Linux カーネルをアップデートした直後から、VMware が突然起動しなくなり、「Kernel Module Updater」でエラーが表示されることがあります。
こうした症状は、多くの場合以下のような変化に起因しています。
- カーネル更新後に VMware の仮想モジュールが認識されなくなる
- 「Kernel Module Updater」でビルドが失敗し、進行不能になる
- VMware の起動時に「互換性のないカーネル」などのエラーメッセージが出る
このまま誤った対処を続けると、VM環境全体が破損し、重要な仮想マシンデータへアクセスできなくなるリスクがあります。
主な原因は、ホスト OS のカーネルが更新されたにも関わらず、VMware 側のカーネルモジュールが適切に再構築されず、互換性エラーを引き起こしている点にあります。
問題の本質を正確に把握し、適切な復旧手順を踏むことで、安全かつ確実に動作環境を再構築することが可能です。
もし自身での対処に不安がある場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。専門スタッフが状況を迅速に見極め、最適な対応をご提案します。
目次
「VMware Kernel Module Updater」エラーの原因
ここでは「VMware Kernel Module Updater」でエラーが起きる代表的な原因を整理します。多くはカーネル更新や依存パッケージの不整合によるものです。
カーネルアップデート後に vmmon / vmnet が再ビルドできない
Ubuntu などのディストリビューションでカーネルを更新すると、VMware が内部で使用するカーネルモジュール(vmmon、vmnet)が再構築されます。この処理が途中で失敗すると、起動時に「Kernel Module Updater」エラーが発生します。放置すると VMware が起動できない状態が続く可能性があります。
VMware が対応していない新カーネルを使用している
Linux カーネルの更新スピードに対して、VMware の対応が遅れることがあります。新しいカーネルでは API 仕様が変更され、旧バージョンの VMware がコンパイルに失敗することもあります。場合によっては、パッチ適用が必要です。
開発パッケージ不足や GCC バージョン不整合
vmmon / vmnet モジュールを再ビルドする際に、gcc、make、linux-headers などの開発パッケージが不足しているとエラーになります。また、カーネルをビルドした gcc と異なるメジャーバージョンを使っている場合もコンパイルエラーが発生することがあります。
Secure Boot による未署名モジュールのブロック
UEFI の Secure Boot が有効な環境では、署名されていないモジュールをカーネルが拒否することがあります。VMware の自動ビルドではモジュール署名が行われないため、これが原因でモジュールが読み込まれずエラーとなることがあります。
これらの原因を放置すると、仮想マシンの起動不能やネットワーク機能の停止につながる恐れがあります。状態が不明なまま操作を続けると、ホスト OS に影響を与える可能性もあるため、適切な対処を行うことが重要です。
当社では初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。システムが正しく動作しない、あるいはモジュールエラーが頻発している場合は、早めの診断が安全です。
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※1:2011年1月~
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「VMware Kernel Module Updater」エラーの対処法
ここでは、VMware Kernel Module Updater のエラーを解消するための具体的な手順を紹介します。再ビルドやモジュール署名など、環境に応じた方法を選択しましょう。
必要な開発パッケージを導入する
まずは、モジュールビルドに必要な基本パッケージを揃えることで、再コンパイルエラーを防げる場合があります。
- 端末を開き、パッケージリストを更新します。
sudo apt update - ビルドツールをまとめてインストールします。
sudo apt install build-essential gcc make linux-headers-$(uname -r) - VMware モジュールを再ビルドします。
sudo vmware-modconfig –console –install-all
vmmon / vmnet モジュールを再構築する
公式モジュールが最新カーネルに対応していない場合、GitHub で配布されている修正版ソースを使って自前ビルドを行う方法が一般的です。
- VMware を停止します。
sudo service vmware stop - GitHub から修正版モジュールを取得します。
git clone https://github.com/mkubecek/vmware-host-modules - ディレクトリに移動してビルドします。
cd vmware-host-modules && make clean && make - モジュールをインストールします。
sudo make install - 必要なモジュールを読み込みます。
sudo modprobe -a vmw_vmci vmmon vmnet - VMware サービスを再起動します。
sudo service vmware restart
Secure Boot 有効環境での署名対応
Secure Boot が有効な場合、未署名モジュールが読み込まれないため、BIOS で無効化するか自前で署名を行う必要があります。
- BIOS / UEFI 設定を開き、Secure Boot の項目を確認します。
- 無効化する場合は「Secure Boot:Disabled」に設定します。
- 有効のまま使う場合は、自前で鍵を作成して署名します。
sudo mokutil –import MOK.der などのコマンドで登録可能です。
GCC バージョンを合わせて再ビルドする
カーネルをビルドした GCC と異なるバージョンで再コンパイルを行うとエラーになる場合があります。
- カーネルビルド時の GCC バージョンを確認します。
dmesg | grep “gcc version” - 同じメジャーバージョンの GCC をインストールします。
sudo apt install gcc-X - 環境変数 CC を設定して再ビルドします。
sudo CC=/usr/bin/gcc-X vmware-modconfig –console –install-all
VMware / カーネルバージョンを調整する
どうしても再ビルドが通らない場合は、VMware のバージョンアップまたはカーネルを1つ前に戻す対応も検討されます。
- VMware の最新バージョンを確認し、対応カーネル一覧を参照します。
- 古い VMware を使用している場合は、アップグレードを実施します。
- カーネル更新後に問題が発生した場合、grub メニューから旧カーネルで起動する方法もあります。
カーネルモジュール関連の不具合は、環境構成やビルド設定によっても結果が変わるため、慎重な対応が求められます。問題が解決しない場合は、専門の技術サポートを受けることをおすすめします。
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