SQL Serverでバックアップを復元するたびに、毎回GUIで手作業を行っていませんか?「操作ミスが怖い」「障害時にすぐ復旧できない」といった課題を感じている方も多いはずです。
- 復元作業をするたびに手順を確認するのが手間
- 障害発生時に即座に対応できる体制を整えたい
- 人によって復元方法がバラバラで属人化している
こうした悩みは、復元スクリプトを活用することで一気に解消できます。スクリプト化することで、操作の標準化・自動化・復旧時間の大幅短縮が可能になり、障害時の初動対応にも大きな差が出ます。
本記事では、復元スクリプトが必要になる代表的な場面と、よくあるシナリオ別のスクリプト例、トラブル時の注意点について、実用的な視点から詳しく解説します。
手順に不安がある方、復元体制を整備したいと考えている方は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。現状を把握し、安全かつ効率的な運用をご提案します。
目次
復元スクリプトが必要になるシチュエーション
GUI操作に頼らずT-SQLで復元処理を標準化・自動化することで、業務上のリスク低減・効率化が図れます。以下に主な活用場面を整理します。
定期的なリストアの自動化
開発・テスト環境へ本番データを定期反映したい場合、毎回GUIで操作するよりスクリプト化による自動実行が効率的です。
障害発生時の迅速な復旧
万が一の障害発生時に、事前に用意した復元スクリプトがあれば、手順に迷わず即座に対応できます。
大規模環境での効率化・再現性確保
複数データベースやサーバ間で統一した復元手順が求められる場合、スクリプトを活用すれば手順の標準化と属人化回避が可能になります。
複雑な復元パターンへの対応
差分やログの適用、ファイルパス変更などGUIでは手間のかかる作業も、T-SQLで明示的に実行する方が正確性・柔軟性に優れます。
アプリケーション・ジョブからの復元連携
PowerShellやバッチ、SQLエージェントジョブから自動復元処理を連携させるには、T-SQLスクリプトの準備が不可欠です。これは平常時の効率化だけでなく、障害時の迅速な復旧にも大きく貢献します。
ただし、スクリプトに誤りがあると、意図しない上書きや削除によってデータを失うリスクが高まります。特にパスの指定ミスや手順の抜けには十分な注意が必要です。
当社では、SQL Serverを含む各種データベース障害に対応し、状況に応じた最適な復旧方法をご提案しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応可能です。重大なデータ損失を防ぐためにも、異常を感じたら早めにご相談ください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「RAID環境を使用していて異常が生じた」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
代表的な復元スクリプトと注意点
以下に、実際のシナリオ別で利用される復元スクリプト例と注意点を紹介します。すべてTransact-SQLで記述します。
フルバックアップのみの復元
- RESTORE DATABASE MyDB FROM DISK = ‘C:\\Backups\\MyDB_Full.bak’ WITH REPLACE, RECOVERY;
ポイント: 既存DBがある場合はWITH REPLACEで上書きされます。データ損失に注意。
差分バックアップを併用する復元
- RESTORE DATABASE MyDB FROM DISK = ‘…\\MyDB_Full.bak’ WITH NORECOVERY;
- RESTORE DATABASE MyDB FROM DISK = ‘…\\MyDB_Diff.bak’ WITH RECOVERY;
ポイント: フル→差分の順番は必須です。NORECOVERY→RECOVERYの切り替えを忘れずに。
トランザクションログの復元
- RESTORE LOG MyDB FROM DISK = ‘…\\MyDB_Log.trn’ WITH RECOVERY;
ポイント: 完全復旧モデルでの運用が前提です。WITH STOPATを使えばポイントインタイムでの復元も可能です。
「使用中」エラー時の対処を含む復元
- ALTER DATABASE MyDB SET SINGLE_USER WITH ROLLBACK IMMEDIATE;
- RESTORE DATABASE MyDB FROM DISK = N’…\\MyDB_Full.bak’ WITH REPLACE;
- ALTER DATABASE MyDB SET MULTI_USER;
ポイント: GUIで「DBが使用中」となる場合は、事前にシングルユーザー化してから復元を行います。
ファイル移動を伴う復元
- RESTORE DATABASE MyDB FROM DISK = ‘…\\MyDB_Full.bak’ WITH
- MOVE ‘MyDB_Data’ TO ‘D:\\SQLData\\MyDB.mdf’,
- MOVE ‘MyDB_Log’ TO ‘D:\\SQLLog\\MyDB.ldf’,
- REPLACE, RECOVERY;
ポイント: MOVEで指定する「論理名」はバックアップ内の名称と一致させる必要があります。
復元スクリプトはSQL Server管理の“保険”です。日常的な検証・テストとセットで整備しておくことで、トラブル発生時も迅速かつ正確な対応が可能になります。
SSMSからGUIで復元操作を行った後に「スクリプトを生成」することもできるため、まずは操作に慣れ、スクリプトを蓄積していくことが重要です。
当社では46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降を背景に、SQL Server障害・復旧支援にも対応しています。
バックアップファイルが読み込めない、ログが破損している、エラーでリストアできないといった場合は、無理に繰り返さず、ぜひ一度ご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のRAIDの復旧に成功してきました。RAIDの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。