Synology NASでうっかりファイルを削除してしまった場合でも、状況によってはデータを取り戻せる可能性があります。次のような機能を使っていませんか?
- ごみ箱(削除済みファイルの一時保管)
- Synology Driveのバージョン履歴
- Hyper Backupによる定期バックアップ
- スナップショットによる過去の状態の保存
これらの機能は、NAS内のデータ消失に備えて設計されており、正しく設定されていれば削除前の状態に安全に戻すことが可能です。特に誤削除や上書きといった人的ミスであれば、まずはこれらの標準機能を順番に確認してみましょう。
慌てて再起動したり、外部ソフトを使ってしまうと、復元可能だったデータを上書きしてしまうリスクもあるため注意が必要です。この記事では、Synology NASで使える標準復元機能の確認ポイントと、安全な操作手順について詳しく解説します。
自力での確認に不安がある場合は、24時間365日対応の無料診断もご活用いただけます。状況に応じて最適な復旧方法をご提案します。
目次
Synology NASでファイルが削除される主な原因
Synology NASでファイルが削除・消失してしまう原因は、大きく4つのパターンに分類できます。削除の経緯を特定することで、どの機能から復元できるかを判断しやすくなります。
手動での誤削除・上書き操作
File Stationや共有フォルダ上で誤って削除ボタンを押してしまう、または古いバージョンで上書きしてしまうケースです。この場合、ごみ箱やDriveの履歴に残っていれば簡単に復元できます。
共有フォルダや権限設定の変更
DSMの「共有フォルダ」設定変更や権限の誤操作で、一時的にデータが「見えない」状態になることがあります。削除ではなく非表示・アクセス制限の結果である可能性もあるため、まずは管理者権限で確認します。
同期・バックアップ設定による削除
Synology Driveやクラウド同期を利用している場合、クライアント側の削除がNAS側にも反映されることがあります。特に「双方向同期」設定では、PCの削除操作がNASにも反映される点に注意が必要です。
システムエラーやディスク異常
稀に、ストレージマネージャで警告やエラーが出ている場合、削除ではなくディスク障害やファイルシステム不整合によって見えなくなっていることがあります。この場合、NAS機能での復元ができない可能性があります。
この状態を放置すると、障害が進行してデータの読み取り自体が困難になる恐れがあります。誤った操作で上書きが発生すると、復旧の難易度がさらに上がるため注意が必要です。
適切な診断と専門的な対応を行うことで、データを守れる可能性が高まります。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。ストレージマネージャで警告が出た際は、早めの診断がデータを守る第一歩になります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
これまで当社では以下の実績・強みに基づき、多くの法人様にご相談いただいてきました。
- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※1)
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)
- 他社で復旧不可とされた機器の対応実績8,000件以上(※3)
- ご依頼の約8割・48時間以内に復旧完了
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
Synology NASで削除したファイルの主な復元方法
Synology NASで削除したファイルが見つからない場合、どの機能を使っていたかによって対応が変わります。削除が「ごみ箱で保管されている」のか、「バージョン管理で残っている」のか、「バックアップから復元が必要」なのかを切り分けて考えます。
ごみ箱からの復元(基本の方法)
共有フォルダで「ごみ箱を有効にする」がオンになっている場合、削除されたファイルは#recycleフォルダに移動しています。
- DSMにログインし、「File Station」を開きます。
- 該当の共有フォルダを選択し、中の
#recycleフォルダを開きます。 - 復元したいファイルまたはフォルダを右クリックして「コピー先」または「移動先」を選び、元の場所または任意のフォルダに戻します。
Synology Driveからの復元
Driveを利用している場合は、Webポータルやアプリから「ごみ箱」や「バージョン履歴」経由で復元できます。
- Synology Drive Webポータルを開き、「ゴミ箱」タブを選択します。
- 対象のファイルを選んで「復元」をクリックすると、元の場所に戻ります。
- バージョン履歴から復元する場合は、ファイルを右クリック→「バージョン履歴」を開き、削除前または上書き前の状態を選んで復元します。
Hyper Backupからの復元
Hyper Backupを使用している場合、バックアップから任意の時点を選んで復元できます。共有フォルダ単位、または特定のファイルだけの部分復元も可能です。
- DSMで「Hyper Backup」を開き、対象のバックアップタスクを選択します。
- 「バックアップ エクスプローラ」(時計マーク)をクリックします。
- 削除前の日付を選び、フォルダをたどって目的のファイルを選択します。
- 「復元」または「ダウンロード/コピー」を選んで元の場所または別フォルダに戻します。
スナップショットからの復元(Btrfsの場合)
Btrfsボリュームを使用している環境では、Snapshot Replicationのスナップショット機能から過去の状態を参照できます。
- File Stationで、対象の共有フォルダを右クリックします。
- 「スナップショットを参照」を選択します。
- 過去のスナップショットを開き、削除済みファイルをコピーまたはダウンロードして復元します。
ごみ箱を無効にしている、または#recycleフォルダにデータが残っていない場合、NASの標準機能では削除データを元に戻すことはできません。新たに書き込みを行うと上書きが進み、復旧が難しくなるおそれがあります。重要なデータの場合は、電源を落として専門業者に相談することが重要です。
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