SSDを工場出荷状態に戻したいのに、どの方法が正しいのか迷っていませんか?適切な手順を誤るとデータ消失や復旧不能につながるため注意が必要です。
- SSDを譲渡・廃棄する前に完全初期化したい
- パフォーマンス低下を改善するために初期化したい
- WindowsごとSSDをリセットしたい
こうした症状は、軽度なソフトウェア上の操作から内部ストレージの障害まで幅広く関係しており、状況に応じて正しい対応を選ぶ必要があります。誤った初期化や消去操作は大切なデータを永久に失う危険性があります。
本記事ではSSDを工場出荷状態に戻すための原因と対処法を、ステップごとにわかりやすく紹介します。
もし失いたくないデータが含まれているSSDを扱う場合は、誤操作を避けるために私たちデジタルデータリカバリーへの相談をおすすめします。大切なデータの場合、24時間365日無料の初期診断で安全な対応が可能です。
目次
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「SSDを譲渡・廃棄する前に完全初期化したい」「パフォーマンス低下を改善するために初期化したい」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、正しい手順を誤るとデータが完全に消去されず、情報漏洩のリスクが残ることがあります。さらに、内部に異常がある場合は初期化で改善されず、状態を悪化させる恐れもあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
SSDを初期状態に戻す方法
SSDの初期化には、Windows標準ツールを使う方法から、SSDメーカーの専用ツールまで複数の手段があります。それぞれ目的や使用状況に応じて適切に選択しましょう。
単純なデータ消去から譲渡前の完全消去まで、初期化方法は目的によって適した手順が異なります。以下にそれぞれの方法を詳しく紹介します。
DiskPartのcleanコマンドで未初期化状態に戻す
Windowsの「DiskPart」コマンドを使えば、SSD上のすべてのパーティション情報を削除し、未初期化状態に戻すことが可能です。通常の使用や再セットアップ目的であれば十分な初期化といえます。
- スタートメニューで「cmd」と入力し、右クリックから「管理者として実行」を選びます。
- 「diskpart」と入力してEnterを押します。
- 「list disk」で接続中のディスク一覧を表示し、対象SSDの番号を確認します。
- 「select disk #」と入力(#は対象のSSD番号)してEnter。
- 「clean」と入力して実行します。すべてのパーティション情報が削除されます。
- 「exit」でDiskPartを終了します。
ディスクの管理ツールでフォーマットする
Windowsの「ディスクの管理」機能を使って、SSDのパーティション削除やフォーマットを行う方法です。GUI操作で初心者にも扱いやすく、再利用前の初期化に便利です。
- 「スタート」→「検索」から「ディスクの管理」と入力して起動します。
- 対象のSSDを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
- その後「新しいシンプルボリューム」→「クイックフォーマット」を選び初期化します。
- ※フルフォーマットはSSDの寿命を縮めるため、クイックを推奨。
Secure Eraseで完全初期化する
譲渡や廃棄前にデータを完全消去したい場合は、「Secure Erase」機能を使ってセル単位で初期化するのが最も安全です。SSDメーカー提供の専用ツールを使う方法が主流です。
- 使用中のSSDメーカーの公式サイトから専用ユーティリティ(例:Samsung Magician、Crucial Storage Executive)をダウンロードします。
- ツールを起動し、対象のSSDを選択します。
- メニューから「Secure Erase」や「完全消去」機能を選び、画面の指示に従って実行します。
Windowsの「このPCをリセット」機能を使う
OSがインストールされているSSDを初期化したい場合、「このPCをリセット」機能を使うことで、Windowsごとクリーンな状態に戻すことができます。ユーザーやファイルも完全に削除可能です。
- 「設定」→「システム」→「回復」を開きます。
- 「このPCをリセット」→「すべて削除する」を選びます。
- 「ドライブを完全にクリーンアップ」を選択して実行すると、SSDが工場出荷状態に近い状態になります。
SSD初期化におけるリスクと注意点
SSDの初期化は簡単に実行できる反面、操作を誤ると大切なデータが完全に失われる恐れがあります。特に復旧が困難な状況も存在するため、初期化前には十分な注意が必要です。
初期化後のデータ復旧は極めて困難
DiskPartの「clean」や「ディスクの管理」でパーティションを削除した場合、一見データは消えて見えますが、実際には物理的には残っている可能性があります。しかし、操作や書き込みを続けると上書きされてしまい、復旧が困難になります。
Secure Erase後は復旧不能になる可能性が高い
Secure EraseはSSDの全セルにゼロやランダムデータを書き込み、物理的にデータを完全消去する仕組みです。この操作を行うと、民間の復旧ツールはもちろん、プロの技術をもってしても復旧できないケースがほとんどです。実行前に本当に必要な操作か慎重に検討してください。
復旧ソフトの使用はかえって状態を悪化させることも
市販のデータ復旧ソフトを使ってSSDの初期化後にデータを取り戻そうとすると、誤った操作や不要な書き込みによって、復旧可能な領域まで破壊してしまう可能性があります。重要なデータがある場合は、自力での作業を控え、まずは専門業者への相談をおすすめします。
当社デジタルデータリカバリーでは、他社で「復旧不可」とされたケースも含め、これまでに7,300件以上のご相談(※1)に対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い実績を維持しております。
相談と初期診断は無料で、24時間365日対応しています。データ損失を防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なSSDの復旧事例が多いのか

SSDのデータ復旧は、削除データが即座に消去されるTRIM機能や、コントローラ・ファームウェアによる複雑な管理構造などにより、HDDに比べて難易度が高いとされています。
それにもかかわらず、デジタルデータリカバリーはこれまで数々のSSDの復旧に成功してきました。SSDの復旧事例が多いのには、理由があります。
データ復旧専門のトップエンジニアが在籍
SSDの復旧事例が多い理由の一つは、2,000件以上のSDカードやSSDの復旧を手がけてきたメモリ媒体の専門エンジニアが在籍していることです。基板の移植や回路修復といった独自の技術を駆使し、これまで復旧が難しいとされていた障害にも多数対応。さらに、PCやサーバー環境を含む高難度な復旧を120件以上こなしてきた実績もあり、こうした高度な技術力がSSD復旧の成功率の高さにつながっています。
メーカーから復旧不可とされたSSDの復旧事例

メーカーで「素子障害により復旧不可」と診断された外付けSSDから、90%以上のデータ復旧に成功した事例があります。
このSSDは特殊なUSB接続型で、一般的なSSD用・USB用どちらの復旧ツールでも対応できない構造でした。そこで当社では、専用の復旧ツールを自社で開発。約15日間の作業のうち半分をツール作成に充て、ファームウェア修復とデータ抽出に成功しました。
メーカーで断られたケースでも、独自技術によって復旧できる可能性があります。
国内最高峰の復旧設備

SSD復旧の成功事例の多さはデジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。