スマホが壊れて電源が入らない、画面が映らない、タッチが反応しない――そんな状態で、大切な写真や連絡先にアクセスできず、不安を感じていませんか?
本体が故障していても、内部のデータが無事なケースは多く、適切な処置をすれば取り出せる可能性があります。ただし、電源の入れ直しや自己流の分解は、かえって状態を悪化させ、データを完全に失うリスクがあります。
この記事では、壊れたスマホからデータを取り出す際の原因と対応方法を、専門家の視点でわかりやすく解説します。
もし以下のような状況に当てはまるなら、自己判断を避け、専門家への相談をおすすめします。
- 大切な写真や仕事のデータを失いたくない
- 自分の判断で進めることに不安がある
- 何から手をつければよいかわからない
- 安全に状況を確認したい
当社では、初期診断・ご相談を24時間365日無料で承っています。少しでも不安を感じたら、お気軽にご連絡ください。
目次
スマホが壊れる原因
スマホが突然使えなくなる原因は多岐にわたり、放置や誤った対処によって状態が悪化し、最悪の場合データが完全に失われることもあります。原因を正しく知ることが、データ保護と早期対応の第一歩です。
物理的損傷(落下・水没)
スマホを落としたり水に濡らしてしまった場合、画面や内部基板が破損し、電源が入らなくなったり誤動作を引き起こすことがあります。内部データにアクセスできない状態でも、ストレージ自体が無事なケースはあり、早期診断が重要です。
放置や電源の再投入を繰り返すと、ショートや腐食が進行し、復旧の難易度が急上昇します。
バッテリーや基板の劣化
長期間の使用や過充電によって、バッテリーが膨張・劣化し、起動しなくなるケースも多く見られます。これにより基板やストレージにも負荷がかかり、データ損失のリスクが高まります。
突然のシャットダウンや起動不能が繰り返される場合、バッテリー以外の損傷も想定すべきです。
OSやシステムの不具合
アップデートの失敗やアプリの不具合により、システムが起動不能になることがあります。操作不能なブラックアウトやリンゴループ(起動を繰り返す)といった症状は、論理障害に分類されます。
この段階で自己判断による初期化を行うと、内部データが上書きされ、復旧不能になる危険があります。
ストレージ故障や容量不足
内部ストレージが破損している、または容量が限界に達すると、スマホの動作が極端に遅くなったり、起動できなくなったりする場合があります。保存されたデータ領域が正常に読み取れないと、端末の操作が完全に不能になることもあります。
このような症状は見逃されがちですが、深刻な故障の初期兆候である可能性があります。
これらの原因はいずれも、適切な対応を誤るとデータ消失につながる恐れがあります。スマホが正常に動作しないと感じた時点で、専門業者に相談することで被害を最小限に抑えられます。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日いつでもご相談を受け付けています。
壊れたスマホからデータを取り出す対処法
スマホの状態に応じて、適切な方法でデータを取り出すことが重要です。画面が壊れていても内部が動作しているケースや、完全に起動不能なケースなど、症状によって取るべき行動は大きく変わります。ここでは、自力で試せる方法から専門業者への依頼まで、代表的な手順を順番に整理します。
USB接続によるデータ抽出手順(操作可能な場合)
スマホの電源が入り、画面の表示やタッチ操作ができる場合は、USBケーブルでパソコンにつなぎ、内部ストレージから直接データをコピーする方法が最もシンプルです。写真や動画、書類ファイルなどをまとめて退避できれば、スマホ本体が故障してもデータ自体は守ることができます。
ただし、動作が不安定な状態で無理に操作を続けると、フリーズや強制終了を繰り返し、障害が悪化することもあります。異常な熱や異音がある場合は、すぐに作業を中断し、データ復旧の専門業者への相談も視野に入れましょう。
- スマホの電源を入れ、ロック画面を解除してホーム画面が表示できるか確認する。
- 可能であれば、Wi-Fiやアプリの自動同期を一時的に停止し、余計な通信や処理を減らしておく。
- 純正またはデータ通信対応のUSBケーブルを用意し、スマホとパソコンを接続する。
- Androidの場合は画面上部の通知から「USB設定」を開き、「ファイル転送(MTP)」や「データ転送」を選択する。iPhoneの場合は「このコンピュータを信頼」をタップして許可する。
- パソコン側でエクスプローラー(Windows)やFinder(Mac)を開き、「デバイス」一覧からスマホを選択する。
- 「DCIM」フォルダや「Pictures」「Movies」「Download」など、保存されているフォルダを開き、必要なデータをパソコン内の任意のフォルダにコピーする。
- コピー完了後、パソコン側で「ハードウェアの安全な取り外し」を行ってからUSBケーブルを抜き、スマホの電源を切る。
画面が映らない場合の外部操作方法
