TerraMaster F2-223 が突然起動しなくなったとき、もっとも避けるべきなのは焦って電源を入れ直したり、リセットを繰り返すことです。
- 電源が入らない
- ビープ音だけが鳴ってOSが起動しない
- TOS(TerraMaster OS)にアクセスできない
こうした症状の裏には、電源基板の故障や内部USBメモリの破損、HDD/RAID構成の異常など、複数の原因が複雑に絡んでいる可能性があります。自己判断での操作を続けると、RAID情報やデータ領域が上書きされ、復旧が困難になるケースもあるため注意が必要です。
まずは冷静に状態を見極め、安全な手順で現状を確認することが、データを守る第一歩となります。
本記事では、TerraMaster F2-223が起動しない原因を3つの観点から整理し、データを損なわずに現状を見極めるためのポイントを、専門家の視点でわかりやすく解説しています。
復旧の可否は、最初の対応で大きく変わります。もし対応に迷ったら、24時間365日対応の無料初期診断をぜひご利用ください。
目次
TerraMaster F2-223 が起動できない主な原因
TerraMaster F2-223が起動しない原因は「本体ハード(電源・基板・CMOS)」「TOS を入れた内部 USB/ブート構成」「HDD/RAID 障害」に大きく分かれます。まずは、どの部分に問題があるのかを見極めることが大切です。
電源・基板の故障
電源ボタンを押してもランプが点かない、一瞬だけ点いて落ちる、ビープだけ鳴って止まるなどの症状は、電源ユニットやマザーボード側の不具合である場合があります。電源 LED が緑でも LAN ランプが消灯していたり、HDD ランプが赤固定のまま点灯する場合も、基板の異常が疑われます。
電源関連の問題を繰り返し試すと、内部回路やHDD基板にダメージを与えるおそれがあります。通電テストを繰り返さず、状態を確認した上で専門業者に診断を依頼するのが安全です。
内部USB「Initboot」やブート構成の異常
TerraMaster は内部の小型USBメモリにTOS(OS)を格納しています。このUSBが故障したり署名エラーを起こすと、「UEFIシェルループ」や「Secure boot violation」などのエラーが出て起動できなくなることがあります。
また、メモリ増設やBIOS設定変更の影響でブート順が変わり、TOSが立ち上がらなくなるケースもあります。USBの再作成手順を誤るとデータ領域が上書きされることがあるため、データが重要な場合は自己判断で進めないほうが安全です。
HDD/RAID・TOSシステムの異常
電源は入ってもTOSが起動しない、再起動を繰り返す、Web UIにアクセスできない場合、HDDやRAID構成情報の破損が疑われます。複数HDDの障害によりブートドライブを特定できず、起動途中で停止することもあります。
この状態で電源を入れ直したり、再構築・初期化を試すと、RAID情報が上書きされて復旧難易度が大幅に上がる可能性があります。特に業務データを扱うNASでは、通電を止めて状態を保持することが最優先です。
起動できない原因の多くは複合的な要因が絡んでいます。状況を正確に把握しないまま通電を続けると、障害の範囲が広がるおそれがあります。データが必要な場合は、安易な再インストールやリセットを避け、専門業者への相談を検討してください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
TerraMaster F2-223 が起動しない場合の対処法
TerraMaster F2-223 が起動しないときは、通電を繰り返さず、原因を安全に切り分けることが重要です。特にデータが入っているHDDを接続したまま無理に操作を続けると、障害を悪化させるおそれがあります。ここでは比較的安全に行える確認方法と、注意すべき手順を整理します。
電源リセットで状態を確認する
最初に行うべきは、通電状態を一度リセットして内部の一時的なエラーを除く方法です。操作は1回ずつ慎重に行い、何度も繰り返すことは避けましょう。
- 電源ボタンを長押しし、完全にシャットダウンします。
- 電源ケーブルを抜き、10〜30秒程度放電させます。
- 再度ケーブルを接続して電源を入れ、LEDとビープ音の変化を確認します。
LEDの点灯パターンやビープ音の回数が変化する場合、電源ラインや基板の接触異常が改善されるケースもあります。変化がなければ、繰り返し操作は控え、内部回路の劣化を防ぐために電源を切ったままにします。
HDDを外して本体のみで起動テストする
次に、HDDの影響を除いた状態で本体のみをテストします。これにより、ハードウェア本体とHDD/RAID構成のどちらに原因があるかを切り分けることができます。
- 電源を完全に切り、全てのHDDを取り外します。
- HDDを外したまま電源を入れ、Power/LAN LEDやビープ音の有無を確認します。
- TNAS PCツールで検出できるかを確認します。
HDDを外した状態でNASが検出される場合、本体側の電源・基板は動作していると考えられます。HDDまたはRAID情報の破損が主原因である可能性が高く、この場合はHDDを元の順序で戻す前に、クローン作成やデータ復旧を検討する必要があります。
TOS USBブートの状態を確認する
起動時に「UEFI shell」や「Secure boot violation」などのメッセージが表示される場合は、内部USBに格納されたTOSブート領域が破損している可能性があります。TerraMaster公式手順ではInitboot USBの再作成が案内されていますが、誤るとデータ領域が上書きされることがあるため注意が必要です。
- 起動時の画面やビープ音を確認し、エラーメッセージが出ていないかを記録します。
- BIOS設定が変更されていないか確認し、Secure Bootやブート順の状態を把握します。
- データが重要な場合、Initboot USBの再作成やリセット操作は行わず、専門業者に相談します。
内部USBの破損や署名エラーは、見た目はOSトラブルでもRAID情報に影響している場合があります。自力での修復は避け、安全な状態で専門診断を受けることが重要です。
TerraMaster F2-223が起動しない場合「通電・再起動の繰り返し」や「TOSの再インストール」は厳禁です。これらの操作によりRAID情報やユーザーデータが上書きされ、復旧が困難になるおそれがあります。
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