ネットワークのトラブルシューティング中に、以下のようなエラー表示を見かけたことはありませんか?
- FCSエラー(Frame Check Sequenceエラー)が頻発する
- CRCエラー(Cyclic Redundancy Checkエラー)のログが増えている
- 通信が途切れがちで安定しない
こうしたエラーは、多くの場合ネットワーク機器間の通信に深刻な異常が起きているサインです。放置すれば、
- パケットの損失
- データの破損
- システム全体の通信障害
といった致命的な問題につながる恐れがあります。
今まさに通信の不調に悩んでいる場合、早急な原因特定と対処が必要不可欠です。
本記事では、FCSエラーとCRCエラーそれぞれの違いや発生原因をわかりやすく整理し、再発を防ぐための正しいトラブルシューティング手順までを徹底解説します。
「どこから手を付けていいかわからない」「業務に支障が出ていて一刻も早く復旧したい」――そんなときは、通信トラブルの専門チームが24時間365日、初期診断を無料で行っています。安全・確実な復旧の第一歩として、ぜひ今すぐご相談ください。
目次
FCSエラーとCRCエラーの違いとは
FCSエラーとCRCエラーはどちらもデータ通信における「誤り検出」に関連するエラーですが、その定義や位置付けに違いがあります。以下で整理します。
用語 | 意味・位置付け | 詳細・関係性 |
---|---|---|
FCSエラー | フレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence)エラー | 通信フレーム末尾に付加されるFCS(誤り検出符号)が一致しないことで発生。イーサネットではCRC32を使用する。 |
CRCエラー | 巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check)エラー | FCSの計算方式の一つであるCRC値が一致しないときに発生。FCSエラーの一形態として現れることが多い。 |
FCSは「誤り検出符号」そのもの、CRCはその計算方式です。多くの通信規格で「FCS=CRC32」であり、実務上はほぼ同義として扱われます。
FCS/CRCエラーの主な原因
これらのエラーが発生する背景には、物理的な障害やネットワーク設定の不備、記憶媒体の故障など複数の要因が絡んでいます。まずは、下記のような原因がないか確認することが重要です。
ケーブルやコネクタの劣化・接触不良
最も多い原因の一つが、LANケーブルやコネクタ部分の劣化、断線、接触不良です。長期間使用されたケーブルや、曲がり癖が付いたものは信号伝送に支障をきたし、FCSエラーやCRCエラーを頻発させる原因になります。
ネットワーク機器の故障や設定不備
NIC(ネットワークインターフェースカード)やスイッチなどのネットワーク機器に異常がある場合、またはspeed/duplexの設定不一致があると、通信エラーが発生しやすくなります。特に機器間でのデュプレックスモードの不一致は、FCS/CRCエラーの直接的な原因になります。
記憶媒体やOS・解析ツールの仕様
FCSエラーが記録媒体(HDDやSSD)に関わる場合、不良セクタや物理障害が原因です。また、Wiresharkなど一部の解析ツールでは、OSがFCS情報を渡さない仕様によって「誤検知」が起こることもあります。
FCS/CRCエラーは放置することで以下のような重大な問題に発展する可能性があります。
- 通信の断続的な切断や大幅な速度低下
- 記録媒体へのアクセス障害やデータ破損
- ファイルの書き込み・読み込みエラー
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

トラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
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大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
FCS/CRCエラーの対処法
FCSやCRCに関連するエラーが発生した場合は、物理的な要因とソフトウェア的要因を切り分けて対応する必要があります。以下では代表的な3つの観点から具体的な対処法を紹介します。
ネットワークケーブルやコネクタの確認と交換方法
まずは物理的な接続環境を見直すことで、FCS/CRCエラーの多くを改善できます。ケーブルやポートを交換しながら、発生頻度が変わるかを確認しましょう。
- LANケーブルを一度抜き差しし、しっかり奥まで差し込む。
- 別の正常なケーブルに交換し、エラーの発生状況を比較する。
- ネットワーク機器(スイッチやルーター)のポートを変更し、エラーの再現性を確認。
- コネクタ部分が汚れていれば無水エタノール等で清掃。
ネットワーク設定(speed/duplex)の見直し手順
speedやduplexモードの不一致は、エラーの根本原因になることがあります。手動設定されていないか、自動設定がうまく働いているかを確認しましょう。
- 接続中のNIC設定を開き、speed/duplexモードが「自動」または対向機器と一致しているか確認。
- 必要に応じて手動で「100Mbps・全二重」や「1Gbps・全二重」などに揃える。
- 変更後はネットワーク機器を再起動し、状態を確認。
記憶媒体・OS・ツール側の対応方法
HDD/SSDが関係している場合やWiresharkなどでFCSエラーが表示される場合、OSや解析ツールの仕様も確認すべきポイントです。
- HDDやSSDに対して「chkdsk」や「sfc /scannow」を実行し、システム整合性をチェック。
- 不良セクタが多い場合は、バックアップを取りつつ新品媒体に交換を検討。
- Wiresharkでの誤検知が疑われる場合は、公式ドキュメントで「FCS表示」の設定仕様を確認。
FCS/CRCエラーは、単なる警告ではなく通信インフラや記録媒体の故障を示唆する重要なサインです。軽視せず、できるだけ早期に原因を特定・対処することで、通信断やデータ破損のリスクを最小限に抑えることができます。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。