TeraStationで「デグレード」や「I12」と表示された場合、それはRAIDの冗長性が失われている状態を示す警告です。主に以下の症状が見受けられます。
- ステータスが「デグレード」と表示される
- エラーコード「I12」が出る
- 共有フォルダにアクセスできたりできなかったりする
このまま安易にリビルドを実行すると、RAIDが完全に崩壊し、保存データに二度とアクセスできなくなる可能性があります。リビルドはあくまでRAID構成を再構築する操作であり、データ復旧そのものではありません。
そのため、原因を見極めずに進めると、正常だったディスクまで負荷がかかり致命的な障害を招く恐れがあります。本記事では、まずリビルドが必要になる原因や典型的な状況を整理し、続いて安全に進めるための具体的な対処法を専門的視点で解説します。判断に迷う場合は、24時間365日対応の無料診断で現状を正確に見極めることが重要です。
目次
TeraStationをリビルドしなければならない原因
リビルドが必要になるのは、多くの場合「冗長RAIDでHDD1台が故障し、RAIDがデグレード状態になった」ときです。一方で、複数台に異常が出ている状態や、RAIDがFailedになっている状態でのリビルドは、状態悪化につながる可能性があり注意が必要です。
ディスク1台故障でRAIDがデグレードしている
RAID1/5/6/10など冗長構成で、HDD1台が「故障」「Broken」「異常」などの表示になり、RAID状態が「デグレード」「I12」などになっている状況です。この場合、他のディスクに異常がなく、残りディスクで稼働できていることもありますが、冗長性が落ちた状態のまま運用すると、追加障害で共有フォルダにアクセスできなくなる恐れがあります。
HDD交換後に冗長性が戻っていない
故障ディスクを同容量以上(または推奨HDD)へ交換したものの、RAID状態が「再構成中」「リビルドが必要」などのままで、正常(最適)に戻っていないケースです。自動で再構成が始まる機種もあれば、管理画面から手動で開始する必要がある機種もあります。
デグレードのまま運用して負荷が高まっている
「一応動いているから」とデグレード状態を放置すると、残っているディスクへ読み書き負荷が集中し、別のディスクにも不良セクタ(読み取りエラー)が出ることがあります。結果として、リビルド以前にRAIDが不安定になり、共有フォルダの読み取りが極端に遅くなる、アクセス中に固まる、といった症状につながる場合があります。
複数台のエラーやSMART異常が出ている
HDDが2台以上で警告やエラー、SMART異常が見えている状態では、リビルドを開始することで残りディスクの潜在不良が顕在化し、読み取り不能領域が増える可能性があります。こうなると、RAID崩壊やデータ消失に直結することがあります。
RAIDがFailed・起動不可・EMモードなど重度状態
RAID状態が「Failed」「アレイ異常」と表示される、TeraStation自体が起動しない、EMモードに入るなどのケースは、NAS上の操作で状況が悪化することがあります。無理な再構成や初期化に近い操作が混ざると、復旧の難易度が上がる傾向があります。
過去のリビルドが失敗・途中停止している
リビルドが途中で止まった、エラーで中断した、再起動後に進捗が戻らない、といった状況では、単純な「やり直し」で改善するとは限りません。原因がHDDの不良セクタ、別ディスクの劣化、RAID情報(メタデータ)の不整合などの場合、繰り返すほど読み取り負荷が増え、共有データが損傷する可能性があります。
重要データがある状態で、上記のうち「複数台異常」「Failed」「起動不可」「リビルド失敗」などが当てはまる場合、自己判断でリビルドを進めると、共有フォルダに一切入れなくなることがあります。迷うときは、まず現状を保ったまま(電源断や抜き差しを増やさず)専門業者へ状況確認を相談する方が安全な場合があります。
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TeraStationのリビルド時の対処法
ここでは、TeraStationでリビルドを検討する際の具体的な手順を、一般的な管理画面操作の流れに沿って解説します。なお、実際の画面名や表示は型番・ファームウェアで異なることがあるため、表示内容をよく確認しながら進めてください。また、リビルドはディスク全体に長時間の読み取り負荷がかかるため、開始前のバックアップと、状況に応じた中止判断が重要です。
リビルド前にRAID状態と故障ドライブ番号を確認する手順
最初に、現在のRAID状態が「デグレード(1台故障)」なのか、「Failed(複数台異常の疑い)」なのかを切り分けます。ここを誤ると、交換するディスクや実行すべき操作の判断が崩れやすくなります。
- PCからTeraStationへアクセスし、管理画面(設定画面)を開きます。
- 「RAID管理」「ストレージ」「ディスク管理」などの項目を開き、RAID状態(正常/デグレード/エラー/Failed)を確認します。
- 「ドライブ状態」または各HDDの一覧で、「故障」「Broken」「異常」「警告」などの表示が出ているスロット番号を控えます。
- イベントログ/システムログを開き、直近のエラー(読み取りエラー、I/Oエラー、SMART警告、アレイ異常など)が複数ディスクに出ていないか確認します。
- 表示が「Failed」「アレイ異常」「複数台警告」などの場合は、以降の手順に進む前に中止判断の手順も合わせて確認します。
アクセス可能なうちに重要データをバックアップする手順
リビルドは長時間かかり、処理中に別ディスクの不良が表面化するとアクセス不能に至ることがあります。共有フォルダへ入れるうちに、必要なデータを外部へ退避しておくことが、結果的に被害を小さくすることにつながります。
