SSDが認識しない(アクセスできない)場合の原因と対処法

PCが(外付け)SSDを認識しない!読み込まない!SSDにアクセスできない!
こんな時どうすればいいのでしょうか。この記事では、PCがSSDを認識しない、アクセスできない場合に、考えられる原因と対処法をご紹介します。
大切なデータを失ってしまうリスクもあるこのトラブル。原因と対処法を知って、SSDが認識しない問題を解決しましょう。
目次
目次
1. SSDを認識しないトラブルとは?
SSD(Solid State Drive)とは、HDDと同様の記憶装置で、「NAND型フラッシュメモリ」を使った記憶媒体のことを指します。「NAND型フラッシュメモリ」とは、スマートフォンやUSBと同じタイプのメモリを利用した記憶媒体のことです。
大容量の記録媒体としては、長年HDDが広く使われてきましたが、近年のSSDの大容量化にともない、徐々に普及しつつあります。
容量や役割の面ではSSDとHDDは同じですが、SSDの構造やデータを保存する仕組みは、HDDとは大きく異なります。
- ・外付けSSDをPCに繋いでも認識(反応)しない
- ・SSDは認識するがフォルダやファイルが開けない
- ・電源を入れてもSSDが動かない
- ・電源自体が入らない
- ・「フォーマットしてください」等のエラーが出る
- ・「アクセスできません」「アクセスが拒否されました」といったエラーが出る。
2. SSDが認識しないときにやってはいけないこと
SSDが認識しない場合、内部で深刻な不具合や障害が発生している場合があります。
内部に保存されているのが大切なデータである場合、下記のような行為を行わないように注意しましょう。自力復旧が原因で症状が悪化した場合、SSDから大切なデータを取り出せなくなってしまう可能性があります。
①フォーマット(初期化)
SSDが認識しない障害が発生した場合にパソコン上に「フォーマット(初期化)しますか?」などのエラーが表示されることがあります。フォーマットしてしまうとSSD内部のデータが全て失われてしまうため、安易に試さないようにしましょう。
②通電
通電することで物理的な障害が悪化したり、データを誤って上書きする可能性があります。内部のデータが大切な場合は、機器をむやみに通電させないことが重要になるのです。
3. SSDが認識しない原因
SSDが認識されなくなる原因は大きく分けると下記の2つです。
・物理障害が発生している
・論理障害が発生している
それぞれの詳細を確認しましょう。
SSDが認識しない原因1:物理障害の場合
物理障害とは、SSD機器(ハードウェア)やファームウェア(機器の動作プログラム)に障害が生じた状態を指しています。
物理障害は、「衝撃を与えた」「落下した」「水没した」など原因が明確なケースだけでなく、「経年劣化」「SSDの品質個体差」などにより突然障害が発生するケースも非常に多くあります。
主な「物理障害」の症状としては下記が考えられます。
・コントローラー破損
・ファームウェア障害
・メモリ(セル)の劣化
いずれもエラーメッセージが出たり、起動しないなどの症状が出ます。
また、SSDにはHDDにはない「データの書き込み回数の上限」が存在し、これがSSDを認識しない原因となるパターンも多くあります。

