- NAS内のフォルダが突然空になっていた
- 特定のファイルだけが見えなくなっている
- ネットワーク経由でNASにアクセスできない
このような症状に直面した場合、「大切なデータが消えたのでは」と不安になるのも無理はありません。仕事の資料や大切な写真が消失したように見えると、そのショックは大きいでしょう。
ただし、実際には“見えなくなっているだけ”のケースもあり、安易な再起動や初期化はデータの上書きにつながる危険があります。
まずは原因を冷静に見極め、物理障害か論理障害かを判断することが大切です。本記事では、NASで起きやすいデータ消失の原因を整理し、ケースごとの適切な復旧方法を解説します。初動を誤らなければ、データを救える可能性は十分にあります。
少しでも不安を感じたら、24時間365日、無料で診断を行っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
目次
NASとは?

NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワークを通じて複数のパソコンやスマートフォンなどからアクセスできる外部ストレージです。主にファイル共有や自動バックアップの用途で使われ、家庭用から業務用まで幅広く普及しています。多くのNASは複数のHDDを組み合わせたRAID構成に対応しており、故障時のデータ保護や復旧にも配慮されています。また、クラウドサービスとの連携機能やリモートアクセス機能を備えた機種も多く、重要なデータを効率的に一元管理できます。

NASのデータが消える原因
NASでデータが消えたように見えるトラブルの多くは、以下の2つに分類されます。原因を正しく把握することが、復旧の第一歩となります。
論理障害
ファイルシステムの破損や操作ミスなどが原因で、データにアクセスできなくなる状態です。比較的軽度であれば、自力での復旧が可能な場合もあります。
- ファイルやフォルダが突然消えたように見える
- アクセス権限エラーや文字化け
- 誤って削除、初期化した
破損の程度によっては、一部の情報だけが欠けている軽度なものから、ファイルそのものが開かなくなる重度のものまでさまざまです。表面的には同じように見えても、内部の構造や破損箇所によって復元方法が大きく異なるため、対応には専門的な知識やツールが必要になります。大切なデータがある場合は、専門業者に相談するのをおすすめします。
物理障害
NAS本体や内蔵HDDに何らかの物理的な故障が発生した場合、データにアクセスできなくなることがあります。以下のような症状が出ている場合は、物理障害の可能性が高く、専門業者による復旧が必要です。
- NASから異音や異臭がする
- ランプが赤やオレンジで点灯・点滅している
- 落下、水没、雷被害など物理的衝撃を受けた
NASで保存していたデータが突然見えなくなる原因のひとつに、ストレージ内の不良セクタ(読み書き不能な領域)の発生があります。不良セクタが生じると、共有フォルダやファイルにアクセスできなくなったり、NASが起動エラーや再起動ループを繰り返すなどの異常が発生することがあります。
こうしたトラブルの多くは、HDDやSSDの物理的な損傷が原因であり、無理に再起動や通電を続けることで、NAS内のデータが完全に失われるおそれもあります。NASのデータが消えたように見える場合でも、まずはストレージの状態を確認し、安易な操作を避け、データ復旧の専門業者に相談しましょう。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
※(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)

NASデータ消失時の対処法
NASのデータが消えた場合は、焦って操作を行わず、以下の手順に沿って冷静に対処することが重要です。
NASの使用を中止する
まず何よりも、NASへの通電や操作をすぐに止めることが大切です。使用を続けると、データが上書きされてしまい、復旧不可能になるケースもあります。
- NASのすべての操作を中止します。
- 電源ボタンを使って正しくシャットダウンします(無理な電源断は避けてください)。
- LANケーブルや外部接続機器もすべて取り外します。
接続機器と電源を確認する
NAS自体の故障ではなく、単なる接続不良や電源供給の問題でアクセスできない場合もあります。以下の手順で基本的な環境を確認しましょう。
- LANケーブルが正しく差し込まれているか確認します。
- ルーターやスイッチングハブに異常がないか確認します。
- 別のコンセントやACアダプターでNASを再起動してみます。
ごみ箱やバックアップを確認する
NASにはごみ箱機能が搭載されている機種があります。また、定期的なバックアップを設定していた場合は、そこからの復元も検討可能です。
- NASの管理画面にアクセスします。
- 「ごみ箱機能」が有効であれば、削除ファイルを確認します。
- 外付けHDDやクラウドへの自動バックアップ履歴をチェックします。
データ復旧ソフトを利用する
論理障害が原因であれば、NASに対応したデータ復旧ソフトを使って、自力でデータを救出できる場合があります。
ソフトでデータを修復できることもありますが、間違った操作でデータをさらに失うリスクがあります。大事なデータがあるなら、迷わず専門業者に相談するのが賢明です。
- PCに復旧ソフトをインストールします。
- 「NASとLinuxのデータ復元」モードを選択します。
- NASのIPアドレスや認証情報を入力して接続します。
- スキャンが完了したら、復元可能なファイルを確認して保存先を別ストレージに指定して復旧します。
専門業者に相談する
物理障害やRAID崩壊、復旧ソフトで解決できない場合は、無理に操作せず、早めに専門のデータ復旧業者に相談するのが最も安全です。誤った対応で状況を悪化させる前に、冷静に判断しましょう。
私たち、デジタルデータリカバリーでは、これまでに対応してきた46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)と、15,000件以上の障害事例を基に、初期診断・お見積りはすべて無料。24時間365日体制で受付を行っており、最短での対応を行います。
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Q:会社で使っている機器なので情報漏えいが心配です。預ける前に機密保持誓約書を出してもらえますか?
A: はい、お出しいたします。私たちはお客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、プライバシー・機密情報の保護を最優先に考えております