「このフォルダーが空です」というエラーメッセージは、USBメモリやパソコン側に何らかのトラブルが発生しているサインです。
ファイルが隠し属性になっていたり、ファイルシステムが破損していたり、ウイルスや誤操作によってデータが見えなくなっている可能性もあります。
ただし、焦ってフォーマットや修復を行うと、本来復元できたはずのデータまで完全に失われてしまうリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
本記事では、「このフォルダーが空です」と表示されたときに考えられる主な原因と、それぞれに応じた正しい対処法をわかりやすく解説します。
大切なデータが入っている場合は、無理な操作を避け、必要に応じて専門業者への相談も検討しましょう。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
目次
「このフォルダーが空です」と表示されたときの主な症状
「このフォルダーが空です」と表示されたときの主な症状は次の通りです。
- USBメモリのフォルダを開いても中身が表示されない
- プロパティでは容量が使用中と表示されるが、ファイルが見えない
- 別のパソコンに接続しても同じ症状が出る
- 「隠しファイルを表示」にしてもファイルが確認できない
同じ症状でも、原因はさまざまです。パソコンを起動させるためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
「このフォルダーが空です」と表示される原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
USBメモリが「このフォルダーは空です」と表示される原因5選
USBメモリが「このフォルダーは空です」と表示される主な原因は5つあります。
USBメモリが認識しない・読み込まない原因については下記の記事でも解説しています。

①USBメモリにあるファイルを非表示にしてしまった
操作した際に、ファイルを非表示に設定してしまった場合「このフォルダーは空です」と表示されます。こちらはファイルの設定を操作することで再度表示されることがあります。
②マルウェアに感染している
マルウェアに感染していると、USBメモリ内に保存されているファイルが表示されなくなる可能性があります。マルウェアに感染したパソコンにUSBメモリを接続すると破損する恐れがります。複数のパソコンに1つのUSBメモリを接続する機会の多い方は、十分USBメモリの取り扱いに気を付けましょう。
③USBメモリにあるファイルを削除した
- 誤って保存されているファイルを消去してしまった
- コンピュータウイルスに感染し、ファイルが消去されてしまった
以上の原因でファイルが削除された場合、正しい手順を踏むことで復旧可能です。
復旧ソフトを使用することで復旧出来ることもありますが上書きが発生すると二度と復旧出来ないため、操作によほどの自信がある方以外は使用をおすすめしません。重要なデータが保存されている方は専門業者に相談することをおすすめします。
④USBファイルシステムが破損している
USBメモリで「このフォルダーが空です」と表示される原因のひとつに、ファイルシステムの破損があります。ファイルシステムとは、保存されたデータを正しく管理・表示するための仕組みであり、これが壊れると中のデータが見えなくなってしまいます。
たとえば、USBメモリを安全に取り外さずに抜いてしまったり、データの書き込み中に電源が落ちた場合などに、ファイルシステムが破損することがあります。このような状態になると、実際にはデータが残っていても「フォルダーが空です」と誤表示されることがあります。
そのまま操作を続けると、さらにデータが上書きされる危険もあり、復旧が難しくなる可能性があります。表示に異常を感じた時点で操作を控え、早めに専門業者に相談することが重要です。
⑤USBメモリ本体が壊れている

「このフォルダーが空です」と表示される原因には、USBメモリ本体の物理的な故障も考えられます。USBメモリはコンパクトで便利な反面、落下や静電気、高温環境による熱の影響などで内部の部品が破損しやすい傾向があります。
特に、内部基板の断線やチップの劣化、コネクタの接触不良などが起こると、保存されているデータが正しく読み取れなくなり、空のフォルダーとして誤認されるケースがあります。見た目では異常がわからないため、突然まったく反応しなくなることも少なくありません。
このような状態で通電を繰り返したり、市販ソフトで無理にデータを読み込もうとすると、内部の損傷が進み、データ復旧が困難になるリスクが高まります。違和感を覚えた時点で使用を止め、速やかに専門業者に相談することが重要です。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「このフォルダーが空です」と表示され、USBメモリのフォルダを開いても中身が表示されない――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤ってフォーマットを実行したり、フリーソフトでの復元を試みてデータ構造を壊してしまうケースも少なくありません。特にUSBメモリ内部のチップやファイルシステムに障害が発生している場合は、自力での対応が逆効果となり、データの復元をより困難にしてしまうリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
「このフォルダーが空です」と表示されたときの対処法
USBメモリを使っていて「このフォルダーが空です」と表示される場合、自分でできる対処法は以下の通りです。
①隠しファイルを表示させる
隠しファイルを非表示にした場合、2通りの操作方法で表示させることが可能です。
