突然、パソコンのHDDが動かなくなり、まったく認識されない――そんな深刻なトラブルに直面された方も少なくないはずです。
- HDDが回転せず、異音もない
- 電源は入るのにパソコンがHDDを認識しない
- 外付けHDDとして接続しても無反応
このような症状が出たとき、HDD内部ではすでに重大な障害が発生している可能性が高く、データへのアクセスが完全に遮断されている状態です。放置や誤った操作を行うと、取り戻せるはずのデータも二度と復旧できなくなる恐れがあります。
HDDが動かなくなる原因は一つではありません。この記事では、主に発生しやすい物理的・論理的な原因を整理し、それぞれの状況に応じた適切な対処法について、専門的な視点からわかりやすく解説します。
もしご自身での対応が難しいと感じた場合は、私たちが24時間365日体制で無料診断を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
目次
HDDの回転が止まる原因
HDDが止まってしまった原因としては、以下の7点が考えられます。
電源供給が適切に行われていない
HDDは、安定した電力を供給されることで正常に動作します。電源ケーブルがしっかりと接続されていない、または電源ユニット自体に問題がある場合、HDDに十分な電力が供給されず、回転が止まってしまうことがあります。
モーターの磁気不良
HDD内部のモーターは、プラッタを高速で回転させるために重要な部品で、長年の使用や強い衝撃によって、モーターの磁力が弱まり、回転が止まることがあります。
PCB基板の故障
PCB基板とは、HDDの動作を制御する電子回路の部品です。ここに異常が起きるとHDDが動かなくなり、同じ型のHDDから基板を移す必要が出てきます。この作業には高度な技術が必要なため、専門業者への相談が必須です。
プラッタと磁気ヘッドの吸着
プラッタはデータが記録されているディスク、磁気ヘッドはデータを読み書きする部品です。強い衝撃を受けたり、経年劣化によって、プラッタと磁気ヘッドが接触し、吸着してしまうことがあります。
オーバーヒート
HDDは長時間連続稼働したり、ケース内の温度が高くなったりすると、オーバーヒートを起こし、保護回路が働き回転が止まることがあります。
ファイルシステムの破損
HDDが動かなくなった原因のひとつに、ファイルシステムの破損があります。これは、データの整理や管理を行う仕組みで、正常に機能しないと中のファイルにアクセスできなくなります。
たとえば、使用中に突然電源が切れたり、外付けHDDを安全に取り外さずに抜いてしまった場合などに、この仕組みが壊れることがあります。「フォーマットを求められる」「フォルダが開かない」といった症状が出る場合は、ファイルシステムの破損が疑われます。
この状態で自力の復旧を試みると、データの構造がさらに壊れてしまう可能性があります。無理に操作を続けるのではなく、早めに専門業者に相談することが大切です。
ファームウェアの故障
HDDが動かなくなる原因の一つに、内蔵されているファームウェアの故障があります。ファームウェアはHDDを制御する重要なソフトウェアで、これに不具合が発生するとディスクが回転しなくなり、パソコン上でまったく認識されない状態に陥ることがあります。
たとえば、「昨日まで普通に使えていたのに、突然アクセスできなくなった」「通電しているのに、HDDから何の音もしない」といった場合は、ファームウェア障害の可能性があります。特に、古いHDDや長期間使用していなかったドライブで発生しやすい傾向があります。
このような症状は表面的に判断しづらく、誤った対処で状態を悪化させることもあるため、専門業者に相談することが重要です。当社では、ファームウェア障害にも対応した診断を無料で実施し、24時間365日体制でご相談を受け付けています。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「HDDが回転せず、異音もない」「電源は入るのにパソコンがHDDを認識しない」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かにHDD本体の交換やパソコンの修理といった対応は可能です。しかし、HDDの交換や初期化によって内部データが失われるため、大切なファイルや業務データが完全に消えてしまう恐れがあります。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
HDDの回転が止まったときの対処法

HDDの回転が止まってしまった場合の対応は、次のとおりです。
電源ケーブル・アダプターの確認と交換
HDDが回転しない原因の多くは、外部電源や接続ケーブルにあります。まずはここからチェックしましょう。
- HDDに接続されている電源ケーブルを抜き、目視で断線や変形がないか確認します。
- 別の正常なケーブルまたはアダプターに交換して、HDDが回転するか確認します。
- それでも改善しない場合は、別のPCや外部ケースに接続して電源供給を再確認します。
周辺機器・配線のチェック
外付けHDDを使用している場合、USBハブや他の周辺機器との干渉によって正常に電力供給がされないこともあります。
- HDD以外の周辺機器を一度すべて取り外します。
- HDD単体で接続し、PCが認識するか確認します。
- 他のポートやUSBケーブルに差し替えても改善しない場合は、本体内部の障害が疑われます。
診断ツールでHDDのスキャンを実行する
診断ツールを使用して、HDDのスキャンを実行すると異常の原因を特定できます。特にWindowsには、エラーを修復可能なチェックディスク機能が付属しています。
- 「スタート」メニューから「Windowsツール」を開く
- 「コマンドプロンプト」の表示を右クリックし、「管理者として実行」を選択
- プロンプトウィンドウで「はい」を選択する
- デバイスに変更を加えることを許可する
- 「chkdsk *: /f」を入力し、「Enter」キーを押す
ただし、HDDが動かないとき「chkdsk」を使うのは危険です。軽いエラーには有効でも、物理的な障害があると逆に状態を悪化させ、大切なデータを失う恐れがあります。動作に異常を感じたら、無理に操作せず専門業者に相談するのが安全です。
繰り返し通電を控える
異常がある状態で何度も電源を入れ直すのは危険です。データの上書きや物理的損傷が進行する恐れがあります。
- HDDが動作しない、異音がするなどの症状があったらすぐに電源を切ります。
- そのまま保管し、無理に電源を入れ直さないようにします。
- 信頼できるデータ復旧業者へ相談し、診断を受けることを推奨します。
データ復旧業者に相談する
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なHDDの復旧事例が多いのか

デジタルデータリカバリーはこれまで数々のHDDの復旧に成功してきました。HDDの復旧事例が多いのには、理由があります。
復旧の研究開発が活発
従来、記録面に傷があるHDDは復旧が極めて困難とされ、対応を断念せざるを得ない状況でした。
しかし弊社では、専用設備の導入や海外研修を通じた技術開発により、記録面を安全に処理する独自の研磨技術を確立。これにより、傷のあるHDDからのデータ復旧率を大幅に高めることに成功しています。
東京都経営革新優秀賞を受賞

過去不可能とされていた傷のついたHDDからのデータ復旧率を大幅に向上させたことや、市場ニーズに迅速に対応し、復旧対象媒体を拡大した取り組みが認められ、2021年11月25日に東京都経営革新優秀賞を受賞しています。
国内最高峰の復旧設備

HDD復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。