- 優先度の高いデータ(業務データ、写真、会計、設計、顧客情報など)を先にリストアップします。
- バックアップ先を用意します(別NAS、USB外付けHDD、PC内蔵ストレージ、クラウドなど)。容量不足がないか事前に確認します。
- 共有フォルダを開き、重要データから順にコピーします。大量データは一括コピーではなく、フォルダ単位で区切って進めると停止時の切り分けがしやすくなります。
- コピー中に速度低下やエラーが頻発する場合は、無理に続けず、優先データのみに絞って退避します。
- バックアップ後、バックアップ先でフォルダ数やファイルが開けるかを軽く確認し、必要ならハッシュ比較やサンプル確認を行います。
故障ディスクを安全に交換する手順(ホットスワップ/停止後交換)
ディスク交換は、型番や構成により「稼働中に交換できる(ホットスワップ)」場合と、停止して交換した方がよい場合があります。誤ったスロットを抜くとRAIDが一気に不安定になることがあるため、故障ディスクの特定を丁寧に行います。
- 管理画面で「故障」「Broken」と表示されているスロット番号を再確認し、前面LED(赤点灯など)と照合して一致していることを確認します。
- 交換用HDDを用意します。同容量以上を基本とし、可能ならメーカー推奨や同等スペックのモデルを選びます。
- ホットスワップ対応機であっても、作業中のアクセスを減らし、コピーやバックアップ処理を止めた状態にします。
- 対象スロットのトレイを解錠し、故障ディスクを抜きます。抜いたディスクは順番が分かるようにラベルを付けて保管します。
- 新品ディスクをトレイに固定し、同じスロットへ確実に装着します。装着後、管理画面に新しいディスクとして認識されるかを確認します。
管理画面でリビルドを開始する手順(自動/手動)
機種によってはHDDを装着すると自動で再構成が始まる場合があります。一方で、管理画面から「リビルド」「RAID再構築」を手動で実行する必要がある場合もあります。開始前に、対象アレイと交換したディスクが正しいかを確認します。
- 管理画面で、交換したディスクが「正常」または「未使用」などの状態で認識されているか確認します。
- 自動リビルド機種の場合は、ステータス表示が「RAID再構成中」などに変わっているかを確認し、進捗が動いていることを見ます。
- 手動リビルドが必要な場合は、「RAID管理」から対象のRAIDアレイを選び、「リビルド」「RAID再構築」などの実行ボタンを選択します。
- 対象アレイと対象ディスクが表示される場合は、故障交換したスロットが選ばれているかを確認し、誤選択がないことを確認します。
- 実行後、進捗表示(%、残り時間、ステータス)が更新されることを確認し、更新が止まる場合は中止判断の手順に進みます。
リビルド中に負荷とエラーを監視する手順
リビルドは全ディスクを読み書きするため、容量が大きいほど時間がかかり、処理中の負荷も上がります。運用中のアクセスを抑え、エラーが増えていないかを監視します。途中でビープ音やエラーが出た場合は、状況を記録して判断材料にします。
- リビルド中は、大量コピーやバックアップジョブ、メディアサーバー配信などの負荷が高い処理を一時停止します。
- 管理画面で進捗が更新されているか定期的に確認し、同時にログで新しいディスクエラーやSMART警告が増えていないか確認します。
- ビープ音、エラー通知、進捗停止が出た場合は、画面の表示やログ内容を控えます(スクリーンショットや時刻メモ)。
- 安易な再起動や、リビルドの再実行を連続で行うことは避けます。状況によっては状態悪化につながることがあります。
- エラーが続く、別ディスクにも警告が出る、進捗が長時間動かない場合は中止判断へ切り替えます。
リビルド完了後にRAID状態と共有フォルダを確認する手順
リビルド完了の表示が出ても、ログに警告が残っていたり、共有フォルダの読み書きでエラーが出ることがあります。RAID状態の復帰と、最低限の動作確認を行い、運用を通常に戻す前に異常がないかを確認します。
- 管理画面でRAID状態が「正常」「最適」などに戻っているか確認します。
- ディスク一覧で、全HDDが「正常」表示になっているか、警告が残っていないかを確認します。
- 共有フォルダを開き、テスト用の小さなファイルで読み取り・書き込み・削除を軽く確認します。
- システムログ/イベントログを開き、リビルド完了後に新しいエラーが出ていないか確認します。
- 問題がなければ、停止していたジョブ(バックアップ、同期、メディア配信など)を段階的に再開し、負荷をかけすぎないように戻します。
リビルドを中止して専門相談に切り替える判断手順
リビルドは正規の運用手段ですが、状況次第では「やらない方が安全」と判断されることがあります。特に、複数台の異常、Failed、起動不可、過去のリビルド失敗などが絡むと、NAS上での操作がデータ損傷を進める可能性があります。重要データがある場合は、ここで一度立ち止まり、状況を整理します。
- 管理画面で、異常が出ているHDDが1台だけか、2台以上かを整理します(スロット番号と表示内容をメモします)。
- RAID状態が「Failed」「アレイ異常」などの場合は、リビルドや初期化に近い操作を進めず、現状のまま情報を保全します(ログ、画面表示、交換履歴を控えます)。
- リビルドが途中停止している場合は、再実行を繰り返さず、停止時点の表示・時刻・エラー内容を記録します。
- 抜き差しや交換履歴があいまいで順番に不安がある場合は、追加の抜き差しを避け、現状維持で整理します。
- 重要データがあり、自己判断に迷う場合は、型番・RAIDレベル・現在の表示(デグレード/I12/Failed等)・異常台数をまとめて、専門業者へ相談します。
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