Synology NASが突然ネットワーク上に表示されなくなったり、DSM(DiskStation Manager)にアクセスできなくなるトラブルは、決して珍しいものではありません。
一見ただの接続不良のように見えても、誤った判断や操作によってRAID構成の崩壊やデータの損失を招くリスクもあり、慎重な対応が求められます。
特に業務データや大切な写真・動画を保存している場合、「自分で対処できるのか」「どこから確認すればいいのか」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Synology NASに接続できなくなったときに考えられる原因を、以下の3つの観点からわかりやすく整理します:
- 物理的な接続・電源トラブル
- ネットワーク設定やIP競合などの環境要因
- DSMやHDDの内部エラー
NASの状態を正しく見極めることが、データを安全に守る第一歩です。状況によっては、初期診断を無料で行っておりますので、お困りの方はぜひご相談ください(24時間365日対応)。
目次
Synology NASに接続できない原因
NASの接続不良は、物理的なトラブルから設定やディスク障害まで幅広い要因が関係します。まずは原因を正しく把握し、どの段階で問題が起きているかを切り分けることが大切です。
電源・ネットワーク関連の問題
NAS本体やネットワーク機器に起因する物理的トラブルは、最も多く見られる原因の一つです。NASが電源を認識していない、LANケーブルの接触不良、ルーターやスイッチの異常などによって、通信自体が確立されていない場合があります。
また、IPアドレスの競合や別セグメント上の配置、DNS設定の誤りによってNASの名前解決ができず、結果的に「接続できない」と認識されることもあります。これらの問題を放置すると、NASが再起動ループに陥ったり、システムファイルが破損するおそれがあります。
電源LEDやLANポートの点灯状態、ルーターのリンクランプなどを確認することが第一歩ですが、異常が続く場合は本体内部の電源ユニットや基板故障の可能性も否定できません。その場合は、通電を控え、専門業者による診断を受けることが安全です。
DSM・共有フォルダ・権限設定の問題
DSM(DiskStation Manager)が応答していない、あるいはSMBやAFPなどの共有プロトコルが停止している場合も、NASにアクセスできなくなる大きな原因となります。特にDSM7以降では、SMBバージョンや認証方式の制限が厳格化されており、WindowsやmacOS側の設定と合わないことで接続エラーが起きることがあります。
また、共有フォルダが存在しない、暗号化ボリュームがマウントされていない、あるいはユーザー権限不足やIPブロックによってアクセスが拒否されているケースも考えられます。誤設定のまま再構築や初期化を行うと、既存データが上書きされるおそれがあるため、慎重な確認が必要です。
このような場合、DSMへのログインが可能であれば、コントロールパネル内でファイルサービスや共有フォルダ、アクセス権を確認することで原因を特定できる場合があります。
ディスク・RAIDの障害
NAS内蔵ディスクの物理的な故障やRAID崩壊は、最も深刻な原因の一つです。HDDやSSDの劣化により、ボリュームが「警告」「エラー」「未割り当て」状態となっている場合、共有フォルダがマウントできずDSMが応答しなくなることがあります。
異音やビープ音の連続、Storage Managerでのボリュームエラー表示などが見られる場合は、内部ディスクの障害が進行している可能性が高い状態です。通電を繰り返したり、RAID再構築を実施すると、障害領域の拡大やデータ消失につながる危険があります。
データが重要な場合は、NASの電源を切り、通電を止めたうえでデータ復旧の専門業者へ相談することが推奨されます。クリーンルームなどの専用環境で、ディスクごとに状態を確認しながら復旧作業を行うことが安全です。
もし、ご自身での判断に不安がある場合は、初期診断とお見積りは無料です。症状の進行を防ぐためにも、24時間365日対応の無料相談をご活用ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
Synology NASに接続できない場合の対処法
NASがネットワーク上に表示されない、DSM画面にアクセスできないなどのトラブルが発生した場合でも、原因に応じた正しい手順を踏めば改善する可能性があります。ここでは、DSMにアクセスできる場合と、まったく応答がない場合の2つに分けて確認方法と操作手順を整理します。
DSMにアクセスできる場合の対処法
NASの管理画面(DSM)にログインできる場合は、設定やサービス、共有フォルダなどの論理的な要因で接続が遮断されていることが多いです。以下の手順で各項目を順に確認します。
- DSMのメインメニューから「コントロールパネル」を開き、「共有フォルダ」を選択します。
- アクセスしたいフォルダが一覧に表示され、「有効」状態であるか確認します。
- 続いて「ストレージマネージャー」を開き、ボリュームの状態が「正常」と表示されているか確認します。「警告」や「未割り当て」になっている場合はディスク障害の可能性があります。
- 「コントロールパネル」→「ファイルサービス」を開きます。
- 「SMB」タブを選択し、サービスが「有効」になっているか確認します。
- SMBバージョン設定で、最小・最大バージョンをWindows環境に合わせて調整します。必要に応じてAFPやNFSも有効化します。
- 「コントロールパネル」→「ユーザー」または「グループ」で、該当ユーザーのアクセス権限を確認します。
- 対象フォルダに「読み取り/書き込み」権限が付与されているかをチェックします。
- ログイン失敗が続くとIPがブロックされることがあるため、「セキュリティ」→「アカウント」→「ブロックリスト」で自分のIPが含まれていないかを確認し、必要に応じて解除します。
DSMにアクセスできない場合の対処法
DSMのログイン画面自体が表示されない場合は、ネットワーク通信またはNAS本体の障害が疑われます。まずは通信経路とIPアドレス設定を確認し、それでも応答がない場合は物理トラブルを想定して対応します。
- NASと同じLAN内にあるPCを有線接続し、NASのIPアドレスに対して
pingコマンドを実行します。 - Synology Assistant または Web Assistant を使用して、NASが検出されるかを確認します。
- 検出されない場合は、NASのLANケーブルやルーター/スイッチのポートを変更し、再接続します。必要に応じてNASを再起動します(短時間で繰り返さないよう注意)。
- ローカルネットワークからアクセスできない場合でも、QuickConnectを利用して外部からの応答があるか確認します。
- DSMにアクセスできた場合、「外部アクセス」→「QuickConnect」で有効化状態とステータスを確認します。
- エラーが表示される場合は、Synologyアカウントの認証情報やネットワークポート設定を見直します。
データが重要な場合の安全な対応
内蔵ディスクやRAIDに異常がある状態で電源を入れ直したり、RAID再構築・初期化を実行すると、データが消失するおそれがあります。次のような症状がある場合は、自己判断での操作を控え、専門業者に相談することが推奨されます。
- NASの通電を止め、HDDを取り外さずにそのままの状態で保管します。
- エラーランプが点滅している、異音がするなどの場合は、電源を再投入しないでください。
- データ復旧専門業者に相談し、ディスク単位で診断を受けることで、復旧可能性を正確に判断できます。
NASが検出されない場合のトラブルは、単純なネットワーク不具合から深刻なディスク障害までさまざまです。無理に操作を続けると障害が悪化することもあるため、早めに専門サポートへ相談することが安全です。
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