電源ランプが点灯する、充電すると振動や音はするが、画面が映らない・タッチだけ効かないといった場合は、本体内部は動作している可能性があります。このようなときは、外部ディスプレイやマウスを組み合わせて、スマホを間接的に操作する方法があります。
特にAndroid端末では、USB-C to HDMI変換アダプターやUSB OTGアダプターを併用することで、画面を外部出力しながらマウス操作を行い、USB接続やクラウド経由でデータを退避できるケースがあります。
ただし、準備する機材や端末の対応状況によって成否が分かれるため、無理に繰り返し試すのではなく、うまくいかない場合は早めに専門家へ相談する方が安全です。
- スマホの電源を一度切り、十分に乾いているかや外観に大きな損傷がないかを確認する。水没直後や明らかな変形がある場合は、この方法は避ける。
- 対応するUSB-C to HDMI(またはLightning-HDMI)アダプターとHDMIケーブルを用意し、スマホと外部ディスプレイ(テレビやPC用モニターなど)を接続する。
- 必要に応じて、USB OTGアダプターを使って有線マウスやキーボードをスマホに接続し、タッチ操作の代わりに使用できる状態にする。
- スマホの電源を入れ、外部ディスプレイ側の入力切替を行い、ロック画面やホーム画面が映るか確認する。
- マウスやキーボード操作でロック解除を行い、設定画面から「USB接続モード」や「ファイル転送」を許可できる状態にしておく。
- 別途、パソコンとスマホをUSBケーブルで接続し、T1の手順と同様に内部ストレージを開いて、必要なデータをパソコンへコピーする。
- 作業が終わったら、パソコンから安全な取り外し操作を行い、スマホの電源を切ってからケーブル類を外す。
専用復元ソフトでデータを取り出す方法(主にAndroid)
スマホが自力で操作できない、画面が真っ暗のままだが、パソコンに接続するとデバイス自体は認識されるといったケースでは、DroidKit や Dr.Fone などの専用データ復元ソフトを利用する方法があります。これらのソフトは、「クラッシュしたデバイスからデータを抽出する」機能を備えており、通常のエクスプローラー表示では見えない領域をスキャンして、写真や連絡先などを取り出せる可能性があります。
ただし、対応機種やOSバージョン、故障状態によって成功率は変わります。また、無料版ではスキャンのみで、実際の復元には有料ライセンスが必要になる場合もあります。重要なデータが含まれる場合は、不用意に複数のソフトを試し続けるのではなく、1〜2本に絞って試し、それでも難しいときは復旧業者に診断を任せる判断も大切です。
- 利用する復元ソフト(例:DroidKit、Dr.Foneなど)の公式サイトにアクセスし、パソコンのOSに対応したインストーラーをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを実行し、画面の案内に従ってソフトをインストールする。インストール完了後、ソフトを起動する。
- ソフトのメニューから「壊れたデバイスからデータを復元」や「クラッシュしたシステムから抽出」など、該当する機能を選択する。
- スマホの電源を切った状態でUSBケーブルを接続し、ソフトの案内に従って特定のボタン操作(リカバリーモードやダウンロードモードへの移行など)を行う。
- ソフトが端末を認識したら、復元したいデータの種類(写真、動画、連絡先、メッセージなど)を選択し、スキャンを開始する。
- スキャン結果の一覧から、内容をプレビューしながら必要な項目にチェックを入れ、保存先としてパソコン内のフォルダを指定する。
- 復元処理が完了したら、保存されたデータが正常に開けるか確認し、問題がなければソフトを終了してスマホとUSBケーブルを取り外す。
SDカードから写真・動画を復元する方法
AndroidスマホにmicroSDカードを挿して写真や動画を保存していた場合、本体が壊れても、カード自体が無事なら別の機器から読み出せる可能性があります。特に、カメラアプリの保存先をSDカードに設定していた場合は、撮影データの多くがカード側に残っていることがあります。
ただし、カードに物理的な傷がある、認識したりしなかったりするといった不安定な状態で繰り返しアクセスすると、症状が悪化することもあります。読み取りエラーが多発する場合は、一般的なコピーではなく、復元ソフトや専門業者による慎重な解析が必要になるケースもあります。
- スマホの電源を切り、説明書に従ってmicroSDカードスロットを開ける。無理に引き抜かず、ピンやトレイを正しい向きで扱う。
- カード表面に割れや剥離などの大きな損傷がないかを目視で確認し、汚れが付着している場合はやわらかい布で優しく拭き取る。
- パソコンやカードリーダーにmicroSDカード(必要に応じてアダプタを使用)を挿入し、エクスプローラーやFinderでドライブとして認識されるか確認する。
- 正常に認識される場合は、「DCIM」フォルダや「Pictures」「Movies」フォルダなどを開き、必要な写真・動画をパソコン側にコピーする。
- 「フォーマットしますか」などの警告が表示された場合は、その場でフォーマットせず、一旦操作を中止する。
