い続けたり、原因を特定しようと分解や操作を試みると、状態をさらに悪化させてしまうリスクがあります。特に内部に物理的な故障がある場合、自力での対応は症状を深刻化させる可能性が高く、慎重な判断が求められます。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
自力で可能な不良セクタの確認・修復方法

Windowsでは、標準搭載されているツールまたはフリーソフトなどを使用して、不良セクタをチェックして修復することができます。以下の方法を参考にしてください。
エラーチェックで不良セクタを修復する
Windows10の場合、エラーチェックという機能で、修復可能範囲の不良セクタを修復することができます。
エラーチェックで不良セクタを修復する手順は次のとおりです。
- 修復対象のディスクドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「ツール」タブ→エラーチェック欄にある「チェック」をクリックします。
chkdsk(チェックディスク)で不良セクタをチェックする
chkdsk(チェックディスク)は、Windowsに搭載されている確認ツールです。これは不良セクタがどれほど発生しているのかを「確認」するためのツールであり、「修復」することには不向きなソフトウェアです。
chkdskはHDDに高い負担がかかるため、chkdskを何度も繰り返すことは控えましょう。chkdskを実行したためにHDDの障害が悪化し、データを取り出せなくなる恐れがあります。chkdskの実行は自己責任で行ってください。
- Win+Rキーを同時に押しファイル名を指定して実行のウィンドウを開きます。
- cmdと入力しコマンドプロンプトを起動します。
- 「chkdsk d/f」を入力し、Enterで実行します。
- エラーチェックの結果が表示されます。
赤枠の部分が「0KB」と表示されている場合、不良セクタによる問題はありませんが、記載している画像では600GBもの領域が不良セクタになっています。これは1TBのHDDの場合だと、400GBしかデータを記録できない状態です。このようなHDDはすぐに壊れてしまうため、操作・通電を控えてください。また、いつまでもchkdskが終わらな場合、重度の物理障害が起きている可能性があります。この場合も個人での操作は控え、データが必要な場合は、専門の業者に対応を依頼しましょう。
市販の修復ソフトで不良セクタを修復する
HDDの不良セクタは市販の修復ソフトで修復できる可能性があります。ただし、経年劣化などの物理的な障害が発生しているHDDには対応できないため、データを復旧することはできません。
復旧ソフトによる修復は不完全な場合があり、文字化けやデータの一部が破損するなどのデメリットが存在します。大事なデータを保存している場合はデータ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なHDDの復旧事例が多いのか

デジタルデータリカバリーはこれまで数々のHDDの復旧に成功してきました。HDDの復旧事例が多いのには、理由があります。
復旧の研究開発が活発
従来、記録面に傷があるHDDは復旧が極めて困難とされ、対応を断念せざるを得ない状況でした。
しかし弊社では、専用設備の導入や海外研修を通じた技術開発により、記録面を安全に処理する独自の研磨技術を確立。これにより、傷のあるHDDからのデータ復旧率を大幅に高めることに成功しています。
東京都経営革新優秀賞を受賞

過去不可能とされていた傷のついたHDDからのデータ復旧率を大幅に向上させたことや、市場ニーズに迅速に対応し、復旧対象媒体を拡大した取り組みが認められ、2021年11月25日に東京都経営革新優秀賞を受賞しています。
国内最高峰の復旧設備

HDD復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。