Lenovo ThinkSystem NASが突然動作しなくなった──再起動を繰り返す、ストレージを認識しないといった症状に悩まされている方は少なくありません。以下のような現象が代表的です。
- NASが起動しても、すぐに自動で再起動されてしまう
- 管理画面やOSにはアクセスできるが、ストレージが認識されない
- 突然ネットワーク越しに共有フォルダへアクセスできなくなった
ThinkSystem NASは、ハードウェア・RAID構成・ブートOS・管理ソフト・ネットワーク設定など複数の要素が連携して動作しているため、どこか一箇所に障害が発生すると、NAS全体が停止するリスクがあります。
この状態で不用意に再構築や初期化を行うと、RAID情報が失われ、保存データが完全に消失する恐れがあります。
本記事では、ThinkSystem NASが不安定になった際に注目すべきポイントと、どの層に原因があるかを整理して安全に対処するための確認ステップを、専門家の知見をもとにわかりやすく解説しています。
万が一、状況が深刻な場合は、365日年中無休・初期診断無料のデジタルデータリカバリーが迅速に対応可能です。大切な共有データを守るために、まずは正しい判断から始めましょう。
目次
サーバ本体ハードの故障原因
ThinkSystem NASのトラブルのうち、電源が入らない・POSTが止まる・再起動を繰り返すなどの症状は、サーバ本体のハードウェア障害が関係している可能性があります。電源系統・基板・メモリ・冷却系の異常が原因となるケースが多く、放置するとさらなる損傷やデータ損失につながるおそれがあります。
電源ユニットやケーブルの不良
電源が入らない、LEDが点灯しない場合は、電源ユニットやPDU(電源分配装置)、接続ケーブルの接触不良が疑われます。瞬間的な停電や雷サージで内部回路が損傷していることもあります。
マザーボード・メモリ・CPUの障害
POSTが途中で停止する、再起動を繰り返すといった場合、マザーボードやメモリ、CPUなどの主要パーツに異常が発生している可能性があります。ハードウェアログにエラーが多数記録されている場合は、保守交換を検討する必要があります。
高温やファン異常による自動停止
ファン異常やホコリの蓄積、室温上昇によるサーマルシャットダウンが起きている場合があります。冷却不足が続くと、電源ユニットやマザーボードが二次的に故障する危険もあります。
サーバハードの障害は、電源やファンといった周辺要素から、基板やメモリなど内部パーツにまで及ぶことがあり、自己判断での部品交換やリビルド作業は状態を悪化させるおそれがあります。
ハード障害が疑われる場合は、再起動を繰り返さず、専門の診断を受けることが安全です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
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サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
RAID・ストレージ側の障害原因
ThinkSystem NASでは、RAID構成の崩壊やディスクの劣化によってデータアクセス不能になるケースも多く見られます。複数ディスクが同時に障害を起こすと、復旧が難しくなるため注意が必要です。
HDD・SSDの劣化やセクタ不良
長期間の稼働や高負荷I/Oにより、セクタ不良が増加して読み書きが遅くなることがあります。アクセス音が変化したり、エラーが頻発する場合は物理的な劣化が進行している可能性があります。
RAID構成崩壊や再構築失敗
RAID1やRAID5などの構成で、1台の障害後にリビルド中の追加障害が起こると、RAIDが崩壊することがあります。Degraded(低下)状態で放置すると、データアクセスが途絶するおそれがあります。
RAIDコントローラやHBAの不具合
RAIDカードやHBA(ホストバスアダプタ)のファームウェア不整合、接触不良、スロット異常などにより、論理ドライブが認識されなくなる場合があります。これらのトラブルはソフト的な再設定だけでは改善しないこともあります。
RAIDが「Degraded」から「Failed」へ移行した状態では、操作を誤るとデータ上書きが発生しやすくなります。初期化やクイックフォーマットを行わず、すぐに専門業者への相談を検討するのが安全です。
OS・ブート・設定起因の障害原因
サーバ本体やRAIDが正常でも、OSやブート構成の不整合が原因で起動しなくなるケースがあります。ThinkSystem NASでは、Windows ServerやLinux系OSの更新失敗、マルチパス設定不備などが代表的な要因です。
OSアップデート失敗・ブート領域破損
Windows ServerやLinuxの更新中にエラーが発生し、「No bootable device found」と表示される場合があります。ブート領域の破損やシステムファイルの欠損が主な原因と考えられます。
誤ったインストール先やブート順設定
複数ストレージを搭載している構成では、誤ってデータディスク側にOSを再インストールしてしまうケースもあります。BIOSでブート順を誤設定すると、OSが見つからず起動しないことがあります。
マルチパス設定やドライバの不整合
DEシリーズやSAN接続構成では、HBAドライバやマルチパス設定が不一致になると、ストレージが不安定になります。ファームウェアやドライバの整合性確認が重要です。
このように、OS・設定起因のトラブルは論理的なエラーが中心であり、誤操作によって復旧不能になるおそれがあります。データが重要な場合は、まず状態を保存し、再インストールや初期化を避けてください。
Lenovo ThinkSystem NASが故障したときの対処法
上記のような障害が発生した場合でも、原因層を整理しながら正しい手順で確認を行うことで、状態の悪化を防ぎつつ復旧の可能性を高められる場合があります。
電源・ケーブル・ハード構成を確認する
電源が入らない、LEDが点灯しないときは、基本的な電源経路を確認することから始めます。短時間の放電リセットで改善するケースもあります。
- 電源ケーブル・PDU・PSUのLED状態を確認し、別系統の電源やケーブルで再現するかを確認します。
- 電源コードを抜き、10〜20秒放電して再接続します(放電リセット)。
- 最小構成(CPU1、メモリ1枚、RAIDカード、最小ディスク)でPOSTできるか確認します。
RAID状態を確認し、再構築は避ける
RAIDの状態を確認する際は、誤った操作でアレイを初期化しないよう慎重に進めます。状態を確認したら、すぐにログを保存しておくことが重要です。
- RAID管理画面またはiLO/XClarityでディスクの状態を確認します(Optimal/Degraded/Failed)。
- Degradedの状態であれば、すぐに交換・リビルドを行い、Failedに至る前に対応します。
- FailedまたはPool Missingの場合は、初期化やフォーマットを行わず、状態を記録して専門業者に相談します。
OS・ブート設定を点検し、初期化を防ぐ
ブートディスクが認識されているか、BIOSで確認します。再インストールを行う場合でも、誤ってデータディスクを削除しないよう注意が必要です。
- BIOSでブート順とブートディスクの検出状況を確認します。
- OSディスクが見えている場合は、修復インストールや回復オプションを検討します。
- DEシリーズ連携構成の場合は、Lenovoガイドに沿ってマルチパス設定やHBAドライバを整合させます。
いずれの操作も、状態の変化を最小限に保つことが重要です。異常音がする場合やRAIDがFailed表示の際は、電源を落とし、専門業者の初期診断を依頼するのが安全といえます。
Lenovo ThinkSystem NASの障害は、サーバ、RAID、OSが複合的に関係している場合が多く、誤った判断がデータ損失につながるおそれがあります。デジタルデータリカバリーでは、初期診断・お見積りを無料で実施し、24時間365日体制で対応しています。
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