データ書き込み回数の上限とは
SSDはHDDと違って「データの書き込み回数」に上限があります。
SSDに用いられているフラッシュメモリでは、データを記録する最小単位を「セル」と呼びます。このセルは書き込みを行うたび徐々に劣化していき、おおよそ数千~1万回程度の書き込み・消去で上限に達します。この上限に達すると、SSDは事実上の寿命を迎えます。
SSDの使用を数年続けることでメモリ(セル)の劣化が進み、データの読み書きが上手くいかなくなることで、認識しない症状がでる場合があります。
データ復旧ソフトの使用はNG
物理障害の発生しているSSDは、データ復旧ソフトでは復旧が出来ません。
物理障害の発生しているSSDは、原因を特定し基板やファームウェアの修復を個別に行う必要があります。安易に復旧ソフトを試すことで、メモリの劣化が進み、致命傷となるリスクもあります。原因が分からない状態での復旧ソフトの使用は慎重に考えましょう。
以上のように、物理障害が疑われる場合は自力で復旧を試さず、まず信頼できるデータ復旧業者への相談をおすすめします。
SSDが認識しない原因2:論理障害の場合
論理障害とは、機器自体ではなく、内部のファイルシステムや内蔵ソフトウェア、データに障害が発生した状態を指しています。
主な「論理障害」の症状としては下記が考えられます。
・強制シャットダウン
・人為的な誤操作による削除・初期化
・ウイルスによるデータ障害
論理障害の復旧には、バイナリエディタ上で0と1で書かれているHDD内の情報を16進数に変換し、「どこの値が間違っているのか」を確認していきます。 1枚の写真に対しても万を超える数列が並ぶ場合があるため、膨大な情報量を処理する必要があり、専門的な知識が不可欠な作業となります。

人間の病気と同じように、論理障害もその機器によって状況は全く異なります。
同じ症状の機器に対して全く同じ処置を施すのではなく、1件1件オーダーメイドの復旧作業を行います。
そのため、データ復旧ソフトの使用も対処法の1つとして挙げられますが、データ復旧の専門家としてはおすすめできません。データ復旧ソフトの復旧工程の中で元々のデータに上書きする形で復旧が行われる場合があります。この工程が行われてしまった後には、データ復旧の専門家でも復旧作業が難航してしまう可能性があるためです。
また、物理障害を併発していた場合、ソフトでの復旧は見込めず、通電を繰り返すことで状態が悪化、最悪のケースではデータの取り出しが不可能となります。
4. SSDが認識しない時の対処法
基本的にSSDのデータ復旧は個人で復旧できる範囲が非常に限られています。まずデータ復旧の専門会社に依頼しましょう。
なお、SSDの復旧に対応した技術の研究は進んでおらず、前述したようにSSDのデータ復旧に対応した技術力を持った会社は限られています。会社の選定は慎重に行ないましょう。また当社では他社で復旧不可とされたSSDも多数復旧しておりますので、まずはご相談ください。
5. SSDが認識しないその他の原因
SSDを認識しない要因として、以下のことも考えられます。ただ、前述したように障害が発生している状況での通電には症状悪化(場合によってはデータ消失)のリスクが伴いますので、その点をご理解の上で確認するようにしてください。
電源が接続されていない
電源ケーブルが外れていると機器は起動しません。一度電源まわりを確認してみましょう。
デバイスドライバが認識されていない
電源の問題でなければ、PC本体への接続か、もしくはPC本体側に原因があるとも考えられます。デバイスドライバが認識されているかどうかをデバイスマネージャーから確認しましょう。
6. SSDを認識しないトラブルと対処法まとめ
ここまでSSDが認識しない(アクセスできない)原因と対処法をご説明してきました。
なお、SSDには物理稼働するモーターのような音を発するパーツがないため、異音は基本的に発生しません。SSDは壊れるときは何の前触れもなく、本当に突然やってきます。
原因が特定できない、もしくは知識がないまま、個人であわてて対処するのは非常に危険です。
大切なデータであれば、最も安全にデータ復旧すべく、まずはプロに無料診断を依頼してみるというのが最も確実な選択となります。
データ復旧の成功率は、初期の適切な対処によって飛躍的に向上します。まずは症状・トラブルのご相談からお気軽にご連絡ください。
▶お電話またはメールでお問合せいただきますと、弊社認定のデータ復旧アドバイザーが簡易的な診断と今後の対応方法について丁寧に説明いたします。
データ復旧業者や修理会社は様々存在しますが、技術力が低い業者に依頼してしまうと、誤った処置によりデータ復旧の可能性が下がってしまう可能性があります。大切なデータを預けるうえで、値段だけでなく実績や技術力(復旧率など)を確認して、最も信頼できる業者選びをしましょう。
7. 対応SSDメーカー
日本製から海外製まで復旧実績があります
【SSDメーカー】
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