VMwareで仮想マシンを起動した際に「スナップショットディスクを開けません」「Cannot open the disk or one of the snapshot disks it depends on」と表示され、起動が止まってしまうことがあります。
このエラーは、仮想ディスク(vmdk)やスナップショットの構造が壊れている、あるいはロックやセキュリティソフトの影響でファイルにアクセスできない状態を示しています。原因によっては仮想マシンがまったく起動できなくなる場合もあり、放置するとデータ消失につながるおそれがあります。
そこで本記事では、このエラーが発生する代表的な原因と、安全に行える対処方法をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
「スナップショットディスクを開けません」エラーの原因
このメッセージは、VMwareの仮想マシンが起動時に「指定のvmdk、またはその依存スナップショットvmdkを開けない」状態を示しており、ディスク構成の連鎖(スナップショットチェーン)に問題が発生していることを意味します。主な原因は以下の3つに分類されます。
スナップショットチェーンの破損・親子不整合
エラーメッセージに「親仮想ディスクは、子ディスクが作成された後に変更されています」と表示される場合、親ディスクと子ディスク間のContent IDが不一致となり、スナップショットチェーンが壊れています。これは、親ディスクを別VMに接続して起動したり、スナップショットを削除・移動したあとに発生しやすいトラブルです。
vmdk/スナップショットファイルの欠損・削除ミス
「Cannot open the disk or one of the snapshot disks it depends on」というメッセージは、必要な差分vmdkやdescriptorファイルが欠けている場合にも発生します。バックアップ作業や不要ファイル整理の際に、スナップショットの一部を誤って削除してしまうケースが代表的です。
ロックやセキュリティソフトによるファイル占有
同じエラーに「プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスがファイルの一部をロックしています」という文言がある場合、.lckロックファイルやウイルス対策ソフトによるスキャンが原因でvmdkが使用中になっていることがあります。特にWindows環境のVMware Workstation / Playerでは、Windows Defenderがリアルタイムスキャンでvmdkを占有してしまう事例が報告されています。
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「スナップショットディスクを開けません」エラーの対処法
このエラーを解決するためには、まずVMとホストの稼働状況を確認し、ロックの解除・チェーン構造の点検・ファイル整合性の修復を順に行うことが重要です。
VMとホストの状態を確認する
同じ仮想マシンが他のホストや別インスタンスのVMwareで動作していないかを確認します。複数のVMware環境で同一VMを同時に開こうとすると、ディスクがロックされエラーが発生します。すべてのホストで仮想マシンを停止したうえで再試行してください。
.lckロックファイルを削除する
ロックによる起動失敗を防ぐため、仮想マシンフォルダ内に残っているロックファイルを削除します。
- VMwareを完全に終了させ、関連プロセスが動作していないことを確認します。
- VMの保存フォルダを開き、拡張子が.lckのファイル・フォルダ(例:
xxxxx.vmdk.lck)を探します。 - 該当フォルダを削除し、再度VMを起動します。
スナップショットチェーンの整合性を確認・修正する
ロック解除でも改善しない場合、スナップショットの親子関係が壊れている可能性があります。構成の確認と修正を行います。
- VMフォルダ内の*.vmdkファイルを確認し、ベースディスク(
VMname.vmdk)と差分ディスク(VMname-00000x.vmdk)が揃っているかを確認します。 - .vmxファイルを開き、設定内で指定されているvmdk名と実際のファイル名が一致しているかを確認します。
- 一部のvmdkやdescriptorが欠けている場合、同構造のスナップショットdescriptorをコピーし、parentFileNameHintを正しい親ディスク名に書き換えることで再構成を試みます(上級者向け)。
ウイルス対策ソフトでVMフォルダを除外設定する
Windows Defenderなどのセキュリティソフトがvmdkファイルをロックしている場合、除外設定を追加します。VMフォルダ全体をリアルタイムスキャンから除外することで、ファイル占有によるエラーを防止できます。
- Windowsの「スタート」メニューから設定(⚙)>プライバシーとセキュリティ>Windowsセキュリティを開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択し、下部の「設定の管理」をクリックします。
- 「除外の追加または削除」を開き、「除外の追加」>「フォルダー」を選択します。
- VMwareの仮想マシンフォルダ(例:
C:\Users\ユーザー名\Documents\Virtual Machines)を指定し、除外対象に追加します。 - 設定を保存したあと、VMwareを再起動して仮想マシンの起動を再試行します。
スナップショットチェーンが大きく壊れている場合、起動そのものを復旧できないことがあります。その際は無理に修復を続けず、データ救出専用の復旧環境で診断することが重要です。
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