- RAID1構成のNASが故障してアクセスできない
- NASの電源は入るが、共有フォルダに接続できない
- 管理画面に「ディスクエラー」や「RAID不整合」の警告が出ている
このようなトラブルが発生している場合でも、RAID1(ミラーリング)構成であれば、片方のHDDが正常であればデータが生きている可能性があります。
しかし誤った取り扱いやツールの使用は、HDDに上書きやRAID崩壊を引き起こし、復旧できたはずのデータが二度と戻らなくなるリスクもあるため要注意です。
本記事では、RAID1の仕組みを踏まえたうえで、NASからHDDを安全に取り出す方法、自力での復旧手順、そして作業時の注意点までを、専門的な視点からわかりやすく解説しています。
もし途中で不安を感じた場合は、私たちが24時間365日、無料で状況を診断いたします。まずは安全を最優先に、今すぐご相談ください。
目次
NASとは?

NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワークを通じて複数のパソコンやスマートフォンなどからアクセスできる外部ストレージです。主にファイル共有や自動バックアップの用途で使われ、家庭用から業務用まで幅広く普及しています。多くのNASは複数のHDDを組み合わせたRAID構成に対応しており、故障時のデータ保護や復旧にも配慮されています。また、クラウドサービスとの連携機能やリモートアクセス機能を備えた機種も多く、重要なデータを効率的に一元管理できます。
RAID1構成とは?
項目 | 内容 |
---|---|
構成方式 | 2台のHDDに同じデータを同時に書き込む(ミラーリング) |
冗長性 | 高い(1台故障してもデータ保持) |
容量効率 | 50%(例:1TB×2台で1TB分利用可能) |
読み込み速度 | 若干向上することがある(並列読み出し) |
書き込み速度 | 通常のHDDと同等かやや低下 |
主なメリット | ▶ 高信頼性 ▶ 復旧が容易(正常なHDDから復元可能) ▶ 自力でのデータ取り出しも可能な場合あり |
主なデメリット | ▶ 容量効率が悪い ▶ 削除・上書きも複製されるため論理障害に弱い ▶ 同時故障のリスクもある(経年劣化など) |

注意すべきポイント
RAID1は比較的復旧がしやすい構成ですが、油断は禁物です。以下の点には特に注意してください。
- バックアップがあれば、そちらからの復元が最も安全
- HDDが認識されない場合、物理障害の可能性があるため、通電は避ける
- リビルド・初期化は絶対に行わない。誤操作で完全消失の恐れ
- HDDのデータにアクセスできない場合は、無理に触らず専門業者に相談する
緊急時は「無理せず専門業者に相談」を
RAID1構成は一般的に復旧しやすい形式ですが、HDDが認識しない、異音がする、操作に不安があるといった状況では、下手に操作を加えることで状態が悪化し、復旧不可能になるリスクがあります。
当社は、これまでに46万件以上のご相談実績(期間:2011年1月以降)と、官公庁や法人1万社以上との取引を通じて、あらゆるRAID障害に対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という高い成功率を実現しています。
診断とお見積りは完全無料。24時間365日対応で、突然のトラブルにも迅速に対応いたします。RAID1のデータでお困りの際は、今すぐご相談ください。
RAID1 NASからのデータ取り出し方法
RAID1は同一データを2台のHDDに同時に保存する仕組みであり、1台が生きていればデータ救出のチャンスがあります。以下は、一般的な自力でのデータ取り出し方法です。
NASからHDDを安全に取り外す
まずは、対象のNASからHDDを安全に取り外す作業です。RAID1構成であれば、いずれか1台のHDDが生きていればデータを救出できる可能性があります。
- NASの電源を完全に切る
- マニュアルに従い、ケースを開けてHDDを慎重に取り外す
- 静電気防止手袋を使用し、HDDを落とさないようにする
SATA-USB変換でPCに接続する
取り出したHDDは、SATA-USB変換ケーブルやHDDドッキングステーションを使ってWindowsパソコンに接続します。
- SATA-USBケーブルを用意する(2.5インチ/3.5インチ対応)
- HDDのSATA端子と電源端子を変換ケーブルに接続
- USBをPCに差し込むと、自動的に認識される
復旧ソフトやLinuxでデータを読み出す
HDDがPCに認識されても、直接中身を参照できない場合があります。その場合は、RAID対応ソフトを活用します。
- 信頼できる専用ソフトをWindowsにインストール
- 起動後、RAID1のHDDを選択し、表示されたデータを確認
- 必要なデータを外付けHDDなどにコピーする
ソフトでデータを修復できることもありますが、間違った操作でデータをさらに失うリスクがあります。大事なデータがあるなら、迷わず専門業者に相談するのが賢明です。
NAS復旧で当社が選ばれる理由
RAID累計ご相談数14,000件以上
当社に寄せられたRAIDのご相談件数は14,000件を超え、多くのお客様からさまざまなご依頼をいただいております。この多様なご相談から新しい技術の開発を進め、NAS・サーバーの復旧(復元)ノウハウを日々蓄積し、迅速で安全な復旧を可能としています。 NAS・サーバーの復旧は、当社のトップエンジニアが対応します。培ったデータベースと熟練の技術を駆使し、メーカー・機器・RAID構成・ファイルシステム問わずどのようなNAS・サーバーでも復旧(復元)のご対応をさせていただきます。
他社復旧不可のNAS・サーバーの復旧(復元)実績多数!
実は「別業者が対応できなかった機器が当社でデータ復旧(復元)できた」という実績も多くございます。
NAS・サーバーのデータ復旧(復元)の成功を左右するのが正しい初期診断です。初期診断では、機器の状態をエンジニアが確認し、原因を突き止めます。この時の診断が間違っていると対処法を誤り、データを正確に取り出せなくなってしまいます。 初期診断により異常箇所を特定し、ファイルシステムの解析やデータ構成の再築など論理障害や、NAS・サーバー内蔵HDD(ハードディスク)の物理的な障害を復旧していきます。
全国無料出張サービスで迅速診断!(法人)
厳重なセキュリティで管理されており、規則上、・持ち出しができないサーバやNAS・物理的に持ち出しが難しい大型サーバやNASをお持ちの法人様については弊社エンジニアがお客様ご指定の場所まで伺い、診断から復旧作業まで行います。
復旧~納品までの流れ
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NAS復旧でよくある質問
Q:NAS・サーバーに異常が生じてしまっているが、どのような対応をしたらいいかわかりません…。
A: ご安心ください。NASやRAID機器など、複数台共有で使用するサーバー機器からもデータ復旧実績が数多くあります。「サーバーにアクセスできなくて、仕事が止まっている。どうすればいいかわからないがとにかく何とかしたい!」というお急ぎのお客様は今すぐお電話下さい。最短30分診断、即日復旧も可能です。
Q: まず直るかどうか知りたいのですが、診てもらうのにお金はかかりますか?
A: いえ、かかりません。お客様の機器を実際にチェックしてみて初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、チェックが終わるまでは一切費用は頂いておりません。
※御郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ、機器の返送費用だけご負担頂いておりますのでご了承ください。
Q:会社で使っている機器なので情報漏えいが心配です。預ける前に機密保持誓約書を出してもらえますか?
A: はい、お出しいたします。私たちはお客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、プライバシー・機密情報の保護を最優先に考えております