RAID構成を運用しているUbuntuサーバーで、次のようなトラブルに直面していませんか?
- 再起動後、RAIDが自動マウントされない
- 電源トラブル後にRAIDアレイが「inactive」と表示されている
- mdadmコマンドを実行してもアレイが認識されない
このような事態に陥ると、つい「mdadm –create」や「–assemble」コマンドで強制的に復旧を試みたくなりますが、手順を誤ると、RAIDアレイが完全に崩壊し、すべてのデータを失う可能性があります。
RAIDの復旧は、「何が原因でマウントに失敗しているのか」を正確に見極めるところから始まります。特にUbuntu環境では、mdadm.confやinitramfsの設定ミス、デバイス名のズレなどが潜在的な原因となることも少なくありません。
焦って自己判断で作業を進める前に、一度立ち止まって、現状を冷静に把握することが復旧成功の鍵です。
もしRAIDがマウントされず困っている場合は、24時間365日対応の無料診断をぜひご活用ください。安全な復旧手順をご案内いたします。
目次
RAIDが自動マウントされない原因
RAIDが認識されない場合、原因は設定やハードウェア、RAID管理情報の不整合など複数に分かれます。ここでは代表的な3つの要因を整理します。
設定ファイルの不備やUUIDの変更
再起動後にRAIDデバイス(例:/dev/md0)が自動で組まれない場合、/etc/mdadm/mdadm.confや/etc/fstabの記述に問題があるケースが多く見られます。特にUUIDが変更されていると、OS起動時にアレイを認識できず、マウントに失敗します。この状態で強制マウントを行うと、ファイルシステムの破損を引き起こすおそれがあります。
また、RAIDデバイス名が起動後に/dev/md127のように変化することもあり、fstabの設定と一致しないことでマウントエラーとなる場合もあります。
ディスク障害や同期不良によるDegraded状態
RAIDを構成するディスクの一部に障害が発生した場合、Ubuntu起動時にアレイがDegraded(低下状態)やInactiveとして検出されることがあります。これは物理的な損傷や電源トラブル後の同期不整合が原因となるケースが多いです。
この状態で誤ってリビルドや再作成コマンドを実行すると、残っている正常なデータ領域まで破壊されるおそれがあるため、まずmdadm --detailコマンドで状態を確認することが重要です。
RAIDディスクを別マシンに接続した際の認識不一致
元のサーバが故障し、UbuntuにRAIDディスクを接続してデータを救出する場合、RAIDのメタデータが一致しないため自動認識されないことがあります。特に異なるバージョンのmdadm環境で構築されたアレイを読み込むと、正しくassembleできないことがあり、無理な再構築は危険です。
このような場合は、各ディスクのパーティション情報を確認し、どのディスクがどのRAID構成に属しているかを整理したうえで、安全にアレイを再認識する必要があります。
RAIDが自動マウントされない原因は一見似ていても、対処法は大きく異なります。次に、状態を確認しながら安全にマウントするための手順を紹介します。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
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特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
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※1:2011年1月~
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※3:2011年1月~
RAIDを安全に再マウントする対処法
RAIDが認識されない場合でも、焦らず状態確認から進めることが重要です。ここではUbuntu環境で安全にアレイを再マウントするための3つの方法を紹介します。
RAIDアレイの状態を確認する方法
まず、RAIDデバイスがどのような状態で検出されているかを確認します。状態を正確に把握することで、誤った再構築やマウントを防ぐことができます。
cat /proc/mdstatコマンドを実行し、アレイの一覧とステータス(active / degraded / inactive)を確認します。mdadm --detail /dev/md0で対象アレイの詳細情報を確認します。lsblkでディスクとパーティションの対応関係を整理し、Faulty(故障)やSpare(予備)として扱われているディスクがないかを確認します。
この段階で、アレイがinactiveのまま認識されている場合は、次の手順で手動でassemble(再認識)を試みます。
mdadmでアレイを手動組み立てする方法
RAIDアレイが自動で組み上がらない場合は、mdadmを使って手動でアレイをassembleします。ただし、誤って--createを実行するとメタデータが上書きされ、データが失われるおそれがあるため注意が必要です。
sudo mdadm --assemble --scanを実行し、RAID構成を自動検出させます。- 自動認識されない場合は、
sudo mdadm --assemble /dev/md0 /dev/sdX1 /dev/sdY1 ...の形式で手動指定します。 - assemble後、
cat /proc/mdstatでactiveになっていることを確認します。必要に応じて読み取り専用でマウントします(例:mount -o ro /dev/md0 /mnt/raid)。
組み立てが完了したら、ファイルシステムをチェックしてからマウントを行います。破損が疑われる場合は、まずfsckで検査し、エラーを確認してから読み取り専用でマウントするのが安全です。
自動マウント設定を修正する方法
再起動時にRAIDが正しくマウントされるようにするため、UUIDを基に設定ファイルを修正します。デバイス名(/dev/md0など)は環境によって変わるため、UUID指定を使うことで安定したマウントが可能になります。
sudo blkidでRAIDデバイスのUUIDを確認します。/etc/fstabを開き、UUIDを指定してマウント先(例:/mnt/raid)を追記します。sudo mdadm --detail --scan >> /etc/mdadm/mdadm.confを実行し、アレイ情報を登録します。その後、sudo update-initramfs -uで反映します。
これにより、次回起動時にRAIDアレイが自動でassembleされ、指定ディレクトリにマウントされるようになります。
ただしRAIDのマウントトラブルは、設定ミスだけでなくディスク障害が関係している場合もあります。特に、リビルド中や障害ディスクを含む状態での操作は、わずかなコマンドでも致命的なデータ損失を招くことがあります。
異常を感じた段階で早めにバックアップを取得し、専門的な点検を行うことが重要です。データにアクセスできない場合や対応に迷うときは、無料で相談できる専門業者への確認を検討してください。
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