- カードが認識されない、またはエラーが多発する場合は、PhotoRecなどの復元ソフトを使って別のドライブにイメージを作成し、そこからファイル復元を試す。
- 復元ソフトでもうまく読み出せない場合や、カード自体に物理的な損傷が疑われる場合は、データ復旧業者へ相談し、専門的な解析と復旧の可否を確認する。
クラウドからバックアップデータを確認する方法
事前にGoogleフォト、iCloud、Googleドライブなどのクラウドサービスでバックアップや同期設定を行っていた場合、スマホ本体が完全に壊れていても、別の端末から同じアカウントでログインすることで、写真や連絡先、メモなどを取り戻せることがあります。
特に、スマホが全く起動しない・基板故障の可能性が高い場合は、無理に本体からデータを引き出そうとするよりも、まずクラウドにデータが残っていないかを確認することが、安全かつ負担の少ない第一歩になります。
- Wi-Fiなど安定した通信環境を用意し、新しいスマホやパソコン、タブレットなど、インターネットに接続できる機器を用意する。
- Androidの場合は、Googleアカウントでログインし、「設定」アプリの「バックアップ」や「Googleフォト」「連絡先」アプリを開いて、バックアップデータが存在するかを確認する。
- iPhoneの場合は、新しい端末の初期設定時にApple IDでサインインし、「iCloudバックアップから復元」を選択するか、後から「設定」アプリの「Apple ID」メニューから「iCloud」「写真」「連絡先」などを確認する。
- パソコンから確認する場合は、ブラウザで「photos.google.com」や「icloud.com」などのサービスにアクセスし、対象アカウントでログインしてデータの有無を確認する。
- バックアップが見つかった場合は、案内に従って復元を実行し、新しい端末に写真・連絡先・カレンダーなどを同期させる。
- もしバックアップが見つからない場合でも、他のクラウドサービス(LINEのトーク履歴バックアップや独自のクラウドアプリなど)を利用していなかったか思い出し、順番に確認していく。
- クラウド上にもデータが見つからず、本体も起動しない場合は、自力での復元が難しい状態の可能性が高いため、専門業者への相談を検討する。
専門業者にデータ復旧を依頼する流れ
水没や基板の損傷、電源がまったく入らない、複数の復元ソフトを試しても認識しないといった場合は、個人の環境ではこれ以上の復旧が難しいケースが多くなります。そのまま自己流の分解や長時間の通電を続けると、内部ストレージ自体が破損し、プロでも復旧が困難になるおそれがあります。
データの重要度が高いほど、早い段階で専門業者に相談することが、結果として復旧の可能性を高め、不要な追加トラブルを防ぐことにつながります。ここでは、一般的なデータ復旧サービスの利用の流れを整理します。
- スマホの電源を切り、それ以上の起動や充電、分解などの自己流作業は控える。水没の場合は、乾燥させるために強い熱を当てると内部部品が損傷するため避ける。
- スマホの機種名、容量、OS(AndroidかiOSか)、症状が出たタイミングや経緯(水没・落下・OSアップデート中など)をメモにまとめておく。
- データ復旧業者の公式サイトや電話窓口から相談し、スマホの状態や必要なデータの種類(写真、動画、仕事の書類、LINEなど)をできるだけ詳しく伝える。
- 無料の初期診断や概算見積りがある場合は、料金体系や「復旧できなかった場合の費用有無」などを確認し、納得できる業者を選ぶ。
- 宅配・店頭持ち込み・出張などから希望の預け方を選び、指示に従ってスマホを梱包・持参する。配送時は本体が動かないようにクッション材などで保護する。
- 到着後、専門エンジニアが状態を確認し、復旧の見込みや正式な見積りが提示されるので、内容を確認して作業を依頼するか判断する。
- 復旧作業完了後、どのデータがどの程度まで取り戻せたかの報告を受け、問題がなければ復旧データを保存した媒体(外付けHDD、USBメモリなど)とともに返却される。
SDカードが破損している場合や、スマホ本体が重度の損傷状態にある場合は、自己判断で作業を続けるほど状況が悪化しやすくなります。
上記の対処法を試しても改善が見込めないときは、早めに専門のデータ復旧業者へ相談し、現状で取り得る最善策を確認することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み

デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」(※1)の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社対応後のご相談だけでも7,300件を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと。第三者機関によるデータ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