- USBメモリをPCに接続した状態で、「スタート」ボタンから「コントロールパネル」を選択
- デスクトップのカスタマイズ」を選択
- 「エクスプローラーのオプション」の「すべてのファイルとフォルダーを表示」をクリック
- 「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れる
- 「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)」をオフにし、「OK」をクリック
- WindowsキーとXのキーを同時に押す
- 「コマンドプロンプト(管理者)」をクリック
- 画像のように黒いシートが開かれたら「diskpart」と入力し、Enterキーを押す
- 「attrib -h -r -s /s /d g:*.*」を入力。(gはUSBメモリのドライブ文字のため、お使いのUSBメモリのドライブ文字に置き換えてEnterを押す)
- 「Exit」と入力し、「Enter」キーを押す
②ウイルス対策ソフトウェアを購入し、スキャンを実行する
マルウェア感染が疑われる場合は、市販のウイルス対策ソフトウェアを使用することによって対処できる場合があります。
まずはウイルス対策ソフトウェアのインストールを行い、該当のUSBメモリをスキャンして下さい。メモリスキャンを試みた時に、マルウェアが検知されたら、アンチウイルスソフトを購入し、修復を行ってください。
③USBメモリを再度差し込む
USBメモリの差し込みが甘く、接触が悪いという理由で上記のメッセージが表示されたとき、Windowsの場合、タスクバーの「ハードウェアを安全に取り外す」を選択した後にUSBメモリを取り外してください。
なおMacの場合、USBメモリのアイコンをゴミ箱に移動させます。取り外したら、再度USBメモリを奥までしっかり差し込みなおしてください。
ただし、USBメモリに異常が発生した状態で、抜き差しを何度も繰り返してしまうと、USBメモリに負荷がかかり、状況が悪化する場合もあります。一度試してみても問題が解決しない場合は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
④ドライブを最新に更新する
ドライブを長期間更新していないと、USBメモリ使用中に「このファイルは空です」のメッセージが表示されることがあります。
この場合は、以下の手順でドライブを最新に更新してください。
- 「Windows + X」キーを押して「デバイスマネージャー」を選択
- ドライブをアップデートし、「ディスクドライブ」「ユニバーサルシリアルバルコンとローラー」を展開
- ドライバーの更新をクリックし、ドライブを最新にする
⑤ドライブに故障がないか確認する
チェックディスクを行うことで、USBメモリを読み込むドライブの破損を発見できることがあります。
WindowsでUSBメモリを含むドライブのファイルシステムエラーを検出し修復するための手順は次のとおりです。
- USBメモリをコンピュータに接続します
- ファイルエクスプローラを開き、USBフラッシュドライブに割り当てられているドライブ文字を探します。
- 「プロパティ」を選択し「ツール」タブをクリックします。
- 「エラーのチェック」セクションで、「チェック」ボタンをクリックします。
- 「ドライブをスキャンして修復する」を選択します。これで見つかったエラーは自動的に修復されます。
- スキャンが完了するのを待ちます。スキャンに要する時間は、ドライブのサイズとコンピュータの速度によって異なります。
- エラーが見つかった場合は、スキャン結果に表示されます。エラーが見つかった場合、ツールは自動的にエラーの修復を試みます。
- スキャンと修復のプロセスが完了したら、プロパティウィンドウを閉じ、USBフラッシュドライブを安全に取り出してください。
USBフラッシュドライブにコネクタの破損や部品の損傷が見られる場合、無理にチェックディスクを実行すると状況を悪化させる可能性があります。物理的な損傷が疑われるときは、自分での操作を控え、早めに専門業者に相談するのが安全です。
⑥USBメモリをフォーマットする
USBメモリをフォーマットすることで再びUSBメモリが使用できることがあります。ただし、フォーマットしてしまうと、データは初期化されてしまいます。失いたくない大切なデータがある場合は専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者に相談する
紹介した対処法を試してもファイルが表示されない場合、USBメモリのファイルシステムやデータ構造自体が深刻に破損している可能性があります。このまま自己判断でフォーマットや修復操作を繰り返すと、実際に残っているデータに上書きが発生し、状態をさらに悪化させてしまう恐れがあります。大切なデータを守るためにも、早めに専門業者に相談することが安全です。
当社デジタルデータリカバリーでは、他社で「復旧不可」とされたケースも含め、これまでに7,300件以上のご相談(※1)に対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い実績を維持し、USBメモリの論理障害に関する対応実績も豊富です。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。データ損失を防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なUSBメモリの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のUSBメモリの復旧に成功してきました。USBメモリの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。