Synology NASにアクセスしようとした際、次のような画面に戸惑っていませんか?
- 「DSMの準備ができていません」と表示される
- ログイン画面が開かず、管理画面に進めない
- 以前は問題なく使えていたのに、急に接続できなくなった
このメッセージは、DSM(DiskStation Manager)がまだ完全に起動していない状態を示しており、単なる一時的な起動中であるケースもありますが、ストレージ障害やシステム異常が背後に潜んでいる可能性もあります。
誤って初期化などを実行すると、NAS内のデータがすべて消失してしまう危険性があります。状況を正確に見極める冷静な初動対応が重要です。
本記事では、「DSMの準備ができていません」という表示の意味を正しく理解し、安全かつ的確にNASを復旧させるための確認手順と注意点を詳しく解説します。
目次
「DSMの準備ができていません」エラーが表示される主な原因
「DSMの準備ができていません」は、DSM(SynologyのOS)が起動できない、または準備中の状態で表示されます。原因を正確に見極めることで、誤った初期化や再構築を防ぐことができます。
DSMが未インストールまたは破損している
DSMが正しくインストールされていない場合や、システムパーティションが破損している場合、「DSMの準備ができていません」と表示されます。特に初期設定を行っていない新規NASや、誤って初期化した後はこの状態になりやすいです。
起動処理中・サービス初期化中
電源投入直後はDSMがサービスを初期化しており、その間はアクセスできません。数分〜十数分でSTATUSランプが「緑点滅 → 緑点灯」に変わり、ログイン画面が表示されれば問題ありません。
停電・強制シャットダウンによるシステム破損
停電や強制電源断によってDSMファイルやRAID構成情報が破損することがあります。この場合、再インストールやデータ復旧が必要となるケースもあります。
HDDが検出されない・RAID/ボリューム障害
HDDが認識されていない、またはボリューム異常によりDSMのシステム領域を読み込めない場合、Synologyでエラーが表示されることがあります。
Synology Assistant上で「未インストール」や「修復」と表示される場合は、内部ドライブに異常が発生している可能性があります。無理な再構築や初期化はデータ損失の原因となるため、電源を切り、専門業者による診断を早めにご検討ください。
当社では、24時間365日受付の無料初期診断を実施しており、専門スタッフが迅速に原因を特定し、最適な対処法をご案内いたします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
「DSMの準備ができていません」エラーが表示される場合の対処法
状況に応じて、まずは時間を置いて再確認し、それでも変化がない場合は以下の手順で切り分けを行います。
一時的な起動中の可能性を確認する
電源投入直後はDSMが初期化中のため、数分間は「準備中」と表示されることがあります。慌てずに待機しましょう。
- 電源投入から10〜15分待機。
- ブラウザでNASに再アクセスし、「DSMを使用する準備ができました」に変わるか確認。
- STATUSランプが緑点灯に変わっていれば正常起動。
Synology Assistantで状態を確認する
NASがネットワーク上でどのように認識されているかを確認し、「未インストール」「再インストール」などの表示があるかをチェックします。
- Synology公式サイトからSynology Assistantをインストール。
- 同一ネットワーク内のNASを検索して状態を確認。
- 「準備完了」以外(未インストール・修復・再インストールなど)が表示されている場合、DSMの再セットアップが必要。
DSM再インストールを検討する(データ不要時)
データが不要、またはバックアップ済みの場合は、DSMを再インストールして再構築を行うことも可能です。※実行前にデータ消去のリスクを必ず確認してください。
- Synology AssistantでNASを検出し、「インストール」または「再インストール」を選択。
- Synology公式サイトから最新DSMをダウンロードして適用。
- セットアップ完了後、再起動して正常にログインできるか確認。
ストレージ障害の疑いがある場合は通電を止める
長時間「準備中」が続く、ビープ音が鳴る、STATUSランプがオレンジ点灯している場合は、ストレージ障害の可能性があります。むやみに通電や初期化を続けると、データ損傷が拡大するおそれがあります。
- NASの電源を切り、HDDを抜かずにそのまま保存する。
- 重要なデータがある場合は、データ復旧専門業者へ相談。
- Synology公式サポートまたは復旧業者に状態を伝え、再起動や再構築の可否を判断してもらう。
「DSMの準備ができていません」の状態が続く場合、システム異常やRAID構成エラーが進行している可能性があります。誤った操作を行うとデータが完全に消失することもあるため、早期の専門診断が推奨されます。
デジタルデータリカバリーでは、Synologyを含む各種NASのデータ復旧を専門に行い、DSM起動不能やボリューム障害のトラブルにも対応しています。
DSMが起動できない状態は、操作を誤ると復旧が難しくなることがあります。大切なデータを守るためにも、早めに専門診断を受けて安全な復旧方針を確認しましょう。
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